「この世で俺/僕だけ」月川翔監督が明かす、マキタスポーツ&池松壮亮の魅力
2014年12月1日 18:00

[映画.com ニュース]新鋭・月川翔監督作「この世で俺/僕だけ」が、2015年1月31日から東京・渋谷のユーロスペースでレイトショー公開される。今作でダブル主演を果たしたマキタスポーツと池松壮亮の俳優としての魅力について、月川監督が語った。
月川監督は成城大学を卒業後、東京芸術大学大学院映像研究科に進み、黒沢清、北野武両教授に師事。2009年にはウォン・カーウァイ、ソフィア・コッポラらが審査員を務めた「LOUIS VUITTON Journeys Awards 2009」で審査員グランプリを獲得した新鋭だ。昨年はテレビ東京の深夜ドラマ「みんな!エスパーだよ!」8、9話の演出を手がけたほか、今年は「キットカット」を題材にしたコンセプトシネマ「ビタースウィート オトナの交差点」のメガホンをとるなど活動の幅を広げている。
街の利権をめぐる偽装誘拐事件に巻き込まれてしまった中年サラリーマンと不良高校生の逃避行を描いた今作。マキタは、元バンドマンで今はしがない中年サラリーマンの伊藤博を演じた。月川監督は、「マキタさんは自身の役柄に関して『最初からボタンを掛け違えているから、どこまでいっても滑稽だ』と評していましたが、言い得て妙だと思います。実直ではあるけれど余計なことを抱え込み、やがておかしな形で爆発させ『自分の正しいと思うこと』に突き進んでいく。そんな主人公を体現してくれました」と映画初主演を果たしたマキタを称える。
一方の池松が扮したのは、警察官の父親への屈折した思いを抱く不良高校生・黒田甲賀。今年は「愛の渦」を皮切りに、「大人ドロップ」「ぼくたちの家族」「海を感じる時」「紙の月」「バンクーバーの朝日」など、映画出演が相次いだ。今作は池松が大学を卒業する間際に撮影されたそうで、「ちょうど池松くんがセーブしていた仕事を再開しようとしていた、まさにその時期。一度屈伸して跳躍するその瞬間のエネルギーを、作品に刻めたと思います。そして池松くんは、今後何度も跳躍していくのだろうとも思います。生涯をかけて付き合っていきたい俳優です(また出てくれるのであれば)」と月川監督は話す。
また、撮影現場での様子についても「マキタさんは現場中、冗談で現場を和ませてくれる人です。泊まり込みの撮影で池松くんと銭湯に入った際には『池松くんの“松の枝ぶり”がすごかった!』とか、そんな話ばかりしていましたが、演技に対しては極めて真摯でした」と述懐。さらに、池松に対しては「不言実行の男。撮影前に1度だけ電話で役柄について質問されましたが、現場で何かを聞かれることはまずなかった。自分の中で解釈し、言葉で割り切れない部分まで演技で体現してくれる、そんな俳優です」と明かしている。
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