北野武監督「アウトレイジ ビヨンド」完成披露に“悪人”12人ズラリ勢ぞろい
2012年9月18日 20:07
[映画.com ニュース] 第69回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された話題作「アウトレイジ ビヨンド」のジャパンプレミアが9月18日、都内で行われ、北野武監督(ビートたけし)、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬、神山繁という豪華な“悪人”キャスト陣12人がズラリ勢ぞろいした。北野監督は「ここにいる全員が主役級の役者さん。ギャラが相当かかりましたし、うちの事務所としても大変なので、たくさんの皆さんに見ていただき、赤字を解消したい」と前作「アウトレイジ」を超えるヒットに意欲を燃やした。
前作の5年後を舞台にした、北野監督にとって初めての続編映画。関東の頂点を極め、政界進出を目論む暴力団・山王会に対し、業を煮やした警察は、関西の雄ともいえる花菱会との直接抗争をけしかける。その“導火線”として、獄中死したはずのヤクザ・大友(たけし)に白羽の矢が立つが……。ベネチアでは最高賞にあたる金獅子賞に輝いた「HANA-BI」以来15年ぶりの“金”を狙ったが、惜しくも無冠という結果に。それでも「向こうではやたらウケました。高倉健さんの任侠もの、深作(欣二)監督の『仁義なき戦い』に続く、新しい時代の暴力映画になった」(北野監督)と自信は天井知らずだ。
西田は花菱会若頭・西野役で、北野組に初参加し「どうもハマちゃんです(笑)。今回、念願だった北野監督の作品に出演できて本当にうれしい」と感慨しきり。怒号飛び交うシーンで、自らも大声を張り上げ「スッキリしました。おかげで血圧も正常になった」と笑いを誘った。
「前作で頂点に上り詰めた男の末路を見てください」(三浦)、「出世して若頭になったんですが、どうも“器”じゃなかったみたいで今回ひどい目にあいます」(加瀬)と前作からの“生き残り組”からは意味深な発言。一方、西田と同じく北野組に初参加した高橋は「高い緊張感と自由な空気がある、すばらしい撮影だった」とあこがれの現場を振り返っていた。
「アウトレイジ ビヨンド」は10月6日から全国で公開。
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