上戸彩&高良健吾「武士の献立」金沢ロケ開始 追加キャストも発表
2013年4月2日 17:00
[映画.com ニュース] 上戸彩と高良健吾が共演する時代劇「武士の献立」(朝原雄三監督)の石川・金沢でのロケが始まり、現地で会見が行われた。また、夏川結衣、緒形直人、成海璃子、柄本佑、鹿賀丈史の出演も発表された。
故森田芳光監督&堺雅人主演の「武士の家計簿」(2011)に続く“加賀藩シリーズ”第2弾。優れた舌と料理の腕を見込まれ、加賀藩に料理方として代々仕える舟木家に嫁いだお春と、お春の夫で舟木家の跡取りながら料理の苦手な安信が、次第に心を通い合わせ成長し、様々な難局を乗り越えていく姿を描く。ロケ初日は快晴の琴ヶ浜で、お春(上戸)と安信(高良)が、饗応料理に使用する加賀の食材を探し求め、能登の浜を歩くシーンが撮影された。
既にクランクインから1カ月が経ち、料理のシーンを全て自分でこなしている上戸は、スタッフに感想を求めたところ「雑なところがリアルだったよと言われて、リアルなら嬉しい反面、不安にもなりました」と明かす。一方の“包丁侍”を演じる高良は、「料理人という役は、練習すればまだ何とかなる感じだったのですが、時代劇が初めてだったので、武士の立ち振る舞いの方がむしろ苦労しましたね」と語った。
夫婦役を演じるふたりは、「色々な話をさせていただいているので、すごく楽しいです」(上戸)、「上戸さんが大丈夫とよく言ってくれるので、安心して一緒にお芝居ができます」(高良)と、信頼関係を築いている様子。そんななか、上戸は「この時代に、女性がだんなさんに逆らうことなんて普通ありえないのでしょうけど、お春さんは『腕比べをしましょう』と挑むんですね」と、夫婦ケンカのシーンが印象的だったと話した。
「確実に積みあがってきているかな」と手ごたえを感じている様子の朝原監督は、「釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!」の撮影でも訪れた石川県を、「能登の自然や街並みのキレイさなど、色々とあってとても魅力的」と語る。「武士の家計簿」のヒットを石川県民の力添えのおかげと言い、「この作品もぜひ石川県の皆さんで盛り上げていただいて、大きな成功作にしたいと思っています」と意気込んだ。
新たに出演が発表されたキャストは、夏川が藩主・前田吉徳の側室お貞の方(真如院)、緒形がお貞の方に密かに思いを寄せる吉徳の側近・大槻伝蔵、鹿賀が伝蔵と対立する前田土佐守直躬を演じる。成海と柄本は夫婦役で、ともに安信と幼なじみという設定だ。既に西田敏行と余貴美子が、安信の両親役に決定している。