幻の光

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解説

「誰も知らない」の是枝裕和監督による劇場映画デビュー作で、原作は宮本輝の同名小説。祖母の失踪という幼い頃の思い出を引きずるゆみ子は、子どもを授かり、夫の郁夫とともに幸せに暮らしていた。しかしある日、動機がわからないまま郁夫は突然自殺をしてしまう。再び愛する者を引き止められなかったゆみ子は、悔恨の思いを秘めながら奥能登へと嫁いでいく……。ベネチア国際映画祭金のオゼッラ賞受賞作品。

1995年製作/110分/日本
配給:シネカノン

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第52回 ベネチア国際映画祭(1995年)

受賞

金のオゼッラ賞(最優秀撮影賞) 中堀正夫
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映画レビュー

5.0人生の意味は言葉にできない、感じるもの

JIさん
2020年10月11日
PCから投稿

平穏な日常から、ふっと消えるようにこの世を発つ人たち。
 主人公のゆみ子は、釈然としない死に対する印象を記憶に抱えることになります。
 この作品は、彼女の曖昧模糊とした死生観を踏まえた世界認識や心情を描写すべく、何気なく映る光景に対してまで、非常に繊細な意図を持たせていると感じられました。

私が特に感銘を受けたのは、表情やセリフといった明快な説明は廃し、むしろ現実の風景と人物との画面上の関係性から、人物の心情を浮き上がらせるような演出です。
 表情やセリフで語る感情表現は分かりやすいですが、明瞭な表現は時として、記号化・言語化できない繊細な情報を覆い隠してしまうものでしょう。
 現実の風景は、つまりゆみ子の内面と連続した環境でもあるのです。周囲の環境を見つめることで、彼女の繊細な感情の在りかを探るような演出がされています。
 しかしそのため、村や町や家の中に対して、どこからどう見るのか、とても鋭い視点の観察がされていると察せられました。水平垂直、明暗の利用、場合によってはやや構成的なまでに画面を整理し、画面全体をもって意味のある一枚絵としているかのようです。
 その結果、一見何気ない無意味に思える要素、ストーブの灯り、家の角の陰、それから、鈴や自転車ベルといった音など、場面ごとに一見些細な様々なものが力を得ています。
 途中、平穏な生活の描写は、ゆみ子の日々の時間感覚を体験する事ができますが、そんな続いて行く日常の流れの中で、不意に死が訪れかねないという認識を度々思い起こさせられ、不安とも不可解ともつかない特異な感覚をもたらしていると思われました。

人は生きる意味を探求することが生涯のテーマである、などと言う人がいます。しかし私はこれに若干の疑問を感じます。
 「生きる意味」の「意味」というのは、言語化できる意味に過ぎないのではないでしょうか。
 哲学的な問題に対し、何か簡潔な言葉で言い表そうというする態度を見ると、私はその人の感性を疑ってしまうことがあります。
 言語化できない、しかし強烈な意味というものは確かに存在し、それは安易な言葉で捉えようとすると、忽ちこぼれ落ちてしまう。
 ゆみ子に共感するかは別としても、彼女の環境世界を想像することで、何か貴重な体験を得られた気がしています。

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JI

2.0リアリティはある

ケイさん
2020年8月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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ケイ

3.0奥能登が舞台

kossyさん
2020年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

4.5映画は映像で表現するという強烈な実践

2020年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

尼崎の若い夫婦、何気ない日常の中、夫は突然自殺をしてしまう。妻に思い当たる理由もない。のこされた妻は幼い子供と能登に嫁ぐ。

能登の海岸沿いの一軒家と海沿いの街の風景が続く。全夫はなぜ死を選んだのか?ふと理由を知りたくなる。

ストーリーよりは映像の美しさで構成される展開。広角の構図を多用し、そこに映る人々も風景の中に溶け込んでいて、そこに包まれているような雰囲気。

ピントがぼやけたような映像が幻想のような雰囲気を与える。映画に必ずしも明快なストーリーも結論も必要ではなく、それよりも映像美で成り立つことを示唆してくれる映画。

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菜野 灯
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