ディオールと私

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劇場公開日:

ディオールと私

解説

老舗ブランド「クリスチャン・ディオール」全面協力のもと、オートクチュールの裏側に迫ったドキュメンタリー作品。2012年、空席になっていたディオールのアーティスティックディレクターの座に就任したラフ・シモンズ。自身の男性ブランド「ジル・サンダー」で活躍するシモンズだが、その認知度は低く、オートクチュール界での経験は皆無で、この大抜擢は世界中のファッション関係者を驚かせた。通常のコレクションでは半年近くの準備期間が必要とされている中、ディオールでの最初のコレクションまでに、シモンズに与えられた時間はわずか8週間。限られた時間の中で、世界中が注目するメゾンのコレクションを成功させるため奮闘するデザイナーや職人たちの裏側に密着した。

2014年製作/90分/G/フランス
原題:Dior et Moi
配給:アルシネテラン、オープンセサミ
劇場公開日:2015年3月14日

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(C)CIM Productions

映画レビュー

3.5【”ハイハイファッションモードの先頭に立つ人々の職人魂”を描き出したドキュメンタリー映画。モノづくりが好きな人は面白いのではないかな、と思った作品でもある。】

2023年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■2012年、ディオールの新デザイナーに就任したラフ・シモンズとその右腕のピーター。
 オートクチュール未経験の彼に課されたのは、パリコレに向け、通常の半分以下の準備期間で54体のデザインを仕上げるという試練だった。
 厳しい環境下で、彼とお針子たちは布に魂を吹き込んでいく。

ー 私は、ファッションには余り興味がないが、(除く:アロハシャツ&靴)何故かオートクチュール関連の映画、ドキュメンタリーは好きである。
  近年であれば「オートクチュール」や、故アレクサンダー・マックイーンの生き様を描いた「マックイーン:モードの反逆児」、古くはピエール・モネ主演の「イヴ・サンローラン」等々・・。
  多分、私が勤めている会社がモノ作りを生業にしているからであろう。
  製造現場に行くと、生産技術陣が開発したロボットが自動車のフレーム溶接を行い、塗装に行けば、自動塗装が行われている。
  だが、ここぞ!という工程は熟練の技を持った人間が担当しているのである。ー

◆感想

・オートクチュールの仕組みは上記した映画もしくはドキュメンタリー映画で学んだのであるが、ほぼお針子さん達の熟練の手作業の上に成り立っている。

・今作でも、その辺りの生生しいシーンが描かれている。
ー ショーの前には平均3時間睡眠・・。-

・今作で胆となる人物は、ラフ・シモンズではなくその右腕のピーターのお針子さんやスタッフに対する心配りであろう。
ー こういう人物がいるといないとでは、現場の雰囲気が大きく変わるのである。ー

<個人的にはフォーマルは別にして(私はフォーマルはオーダーメイドである。故に体型の変化は許されない。自己節制が求められる。)、工場に出る機会が多いので服はほぼユニクロである。ユニクロはその機能性及びスタイルも断トツである事は皆が知る事である。
だが、今作を観るとオートクチュールの世界もナカナカにシビアな世界だな、と思うのである。>

■それにしても、ハイハイファッションモードを牽引する男性は何故に”クイア”が多いのかな。

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NOBU

3.0華やかな舞台の裏側で

2023年1月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

かなりストイックな業界と思いきや、思ったよりもアットホームな雰囲気。特に大きなドラマがあったわけではないが、ひとつの目標に向かって皆で協力して進めていく姿はとても良い。
ショー会場の華やかさと、ときおり映るパリの景色は、息をのむほど美しい。

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いけい

4.0デザイナーの半生を描いた作品は沢山あるけど、脚光を浴びない数多くの...

2023年1月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

デザイナーの半生を描いた作品は沢山あるけど、脚光を浴びない数多くのスタッフによってラグジュアリーブランドの看板が守られてることは心に留めておきたいなと思った。

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原っぱ

4.5Diorのコレクションがどう作られるか、見応え充分

2023年1月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

前日にミセスハリスを劇場で観て、Diorのオートクチュールに魅せられ、その流れで本作を視聴。
たった8週間で、初めてのDiorコレクションを成功に収めた、アーティスティックディレクターのラフシモンズ。あの素晴らしい感性はどのように生まれるのか。また、一流のディレクターであってもインタビューやカメラなど表に出ることは大の苦手。コレクション直前の極度の緊張と不安から涙するラフの姿などには、やはり同じ人間なんだとホッとさせられた。

しかし何よりの見どころは、Diorのメゾンで働くデザイナーやお針子達のプロフェッショナルな姿と、どのように、ラフのイメージをあの素晴らしいカタチにしていくのかの過程。中々見られるものではない。最後はコレクションが始まる数時間前まで夜通しで手直ししていた。また広報などのメディア戦略、会場をどう作るかなども興味深かった。
そしてもう一つ、良かったのは、時々差し入れられる花や、コレクション直前に、ラフがお針子やスタッフ一人一人に手書きの感謝のメッセージカードを贈っていたこと。きっと寝る時間を惜しんで書いたであろう、ラフはとても素敵な人だなと。またこれは日本人には中々出来ないよなーとも思いつつ、チームで良い仕事をしていくには、やっぱり心が大事。これは真似したいことだとなあと思いました。
とにかく見応え充分のドキュメンタリー。ここまでOPENにしたDiorのPR戦略は流石です。すっかりDiorが気になりだしてる自分がいる。

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TOMO
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