北川景子号泣 織田裕二、黒木瞳らが森田芳光監督に最後の別れ
2011年12月24日 14:52

[映画.com ニュース] 急性肝不全のため12月20日に死去した森田芳光監督の告別式が12月24日、青山葬儀場で営まれた。女優の黒木瞳、三田佳子らが弔辞を読み上げたほか、数多くの映画関係者が参列し、最後の別れを告げた。午前11時から始まった葬儀には「椿三十郎」主演の織田裕二に「間宮兄弟」に主演した塚地武雅(ドランクドラゴン)、同作でスクリーンデビューを果たした北川景子、津田寛治、由紀さおり、木梨憲武、石田純一、松田美由紀、SABU監督、篠原哲雄監督ら約400人が参列した。
最初に弔辞を読み上げた黒木は「監督の真っすぐな瞳を見て、私の女優人生をこの監督に賭けてみようと思いました。いつも迷うことなく、難なく私を導いてくださいました」と主演作「失楽園」の際の思い出を述懐。「いつも憎い演出でした。クリスマスイブにこんな悲しみのプレゼントを持ってくるサンタクロースなんて、最後まで憎い演出です……」「愚痴と感謝とお別れのラブレターをあなたに捧げます。愛をこめて。さようなら」と涙まじりに別れの言葉を口にした。
「おいしい結婚」と「海猫」に出演した三田は、「森田さん、こんな形で久しぶりにお会いすること、とてもつらいです。どうしてあなたはこんな風に切り裂くような別れを我々に強いたのですか?」と9歳年下の監督の早すぎる死を惜しんだ。
報道陣の取材に応じた北川は人目をはばからず号泣。18歳で「間宮兄弟」のオーディション時に初めて対面した際のエピソードを明かしつつ、「恩師のような人だと思ってお慕いしていましたので、残念という言葉だけでは言い表せない……。『ありのままの北川さんが素敵だと思うので、やめないで女優を続けてください』とおっしゃってくださって、その言葉通り続けてきたので……本当に大きな存在です。もう1回、お会いしたかった」と途切れ途切れに言葉をつないだ。同作に主演し、数々の新人賞を受賞した塚地は「いま、映画の仕事させていただいているのも完全に監督のおかげ。人生の幅を広げ、変えてくれた人です。感謝してもしきれない。できればもう一度、お仕事したかったです」と寂しげに語った。
監督の出世作「家族ゲーム」で一家の母親役を演じた由紀さおりは「具合が悪かったことも知らなくて、信じられなくて……」。同作に主演した松田優作さん、夫役を演じた伊丹十三さんに続いて森田監督も亡くなり「寂しいですね。奥さまも『3人とも逝ってしましたね』とおっしゃられていました。いつも3人は食事のときに映画の話をしていました。本当に映画が大好きな方でしたね」と思い出を明かし故人を偲んだ。
監督が生前から好きで、映画の打ち上げでもかけていたというサザンオールスターズの「真夏の果実」をBGMに午後1時に出棺。妻としてプロデューサーとして、公私にわたって監督と共に歩み続けてきた和子夫人は「これからに希望と意欲を燃やしていたのに、どれほど無念かと思うと痛恨の極みです」と志半ばで旅立った監督の思いを代弁。「いつも『世界で自分にしか撮れない映画を撮りたい』と言ってました。どうかご参列いただいた映画関係者のみなさんで(遺志を)引き継いでやってほしいと思います」と言葉をつまらせながら思いを語った。
参列者からのメッセージカードが添えられた棺は、最後は現場を支え続けてきた森田組のスタッフに抱えられ、涙におくられて葬儀場を後にした。
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