失楽園

劇場公開日:

解説

渡辺淳一のベストセラー小説の映画化。出版社に勤務する久木は突然、閑職である調査室行きを命じられる。これまでの人生に虚無感を覚え始めた彼の前に凜子という美しい人妻が現れ、情事を重ねるように。やがて彼らの仲は、久木の妻、凜子の夫、そして久木の会社にも知れることになる。世間から孤立し、愛を深めていく久木と凜子が辿り着いた場所とは……。失楽園という言葉が流行語大賞に選ばれるほどのブームを呼んだ。

1997年製作/119分/R/日本
劇場公開日:1997年5月10日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第21回 日本アカデミー賞(1998年)

受賞

主演男優賞 役所広司
主演女優賞 黒木瞳

ノミネート

監督賞 森田芳光
脚本賞 筒井ともみ
助演男優賞 寺尾聰
助演女優賞 星野知子
音楽賞 大島ミチル
新人俳優賞 木村佳乃
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(C)1997 「失楽園」製作委員会

映画レビュー

3.5役所広司と黒木瞳が格調高く、W不倫の末路を・・。

2024年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

1997年作品。
監督・森田芳光。原作は渡辺淳一のベストセラー小説。

役所広司と黒木瞳が綺麗でした。
今やレジェンド俳優の役所広司と、黒木瞳も今も第一線で
全く老けない美貌を誇っている。
そんなお2人の若き日の思い出の映画。

W不倫のドロドロとか描かず、ひたすら惹かれ合い
会わずにいられない気持ちを、
ただただ美しく描かれてる作品でした。
役所の妻役の星野知子(珍しい)の夫を見る目が、冷たい。
「陰でこそこそ、何してるかお見通しよ」的な、
凍った空気を背中で雄弁に感じさせる。
「行ってくる」と声を掛ける夫に、
振り向きもせず、「いってらっしゃい」

結局、役所広司と黒木瞳は情死するのだが、
映画が終わり画面が真っ白になり、文字が書かれる。
「死体検案書」
その中身はとても書けない。
とてもショッキングな内容で、
そんなにも2人は性愛に溺れていたのか?
さすが医者の渡辺淳一の小説だ。
冷めた目で情死を生物学的に総括している。

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琥珀糖

4.0肉体こそが魂の神殿

2024年1月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:4.0
お互いの肉体への追求。
全てを失っても、お互いの肉体を手に入れる。
三島由紀夫が肉体を魂の神殿と例えた様に、肉体の追求こそが、究極の愛の結晶だと本作から感じとった。肉体こそが人間の本質だと。

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カメ

5.0黒木瞳の旦那(一般男性)が羨ましい

2023年7月16日
iPhoneアプリから投稿

黒木瞳の旦那(一般男性)が.う.ら.や.ま.し.い(。’’。)

あくまでもカレーパンについて、その魅力を考えてみたが、結末はこうだ。「カレーパンは月に1度食べたくなるもんな。あれ?でもカレーライスは週1で食べたくなるな。」

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ミスター

4.550を超えてからわかるもの

2023年3月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

公開当時、彼女にただのエロ映画と言われ、見てませんでした。当時、30歳位。
50歳を超え、恋愛について思うところがあり鑑賞。

エロについては、確かにエロい。
現代のエロと比べると、露出は少ないが、確かにエロい。
絵の撮り方と俳優の表情がエロいのだ。
さすが、森田監督だと思わされた。

恋愛とセックスが、違う次元で考えられていて、そこが両方とも最高に良いから運命の人であるという感覚がよくわかる。
肌を重ねて、どちらかわからなくなる感覚もよくわかる。

観てみたかったのは、50歳過ぎの大人の割り切った恋愛だったが、ここには、若い情熱があった。
渡辺淳一は、自分の体験を作品に反映させているらしいが、この情熱は若い。今の自分には出来ない。30半ばで同じような感覚の経験があるが、若気の至りで結末は苦い思い出。
性欲と恋愛は奥が深い。
50歳過ぎの仕事の下り坂と恋愛の付き合い方は共感できました。

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morihide