【全米映画ランキング】ドリームワークス・アニメが首位奪取。「ニード・フォー・スピード」は初登場3位に
2014年3月18日 19:55

[映画.com ニュース] 3本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、前週2位デビューだったドリームワークス・アニメの新作「Mr. Peabody & Sherman」が約2100万ドルの興収で首位に立った。
同作の累計興収は約6300万ドル。1億ドル超えは見えたが、今週末から「ザ・マペッツ」の続編「Muppets Most Wanted」に、4月中旬から「ブルー 初めての空へ」の続編「Rio 2」といったファミリー向け強力作が相次いで公開されるため、大きな伸びは期待できない。2010年のドリームワークス・アニメ「ヒックとドラゴン」も2位デビューながら、2週目に首位に立つなど徐々に盛り返し、2億ドル以上のグロス(最終興収)を出したが、今作は1億2000万ドル近辺にとどまりそうだ。
約1900万ドルの興収で2位にランクダウンしたのは前週首位の「300 スリーハンドレッド 帝国の進撃」。10日間の累計は約7800万ドルで、グロスは「Mr. Peabody & Sherman」同様、1億2000万ドルあたりか。
オープニング興収約1700万ドルで3位デビューとなったのは、人気ゲームを実写映画化したカーアクション「ニード・フォー・スピード」。天才メカニックでありながらドライバーとしても超一流のトビーは親友を死に至らしめた男に復讐するため、猛スピードで公道を走行する危険なストリート・レースに出場する……というストーリー。ゲームの映画化ということで、例によって批評家受けは悪く、同ジャンルの大ヒットシリーズ第1作「ワイルド・スピード」(01年/約4000万ドル)の半分以下のオープニング興収にとどまった。出演は主人公トビーに大ヒットテレビシリーズ「ブレイキング・バッド」でブレイクした新鋭アーロン・ポール。共演にドミニク・クーパー、マイケル・キートン。監督は「ネイビーシールズ」(12)などで知られるスタントマン出身のスコット・ワウ。
5位に初登場となったのは、アフロ・アメリカンのスター、タイラー・ペリーの監督最新作「Tyler Perry's The Single Moms Club」。人種を超えてお互いに支え合うシングルマザーたちの生活を描いた群像コメディだったが、批評家からは厳しい声が多く寄せられ、オープニング興収は830万ドルとまったく振るわなかった。
前週15位から8位にランクインしてきたのは、ウェス・アンダーソン監督の最新作「グランド・ブダペスト・ホテル」。1930年代の架空の国ズブロッカ共和国を舞台に、常連客の殺害容疑をかけられた名門ホテルの伝説的コンシェルジュ、グスタフ・Hが、最も信頼するベルボーイのゼロとともに自らの身の潔白を証明しするため奔走する冒険ミステリー。今年のベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞するなど、批評家からは絶賛評が多く集まった。出演は、主人公グスタフにレイフ・ファインズ、ゼロにトニー・レボロリのほか、ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、ハーベイ・カイテル、ジェイソン・シュワルツマン、ウィレム・デフォー、ジェフ・ゴールドブラム、ティルダ・スウィントンらアンダーソン組経験者に加え、シアーシャ・ローナン、ジュード・ロウ、F・マーレイ・エイブラハム、マチュー・アマルリック、トム・ウィルキンソン、レア・セドゥーなど超豪華キャストが集結した。66サイトの上映ながら、約360万ドルの興収をあげるなど、レビュー同様にビジネスも好調で、今週以降のチャートアクションにも期待がかかる。
そして、10位にはクリステン・ベルが女探偵に扮して人気を博したテレビシリーズの映画化作品「ヴェロニカ・マーズ ザ・ムービー」が滑り込んだ。
今週末は、大ヒットヤングアダルト小説を「ファミリー・ツリー」のシャイリーン・ウッドリー主演で映画化したSFアクション「ダイバージェント」に、「ザ・マペッツ」の続編「Muppets Most Wanted」など公開となる。
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