「ソロモンの偽証」新鋭12人が明らかに 主演の新人女優は役名でデビュー決定!
2014年10月31日 06:00
[映画.com ニュース] ベストセラー作家・宮部みゆき氏のミステリー巨編を成島出監督が2部作で映画化する「ソロモンの偽証」で、1万人が参加したオーディションを経て主演に大抜てきされた新人が、役名と同じ「藤野涼子」の名前で女優デビューすることが決定した。あわせて、藤野をはじめ12人の新鋭たちが発表された。
宮部氏が作家生活25年の集大成として構想15年、執筆に9年をかけて完成させた同名小説の映画化で、本格的な演技は初挑戦ながら、主役の座を射止めた藤野。役名でのデビューは、木下惠介監督作「善魔」での役名にちなんだ故三國連太郎さんといった往来の映画俳優たちを想起させ、その期待値の高さがうかがえる。劇中の涼子は、中学校の校庭で14歳の少年・柏木卓也の遺体を発見し、保身に走る教師や大人たちに見切りをつけ真実を暴くための学校内裁判を提案するキャラクターだ。
その他のキャストも注目株がそろう。「闇金ウシジマくん Part2」で映画デビューし、「アオハライド」では東出昌大演じる馬渕洸の中学生時代を熱演した板垣瑞生が、他校生だが柏木卓也の友人として裁判に参加する神原和彦役に起用され、映画「渇き。」のボク役で注目を集めた清水尋也が、暴力沙汰の絶えない問題児・大出俊次を演じる。
ガールズグループ「E-girls」のメンバーで「劇場版 私立バカレア高校」「だいじょうぶ3組」などに出演した石井杏奈が、陰のある性格から友人が少ない三宅樹理役、その友人・浅井松子役には映画初出演となる富田望生がキャスティングされた。NHK大河ドラマ「平清盛」(12)の望月歩が1カ月ほど不登校の状態が続いた後、裏庭で死体となって発見される柏木卓也役、お笑いコンビ「まえだまえだ」として弟の旺志郎とともに幼少期から活動し是枝裕和監督作「奇跡」で主演を務めた前田航基が、卓也の死体の第一発見者・野田健一を演じる。
その他、西村成忠、西畑澪花、若林時英、加藤幹夫、石川新太を含め、オーディションを勝ち抜いた33人の新鋭たちが、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子ら日本映画界に欠かすことができない俳優陣とともに、スクリーンで想像を絶する化学反応を巻き起こす。
また、「ソロモンの偽証 前篇・事件」が2015年3月7日に、続いて「ソロモンの偽証 後篇・裁判」が4月11日に公開されることも決定した。
写真は、上段左:藤野涼子、上段右:板垣瑞生。2段目左から、清水尋也、富田望生、石井杏奈、前田航基、望月歩。3段目左から、西畑澪花、若林時英、西村成忠、加藤幹夫、石川新太。