全米を揺るがした未解決殺人事件が題材のアトム・エゴヤン監督作、今秋公開
2014年8月21日 18:00

[映画.com ニュース] カナダの名匠アトム・エゴヤン監督の「デビルズ・ノット」が今秋公開されることが決定し、キーアートをはじめ、場面写真の数々が公開された。
1993年に米アーカンソー州ウエスト・メンフィスで実際に起きた、未解決の猟奇殺人事件を題材にしたサスペンス。「スウィート ヒアアフター」のエゴヤン監督が、報道記者として活躍してきたマラ・レベリットのベストセラーノンフィクションをもとに、警察のずさんな証拠管理や自白の強要、事件とは全く関係のない“証人”たちの作り話、さらに保守的な地域特有のアウトサイダーへの偏見といった根深い問題をあぶり出しながら、事件の裏で実際なにが起こっていたのか、真犯人は誰なのか、恐ろしい人間の闇をまざまざと浮き彫りにする。
「英国王のスピーチ」のコリン・ファースと「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」のリース・ウィザースプーンというオスカー受賞者のふたりが、それぞれ事件を独自に追う私立探偵と被害者の母親に扮するほか、デイン・デハーン(「クロニクル」)、アレッサンドロ・ニボラ(「フェイス/オフ」)、ミレイユ・イーノス(「ワールド・ウォー Z」)らが実在の人物たちを演じる。
1993年初夏、ウエスト・メンフィスで3人の男児が手足を靴ひもで縛られ、激しい暴行の末殺害される事件が発生。住人がパニックに陥った小さな田舎町に全米のメディアが押し寄せる。報道が過熱するなか、警察は16~18歳の少年3人の犯行だと断定した。未成年者の逮捕で全米に衝撃が走ったが、私立探偵ロン・ラックス(ファース)は、捜査の進展に疑問を覚え独自で調査を開始。そして、被害者の母親のひとり、パム(ウィザースプーン)は、裁判を通し浮上したさまざまな矛盾に動揺し、人知れず苦悩を深めていく。
ちなみにこの事件は、ドキュメンタリー番組の放送をきっかけに、史上最悪のえん罪事件ではないかとの疑いが浮上。ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー、ピーター・ジャクソン、「パール・ジャム」のエディ・ベダーら著名人が、有罪判決を受けた若者3人“ウエスト・メンフィス3”を支援する活動を繰り広げるなど、社会現象へと発展していった。
「デビルズ・ノット」は、今秋、東京・TOHOシネマズ シャンテ、新宿シネマカリテほか全国で公開。
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