ブレイク必至!池松壮亮の魅力を「ぼくたちの家族」関係者が語る
2014年5月16日 18:40

[映画.com ニュース] 「ぼくたちの家族」ほか出演する映画は今年8本、TBSとWOWOWの共同制作ドラマ「MOZU」にも出演する若手俳優・池松壮亮にいま、熱い視線が注がれている。1990年生まれ、福岡県出身の23歳、上京を機に俳優活動を本格化させて4年、ブレイク目前の若き才能について関係者が語った。
すでに公開済みの「愛の渦」「大人ドロップ」に続き、「ぼくたちの家族」(5月24日公開)、「春を背負って」「わたしのハワイの歩きかた」(両作とも6月14日公開)、「海を感じる時」(9月13日公開)、「紙の月」(11月公開)、「バンクーバーの朝日」(12月公開)と、出演作が続々と控えている池松。さらにはドラマに加えて舞台「ぬるい毒」やリクルートのCMにも出演と、引く手あまたの活躍を続けている。
「ぼくたちの家族」でメガホンをとった石井裕也監督は、「(自分も次男なので)彼が演じた俊平はこの作品ではある意味、自分の分身となる役柄でした。元々仲良くしていたこともあり、(大学の芸術学部出身という経歴の)池松くんは、自分がたどってきた記憶を呼び起こす存在でもありました」と話す。そして、物語の重要なピースとなる役に起用するに当たって、「演技についても、彼には任せられるとわかっていました」と振り返る。
一方、主人公兄弟の兄を演じた妻夫木聡は、「今回、石井監督と一緒に仕事することができて本当に嬉しかったんですが、壮亮は共演したい俳優だったので、(実現して)素直に嬉しかった」という。そして「壮亮が次男をやってくれるというので、最初からどこか安心感がありました。もともと好きな役者ということもありましたし、こいつならいろいろ任せられるというか、助かりました」と全幅の信頼を寄せていたことを明かす。
そして、池松の魅力を「壮亮はイイ感じで肩の力が抜けている。『こういうヤツはこういうヤツ』みたいな単調さがなく、何が出てくるかわからないところが好きだなって」と表現。石井監督の製作中の次回作「バンクーバーの朝日」でも再共演している池松の「いい意味で生意気で、絶対に染まらないでしょ」という姿勢を絶賛している。
この、ナイーブな透明感を保ちつつも、信念を持って演技に向き合うという姿に、プロデューサーを務めた永井拓郎も絶賛を送る。「池松さんは作品世界に自然と溶け込み、時には、作品を壊すことなくその世界から飛び出して、見ている側の現実世界にまで迫ってくるほどのリアリティを感じさせることがあります。それはきっと彼に嘘がないからです。しかも、それをさまざまな役柄で感じさせてくれるところがすごいところだと思います」と、多くの作品がこぞって起用したがる理由を分析した。
「ぼくたちの家族」は、母親の余命宣告を機にさまざまな問題に直面した家族が、本音をぶつけ合いながら再び絆を取り戻そうとするヒューマンドラマ。池松は、斜に構えた振る舞いを見せながらも、実は純真な次男役を演じ、長男役の妻夫木聡、母役の原田美枝子、父役の長塚京三と、観客の共感を呼ぶひと組の家族を熱演する。日本アカデミー賞を席巻した「舟を編む」の石井裕也監督最新作。5月24日から全国公開。
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