米ディズニー「クリスマス・キャロル」のアニメスタジオを閉鎖
2010年3月17日 11:44

[映画.com ニュース] 米ウォルト・ディズニー・スタジオは、ロバート・ゼメキス監督のアニメーションスタジオ、イメージムーバーズ・デジタルを数カ月以内に閉鎖することを発表した。
同スタジオは、1997年にゼメキス監督が創設。優れたVFX(視覚効果)スタジオとして、ゼメキス監督がメガホンをとった「キャスト・アウェイ」(00)、「ポーラー・エクスプレス」(04)、「ベオウルフ/呪われし勇者」(07)などを手がけてきた。07年にディズニーが買収し、昨年の話題作「Disney's クリスマス・キャロル」を製作していた。
ディズニーは、「同スタジオの技術は賞賛に値するものの、現在の経済状況を考えれば、クリエイティブなコンテンツを観客に提供する別の方法を探さなければならない」と閉鎖理由を説明。イメージムーバーズは元空軍施設の最新設備を整えたオフィスに移転したばかりで、経費削減などの話も特になく、約450人の社員にとってまさに“寝耳に水”だった。同スタジオはこれまで、社員に家庭を持って高水準の生活が送れる仕事の場を保証してきており、社員はアニメーション界では異例ともいえる組合組織「アニメーション組合」にも加入している。
同スタジオは現在、サイモン・ウェルズ監督の3Dアニメ映画「マーズ・ニーズ・マムス(原題)」を製作中で、この作業が完了するまでは存続するものと見られている。また、ゼメキス監督がビートルズの「イエロー・サブマリン」リメイク版を手がけることにもなっていたが、これについては未定だ。
ディズニーは、これまでにも何度となく成功しているVFXスタジオやアニメーションスタジオを突然閉鎖し、アーティストたちの反感を買うことがあった。90年代には「ダイナソー」などを手がけて評価の高かったドリームクエスト・イメージズを買収後に閉鎖。また、「リロ&スティッチ」を手がけたフロリダのアニメーションスタジオも閉鎖している。同作を監督したディーン・デュボアとクリス・サンダースはドリームワークス・アニメーションに移籍し、今夏公開となる「ヒックとドラゴン」を監督した。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)