バンクーバーの朝日
劇場公開日 2014年12月20日
解説
1914~41年、戦前のカナダで活躍し、2003年にカナダ野球殿堂入りを果たした日系移民の野球チーム「バンクーバー朝日」の実話を、「舟を編む」の石井裕也監督が妻夫木聡を主演に迎えて映画化。1900年代初頭、新天地を夢見てカナダへと渡った多くの日本人が、過酷な肉体労働や貧困、差別という厳しい現実に直面する。日本人街に誕生した野球チーム「バンクーバー朝日」は、体格で上回る白人チーム相手に負け続け、万年リーグ最下位だった。ある年、キャプテンに就いたレジー笠原は、偶然ボールがバットに当たって出塁できたことをきっかけに、バントと盗塁を多用するプレースタイルを思いつく。その大胆な戦法は「頭脳野球」と呼ばれ、同時にフェアプレーの精神でひたむきに戦い抜く彼らの姿は、日系移民たちに勇気や希望をもたらし、白人社会からも賞賛と人気を勝ち取っていくが……。「ぼくたちの家族」に石井監督監督作に主演する妻夫木のほか、亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮が「バンクーバー朝日」チームメイトを演じる。その他の共演に高畑充希、佐藤浩市ら。脚本は「八日目の蝉」「おおかみこどもの雨と雪」の奥寺佐渡子。撮影に「私の男」「そこのみにて光輝く」などで注目される若手・近藤龍人。
2014年製作/132分/G/日本
配給:東宝
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2020年8月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
戦前のカナダで一世を風靡した、日系移民の野球チーム「バンクーバー朝日」のメンバーのひたむきな姿を描いているわけだが、この歴史に埋もれた日系人たちの生きざまに胸が打たれた。
撮影はバンクーバーではなく、北関東にオープンセットを組んだのだが、時代性もとらえた実に素晴らしい作り。そして、石井裕也監督のもとに集った妻夫木聡、亀梨和也、池松壮亮らの表情が実に生き生きしている。池松や上地雄輔は甲子園常連校の野球部出身だけあり、無駄な動きがない。そしてこのメンバーたちが、撮影ではあっても野球を通じて、戦争の荒波にのみこまれていったメンバー1人1人の代弁者となったのだということを感じずにはいられなかった。
2022年4月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
バンクーバーの街並みを再現している。凄い費用がかかったはず。
2022年1月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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何で深刻な顔をして野球をやらなければならないのか?それが分からない。たかが、野球されど野球だろうが、この時の日本人の置かれた立場は、カナダに限った事でなく、世界の異端であったはずだ。そんな中、敵国のスポーツを敵相手にする訳だから、敵国の寛大さをくまなければならないと思う。野球をやっている間、日本は中國を侵略していた事は事実なのだから。
一生懸命働いている設定だが、タラタラやっている絵に見えた。また、イライラしながら、野球をやっている姿が気味悪い。
朝日とチーム名を名のるが、バンクーバーから見れば、夕日のはずだ。敵国に当たる地で敵国のスポーツを楽しんでいる気配が全く感じない。
カナダは英連邦だから、イングランド国王か宗主者、つまり、カナダ=イギリス 今でも同じ。カナダ、オーストラリア、ニュージーランドはイギリスと思っていた方が無難。鬼畜米英をわするべからざり。
テイク・ミー・アウト・トゥー・ザ・ベイスボールほなきながら歌う歌ではない。声が小さいので、字幕を入れてもらいたい。兎に角、楽しで野球をやっている奴がいない。ナショナリズム高揚のプロパガンダ映画だ。こんな映画に出なければ飯が食えない俳優が可哀想だ。
日独伊三国同盟が結ばれ、真珠湾攻撃を宣戦布告無しままで太平洋戦争ヘと日本は進む。野球なんかやっている場合じゃない。空気が読めない民族と差別されても仕方無いと思う。そして、問題は、そう言った気質が今でも日本人にはある。敵国強制収容の事が問題にされるが、その当時、満州では中国人の土地を奪って、日本人を入植させていたのは残念ながら事実である。入植した日本人のその後の悲劇はアメリカ大陸の強制収容の比にならない。
2021年9月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
大概の野球モノと違って、ちゃんと野球できる人がキャスティングされたことはすごく良いです。
ど素人がへなちょこなフォームでCGの豪速球を投げる映像に幾度となくがっかりさせられましたが、この映画はその心配が無いことはさり気なく大きなポイントです。せっかくそこに気を遣ったキャスティングなのだから、もっと野球シーンをしっかり見せてくれても良かったかなと。
日本映画お得意の盛り上がらない会話と長〜い間がたくさんあったおかげで野球シーンが少ない印象。
あれじゃあほんとにバントしかしてないチームに見えますが、それで優勝できるはずが無いんだから。本物のバンクーバー朝日は、バント対策されても勝てるくらい、ちゃんと強かったはず。
当時の日本人の置かれた環境は確かに大変だったのかもしれませんが、みんながみんな負の感情を背負い過ぎていて、それもリアリティを損う結果に… 事実だったらすみません… でもあんな環境で負い目を感じながら練習していて優勝なんでできるのか?と…
カナダ移民と、バンクーバー朝日の史実について勉強にはなりました。
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