“新生”角川映画ラインナップは15作品 「貞子3D」製作も発表
2011年2月15日 15:13
[映画.com ニュース] 角川映画が2月15日、2011~12年度のラインナップ発表を行った。1月1日付けで角川書店と合併し、“新生”角川映画を印象付ける邦画、洋画、アニメとバランスのとれた15作品を、2月19日にオープンする角川シネマ有楽町で発表した。
角川書店の井上伸一郎社長は、「グループがもつ小説、コミック、アニメのなかから旬の原作を旬の時期に映像化していく。メディアミックスで最高のパフォーマンスを実現する会社として生まれ変わります」と宣言。椎名保専務は、「1本でも多くヒットのバロメーターである興行収入10億円を目指したい。特徴はアニメ。来年以降は3~4本に増やし、グループの目玉となれば」と意欲をのぞかせた。
2010年の本屋大賞1位に選ばれた「天地明察」は滝田洋二郎監督がメガホンをとるが、松竹との共同配給となることも明かされた。また、沖浦啓之(「人狼 JIN-ROH」)、安藤雅司(「もののけ姫」)、井上俊之(「AKIRA」)、本田雄(「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」)ら世界屈指のクリエイターが結集して手がける劇場長編アニメ大作「ももへの手紙」が製作される。
邦画では、「リング」で知られる鈴木光司のまったく新しい原作で製作される「貞子3D(仮)」に注目が集まる。鈴木からは「『テレビから貞子がはい出すシーン』をはるかに凌駕(りょうが)する最大の見せ場で、3Dの可能性に挑戦します」とコメントが寄せられた。また、「南極料理人」の沖田修一監督が脚本も兼ねる「キツツキと雨(仮)」、綾辻行人の学園ホラー小説を実写化する「Another アナザー」、東野圭吾のベストセラー小説を映画化する「夜明けの街で」、板尾創路の監督第2作「月光の仮面」などが挙げられる。
同社が注力していくアニメは、「ももへの手紙」のほか「劇場版そらのおとしもの」「劇場版ストライクウィッチーズ」が加わった。洋画は、公開間近のイ・ジェハン監督作「戦火の中へ」とともに、ジョージ・クルーニー主演、アントン・コービン監督作「ラスト・ターゲット」、ニコラス・ケイジ主演作「Season of the witch(原題)」が2011年に公開される。
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