北野武監督、5度目のカンヌへ!「アウトレイジ」がコンペ部門に出品
2010年4月15日 22:23
同作は、「その男、凶暴につき」(1989)、「BROTHER」(2000)などのヤクザ映画で知られる北野監督が原点回帰して製作。自ら暴力団組長を演じるほか、椎名桔平、三浦友和、加瀬亮、國村隼、石橋蓮司ら“北野組”初参加の面々が顔をそろえ、金と権力をめぐりヤクザたちが裏切りや駆け引きを繰り返しながら激しい権力闘争を展開するバイオレンス映画。全編にわたる暴力描写で「座頭市」(03)以来7年ぶりのR15+指定となった。
北野監督作がカンヌ映画祭で上映されるのは、第60回記念製作映画「それぞれのシネマ」の短編監督のひとりとして製作した「素晴らしき休日」以来3年ぶり。それだけに、「久しぶりのアクション映画だから期待感もあると思うし、自分としてもお客さんの反応が楽しみだね」と語っている。
第46回のある視点部門に選出された「ソナチネ」で初のカンヌ入り。コンペ部門に出品するのは第52回の「菊次郎の夏」以来11年ぶりとなり、世界の映画人たちがどのような反応を示すかに注目が集まる。北野監督は、上映に合わせて現地入りする予定だという。
「アウトレイジ」はワーナー・ブラザースとオフィス北野の共同配給で、6月12日から全国で公開。