【全米映画ランキング】「アメリカン・スナイパー」V2。ジョニー・デップ新作は9位デビュー
2015年1月27日 17:00
[映画.com ニュース] 1月第4週の全米ボックスオフィス。先週末は3本の新作がランクインしたが、前週に爆発的なサプライズヒットを記録したクリント・イーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」が勢いを維持し、約6400万ドルの興収をあげ首位を守った。
アメリカでは社会現象となっている同作の累計興収はすでに2億ドルを突破し、イーストウッド作品(監督、主演含む)では「グラン・トリノ」(2008年/約1億4800万ドル)を抜いて歴代ナンバーワンヒットに。グロス(最終興収)は3億5000万ドル以上になると見られており、「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」(約3億3400万ドル)を抜いて、2014年公開作のナンバーワンヒットになる可能性も濃厚である(同作の公開は14年12月25日)。さらにその先は、R指定作品の歴代興収1位「パッション(2004)」(2004年/約3億7030万ドル)に挑むことになる。
約1500万ドルのオープニング興収で2位デビューとなったのはジェニファー・ロペス主演のスリラー「The Boy Next Door」。隣に越してきた少年と過ちを犯してしまった母親クレア(ロペス)は、少年と距離を置こうとするが、少年が徐々にサイコパスの本性を見せ始め、クレアと息子に襲いかかる。監督がロブ・コーエン(「トリプルX」「ワイルドスピード」)なので、批評家のレビューはいつものように悪かったが、大量のTVスポットやロペスの熱心なプロモーションによってアベレージのオープニング興収となった。共演はモデル出身のライアン・ガスマン(「ステップ・アップ4:レボリューション」)に、ジョン・コーベット。
3位は前週と同じ「Paddington」で、累計興収は約4000万ドルに。4位にランクダウンしたケビン・ハート主演のコメディ「The Wedding Ringer」も、「パディントン」とほぼ同じ累計興収となっている。
ジョージ・ルーカス製作総指揮・原作のアニメ「Strange Magic」は7位に初登場。3020サイトでの公開だったが、約550万ドルのオープニング興収で寂しいスタートとなった。
ジョニー・デップがいんちきアートディーラーに扮した新作「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」もオープニング興収約412万ドルと寂しいスタート。デップが「シークレット ウインドウ」(04)でも組んだ名脚本家のデビッド・コープ(今回は監督のみ)との再タッグで挑んだアドベンチャー・コメディだったが、昨年のSFドラマ「トランセンデンス」に続いての興行的・批評的失敗となってしまった。共演はグウィネス・パルトロウ、ユアン・マクレガー、オリビア・マン、ポール・ベタニー、ジェフ・ゴールドブラム。
スーパーボウル・ウィークエンドの今週末は、カール・アーバン、ウェントワース・ミラー、ジェームズ・マースデン共演のスリラー「The Loft」に、ケビン・コスナー、オクタビア・スペンサー共演のドラマ「Black or White」、マイケル・ベイ製作総指揮のSF「Project Almanac」が公開となる。
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