高倉健、岐阜・高山駅でたけしを1人で出迎え
2011年10月5日 10:23
[映画.com ニュース] 俳優・高倉健が6年ぶりに出演する降旗康男監督作「あなたへ」のロケが10月4日、岐阜・高山市内で行われ、共演のビートたけしが参加した。ふたりの共演は、「夜叉」以来約27年ぶり。現場では「たけちゃん」「健さん」と呼び合い、高倉は「たけちゃんが来るのが待ち遠しくて、高山駅まで迎えに行った」と明かした。
今回のロケでは、高倉演じる刑務所指導技官・倉島英二が、亡き妻・洋子(田中裕子)の故郷である九州へと旅する道中で、たけし扮する自称元中学校教師の杉野輝夫とドライブインで出会うシーン、ガソリンスタンドで再会するシーンの撮影が行われた。たけしは、本番直前までセリフを復唱するなど、高倉との久々の共演に緊張している様子だったが、撮影の合間にはふたりで談笑する様子も見られた。
高倉は、6年ぶりの銀幕復帰だけに「大変緊張していますが、なんでこんなに休んでいたのかというくらい楽しい時間を過ごしています」と話す。一方のたけしは、「目の前に立たれるとセリフが止まっちゃいますね。みんな健さんの前に立つとそうなるらしく、自分は慣れているから大丈夫と思っていたけど、やっぱりそうなっちゃいました。こんなに夜中じゅう台本を見たのはひさびさ」と苦笑いを浮かべた。
27年ぶりの共演とは思えないほど打ち解けた様子のふたりは、互いへの賛辞が止まらない。高倉が「たけちゃんの役は、出番は少ないが、ぱくっと食っていくおいしい役で、たけちゃんにしかできない」と語れば、たけしも「オレはセリフが多くて一生懸命言っているのに、健さんは『ああ』とか『そうか』とか短いセリフでずるい!」と応酬。そして、「常に新しいことに挑戦している姿には頭が下がります。たけちゃんのような素晴らしい人の力を借りて、大人の日本映画が1本でも多く作られることを切望します」(高倉)、「映るだけで画面が締まる。人間国宝ですね」(たけし)と、尊敬の念をにじませた。
今作は、「夜叉」「あ・うん」のプロデューサーで08年に死去した市古聖智さんが遺した原案を、降旗監督と脚本家の青島武が再構築したオリジナルストーリー。高倉、たけし、田中のほか、佐藤浩市、草なぎ剛、余貴美子、綾瀬はるか、三浦貴大、大滝秀治、長塚京三、原田美枝子、浅野忠信が出演している。
撮影は全体の3分の1が終わり、高山ロケ以降は都内スタジオや各地でのロケを予定している。
「あなたへ」は、2012年秋に全国で公開。
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