新藤兼人賞2013、金賞は「凶悪」の白石和彌監督
2013年11月24日 02:15

[映画.com ニュース] 9月21日に封切られ大ヒット公開中の「凶悪」(日活配給)の白石和彌監督が、「新藤兼人賞2013」の金賞を受賞。「銀賞」には、「ソレイユのこどもたち」(スリーピン配給)の奥谷洋一郎監督が選ばれた。
本賞は、日本映画の独立プロ56社によって組織される「日本映画製作者協会」に所属するプロデューサーが、「この監督と組んで仕事をしてみたい」「今後この監督に映画を作らせてみたい」という観点からその年度で最も優れた新人監督を選ぶもの。他の映画賞とは全く違う選考基準を持ち、現役プロデューサーのみが審査員を務める日本で唯一の新人監督賞だ。
過去に本賞を受賞した監督には、「幻の光」是枝裕和監督、「ハッシュ!」橋口亮輔監督、「蛇イチゴ」西川美和監督、「BORDER LINE」李相日監督、「運命じゃない人」内田けんじ監督、「アヒルと鴨のコインロッカー」中村義洋監督ら、現在の日本映画界の最前線で活躍している監督が名を連ねている。13年度は、126本の中から選ばれた。
「ソレイユのこどもたち」は、本賞18回目にして初のドキュメンタリー監督(作品)に対する授賞となる。授賞式は、12月6日正午から東京會舘11階 ゴールドルームで行われる予定。なお、白石監督は、TAMA映画賞「最優秀新進監督賞」も受賞(授賞式は11月23日)。今年の年末から年明けに行われる賞レースを、映画「凶悪」とともに席巻するものと思われる。(文化通信)
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