パトリス・ルコント
仏パリ出身。幼少期をトゥールで過ごし、15歳の頃から短編映画を自主制作する。パリに戻った後、名門IDHEC(高等映画学院)に入学。バンドデシネ(BD)作家として漫画雑誌社で働く傍ら、映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」に寄稿し、短編映画の制作を続ける。
自身のBDを映画化した「Les vécés étaient fermés de l'intérieur」(76)で長編監督デビュー。第2作「レ・ブロンゼ 日焼けした連中」(78)がフランスで大ヒットして一躍脚光を浴びる。その後は恋愛映画に方向転換し、「タンデム」(87)、「仕立て屋の恋」(89)、国際的な話題作となった「髪結いの亭主」(90)などを発表。「リディキュール」(95)はセザール賞作品賞と監督賞を受賞したほか、第69回アカデミー外国語映画賞にもノミネートされた。
その他の監督作に「橋の上の娘」(99)、アニメーション作品「スーサイド・ショップ」(12)、「暮れ逢い」(13)、「メグレと若い女の死」(22)など。