ひとくず

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解説

「劇団テンアンツ」を主宰する俳優の上西雄大が監督、脚本、主演などを務め、児童虐待や育児放棄をテーマに描いたヒューマンドラマ。母親の恋人から虐待を受け、母親からは育児放棄されている少女・鞠。ガスも電気も止められた家に置き去りにされた彼女のもとに、ある日、さまざまな犯罪を繰り返してきた男・金田が空き巣に入る。幼いころに自身も虐待を受けていた金田は、鞠の姿にかつての自分を重ね、自分なりの方法で彼女を助けようと、鞠を虐待していた母親の恋人を殺してしまう。一方、鞠の母親である凜も、実は幼いころに虐待を受けて育ち、そのせいで子どもとの接し方がわからずにいた。金田と凜と鞠の3人は、不器用ながらも共に暮らし始め、やがて本物の家族のようになっていくが……。

2019年製作/117分/PG12/日本
配給:渋谷プロダクション

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映画レビュー

5.0溢れんばかりのリアリズム

pipiさん
2021年4月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

幸せ

ご自身が、実際に激しいDV環境の中で育たれた上西監督。3歳まで戸籍が無く、父の暴力と暴言、病むほど殴られ寝たきりになる母を間近に見ながら、母を助けたくて殺意に近い思いすら父に抱く上西少年。修羅場のような毎日の中、少年が優しさを失わずに済んだのは祖母の深い愛情があったからだと監督は語っている。

今、この瞬間にも虐待に苦しんでいる子供達がいる!
児童相談所の取材から知った凄まじいまでの「現実」に、平気で目を逸らす事が出来る上西監督ではなかった。演劇人として「子供を救う為に出来る何か?」との自問が本作という形に結実した。
「先ずは、虐待に関心を寄せて貰うこと。1人でも多くの人が目を背けないこと」が子供達を救う第一歩だからだ。

「映画」としても、大変良かったと思う。
「せめて映画の中だけでも、虐待されている子供を幸せにしたい」という監督の想い。
そして、その「子供」というのは鞠のみならず「カネマサ」でもあり、鞠の母「凛」でもあり、金田の母「佳代」でもあるのだ!

凛や佳代を罵倒するレビューを随分見かける。凛はまだしも佳代に対しては本当に容赦がない。
しかし、愛らしい「鞠」だって、あのまま育てば次の「凛」になる可能性の方が高いのだ。佳代だって、鞠くらいの頃に助けてくれる「誰か」がいたならばまるで別の人格を生きられたに違いないのだ。
「負の連鎖」を止めない限り、虐待で命や心は殺され続けていく。

ラストシーンは素晴らしいカタルシスだった。言葉に出来ない「救い」のみがそこにあった。
これを蛇足だと見る人は穿ち過ぎだよ。この監督に、そのような「あざとさ」は無いよ。
もっと「真心」で、他人を見ようよ。
「佳代」も「匡郎(まさお)」も「救わねばならない『子供』」なんだよ。

虐待を受けている子供達は、ある年齢に達するまでは、みな一様に母を庇うものだ。ストックホルムシンドロームによる見解も一理あるが、それだけではない「切っても切れない深い愛憎」が母と子にはある。
例え「憎悪」にまで形を変えたとしても、それは「母に愛されたかった」という深い傷と渇望を抑え込む手段に過ぎない。

昭和がかっているのも構わない。監督の少年期が昭和40年代だったのだから、その記憶を活かした方が迫真さは増すだろう。
言葉が汚い? 脚本が浅い?
現実的じゃない? ステレオタイプ?
「まっすぐでサイズの揃ったキュウリ」こそが本物で、曲がったヤツや不揃いのヤツは不自然だとでも思い込んでる映画マニアが一定数いるのだなぁ。あとは「舞台劇」を観た事無い人とかかねぇ。恵まれた環境で育ち、自己責任論で片付ける人とかね。
機材とかカメラワークとか、そーゆーのを語る映画じゃ無いと思うよ?

