久石譲「東京家族」音楽担当で山田洋次作品に初参加
2012年8月16日 06:00

[映画.com ニュース] 音楽界の巨匠・久石譲が、山田洋次監督の最新作「東京家族」の音楽を担当することになった。久石が山田作品に参加するのは、今作が初めて。「山田監督の作品は、『男はつらいよ』シリーズや『幸福の黄色いハンカチ』『武士の一分』『おとうと』など、これまでいっぱい見てきているので、ぜひ一度参加させていただきたいなと思っていました。今回こうしてお話がきて、本当にうれしかったです」と振り返っている。
7月中旬に行われた音楽レコーディングでは、初タッグとなる山田監督と久石が何度も打ち合わせを重ねながら、丁寧に収録が行われた。終盤、久石によるピアノ演奏が終わると、山田監督は「ブラボー!」と大絶賛。さらに、「僕がイメージしていたような、『そんな音楽が聞きたかった』と思っていたようなメロディであり、楽想、音色(おんしょく)でありました。大変、満足しています」とコメントを寄せている。
「風の谷のナウシカ」以降、宮崎駿監督作9本の音楽を担当するなど、多数の映画音楽を手がけてきた久石。レコーディングを終え、「山田監督はすごく芝居を大切にされる方なので、音楽もできるだけ控えめというか、“あまり主張はしないんだけど、後ろでしっかり支える”といったような、そういう音楽が書けたらいいなと思って取り組みました」と述懐した。
小津安二郎監督の不朽の名作「東京物語」がモチーフの今作には、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優といった主演級のキャストがずらり勢ぞろい。大震災後の2012年5月の東京を舞台とし、瀬戸内海の小島で暮らす老夫婦が、成長した子どもたちに会うために上京したことで直面する家族のきずなと喪失、夫婦と子ども、老いと死についてを問いかけていく。
撮影は3月から約3カ月間にわたり行われ、現在はポストプロダクション中。8月末の完成を予定している。
「東京家族」は、2013年1月19日から全国で公開。
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