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震災後の不安乗り越え各国スター集結 第24回東京国際映画祭開幕

2011年10月22日 17:55

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第24回東京国際映画祭のグリーンカーペットを 練り歩いたミラ・ジョボビッチ
第24回東京国際映画祭のグリーンカーペットを 練り歩いたミラ・ジョボビッチ

[映画.com ニュース] 第24回東京国際映画祭が10月22日、東京・六本木ヒルズで開幕。オープニングを飾るグリーンカーペットを約300人のゲストが練り歩き、沿道に集まった多くの観客から大声援がおくられた。東日本大震災を受け、延期や規模縮小が検討され、海外ゲストの来日も不安視されていたが、2008年以来恒例の、エコロジーを意識したグリーンカーペットには各国作品のキャストや製作陣が次々と登場。野田佳彦総理と枝野幸男経済産業大臣も出席し、華やかな幕開けを迎えた。

依田巽チェアマンが出迎え、スタートを切ったのは、特別オープニング作品「1911」のプロデュース&主演を務めたジャッキー・チェンと、日本語吹き替え版に参加した江角マキコ中川翔子。ジャッキーはサインの求めに笑顔で応じたり、ルートではない方向まで自ら出向いて手を振るなど、丁寧にファンサービス。公式オープニング作品「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」のポール・W・S・アンダーソン監督とミラ・ジョボビッチ夫妻らがトリを務め、世界的な人気を誇る映画人の登場に、会場の盛り上がりは最高潮に達した。

第35回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門で、イノベーションアワードを受賞した「アントキノイノチ」主演の岡田将生榮倉奈々は黒いシックな衣装で登場。死と向き合うという難しいテーマの本作に、瀬々敬久監督は「撮影中に震災が起きて、悩んだり苦しんだりしてつくった作品です。いま日本は大変な状況ですが、生きる希望を捨てないで行こうという映画。お年寄りと若い人が話合えるきっかけにもなれば」と話した。

コンペティション部門に出品された「キツツキと雨」の役所広司小栗旬、特別招待作品「麒麟の翼 劇場版・新参者」の阿部寛中井貴一、特別招待作品「セイジ 陸の魚」の伊勢谷友介監督、森山未來ら日本を代表する俳優陣も続々登場。特別招待作品「マジック・ツリーハウス」で吹き替えを担当した子役の芦田愛菜は、大人顔負けにドレスアップ。沿道から呼びかけに笑顔で手を振ってこたえ「ちょっと緊張したけど楽しかったです」とグリーンカーペットの感想を語った。

東日本大震災のために休業を余儀なくされた後、46年ぶりに全国キャラバンを復活させた、福島のフラガールたちの姿を追う復興支援ドキュメンタリー「がんばっぺ フラガール! フクシマに生きる彼女たちのいま」に出演するフラガール7人は、常夏の装いで見事なダンスを披露し、観客から大きな拍手と声援が上がった。

依田チェアマンは「未曾有の大震災の後、開催につきましてはいろんな考えもありましたが、映画が与える力、文化力、夢と希望を与える映画祭はどうしてもやるべきだと思いました」と力強く語り、開会を宣言。第24回東京国際映画祭は、10月30日まで開催。コンペティション以外にも、アジアの風部門や日本映画・ある視点部門など約130作品が上映され、出演者による舞台挨拶やティーチインイベントも連日行われる予定だ。

【グリーンカーペットに出席した主なゲスト(順不同)】エドワード・R・プレスマンキース・カサンダーファン・ビンビンレイコ・クルックポール・W・S・アンダーソン監督、ミラ・ジョボビッチローガン・ラーマンガブリエラ・ワイルドジャッキー・チェン江角マキコ中川翔子市井紗耶香八千草薫岡田将生榮倉奈々ソニア・スイ高杉真宙剛力彩芽鶴田真由細川茂樹、フラガールズの皆さん、役所広司小栗旬臼田あさ美渡辺真起子阿部寛中井貴一溝端淳平黒木メイサ小池徹平生瀬勝久伊勢谷友介森山未來仲里依紗石橋凌ビム・ベンダース芦田愛菜オキサイド・パン監督、山田孝之久保純子ジョン・カビラ

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