脚本は、監督の体験や現実の虐待の事実という凄まじいリアリティに満ちている。この溢れんばかりのリアリズムが作品の根底を支えている。
それを「作品」として仕上げる為には「物語としてのフィクション」という肉付けが必要だが、この肉付け部分に対して重箱の隅をつつくような批評をするのはお門違いだと思う。予定調和、大いに結構!ミステリーじゃないんだからさ。「お約束」で構わない。むしろ、それでいいし、そこがいい。

個人的には金田の「食えよ」が非常に印象に残った。
虐待を受けている大半の子供に共通している「飢え」
飢えと共にある「食べると殴られるという刷り込み」
最大の幸せが「ラーメン」や「アイスクリーム」でしかない。
それを身をもって知っている金田が、鞠や凛に幾度となく告げる「食えよ」だ。
「この場面で、出るな?出るな?」と思って観ていると必ずお約束のように出てくるところに、クセの強い野草に似た旨味を感じた(笑)
(独特の台詞回しは、関西を基盤とする演者の皆さんが普遍性を重視して「東京の話」にした為かもしれない。
乱暴な言葉のシーンを関西弁にしていたらケチをつける人は減ったのだろうか?)

子役へのPTSDも心配ご無用。監督はきちんと「暴力描写のある場面を撮る際は、子どもたちには別室に控えてもらい、大人の役者だけで撮影を行い、カットを分けて」撮り進めている。
監督は「まだ幼い子どもたちに大人が振るう暴力を直接見せてしまうことは避けたかったんです」と述べている。

鑑賞後、古川藍さん(凛)、徳竹未夏さん(佳代)の挨拶があったが、徳竹さんが佳代より遥かに綺麗で可愛かったのに驚かされた。「自分を綺麗に見せよう」とは微塵もしていない役者根性が、作品に深みを与えていると思う。もちろん、それは古川さんも同じだ。
(古川さんは映像でも可愛かったから。と、ご本人の目に触れる可能性を考えフォローしておく。あ、古川さんは役とまったく違う印象で清楚です。
息子が鑑賞直後、Twitterに投稿したら、上西雄大監督ご本人からすぐに「いいね」が来たと驚いていた(笑))

「焼肉」のシーンは涙が出た。
当たり前の平凡な日常が、当たり前ではない人達がいる。
「家族で食卓を囲む事」が、見果てぬ夢である人達がいる。

劇団「10ANTS」
久しぶりに応援したい劇団に出会えた。
応援の意味も込めて、星5にしたい。
「西成ゴロー」も楽しみにしています。
(焼肉割引券ありがとうございました!映画観に行って、まさか焼肉券貰うとは。人生初の経験w)

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pipi

4.5ケチのつけどころは多々あれど

2021年4月6日
Androidアプリから投稿

明日で上映終了ってことであわてて鑑賞。平日昼間なのに小さなスクリーンとはいえ「こんなに人が入ってるの初めて!」と驚きの入り。
当然上映延長になってました。

途中で出て行った人もいたし(あのひどい口のききかたに我慢できなかったのかなぁ)、観てる最中にもケチつけたくなるとこは沢山あった。
例えばなんであんなお金のなさそうな家に泥棒にはいるかね?とか。
目の前で人が殺されたりしてPTSD大丈夫なのか!?それ以前に助けてくれたとはいえ人殺しって怖すぎるだろ、一緒に焼き肉とか食べらるの!?とか。
人情警官都合良く登場しすぎ!とかさ。

おまけに最後のカットは蛇足だよー。
ハッピーエンドにしたかったんだろうけど他にやりようがなかったのかね。残念な感じ。

とかケチつけまくりなのに、それでも星4.5付けちゃうよ。
虐待されてた子が全力で助けてもらえる話だもの。
おまけに子役の子が可愛いし上手だし、カネマサの生い立ちが悲惨で「あー、これは昔の自分を助けてるんだな。」って分かるし。
誰かが本気で救いだしてやらないと子供は助からないんだ!

皆みつけたら本気出そうね!

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ちこどん

3.5ATG映画

hanataro2さん
2021年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ATG映画のような、ざらつきのある映像(A24っぽくもある)。
あまりにも汚い言葉の応酬に一部聞こえづらい部分も。
こういう事例って本当にあるんだろうなと考えさせられた。
ラストはずるい。

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hanataro2

久しぶりにヒドイ

るーさん
2021年3月28日
スマートフォンから投稿

もう…
久しぶりにヒドイ作りでガックリ。
趣味の自主制作か。
虐待の描写もステレオタイプで、これだと自分の表現したいことに虐待を利用しただけ。
男女にまともな会話はなく、お互い汚い口調で罵り合うだけ。
音楽も、音楽の使い方もダサい。昭和メロドラマを悪化させた感じ。
コマ割りも撮影もダサすぎる。
終盤ゲンナリして笑いが出た。
久しぶりにヒドイ作品を観た。

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るー
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