ディカプリオ、「日本には黒澤が、米国にはスコセッシがいる」
2010年3月11日 16:02

[映画.com ニュース] レオナルド・ディカプリオが3月11日、東京・港区の東京ミッドタウンホールで主演最新作「シャッターアイランド」の記者会見を行った。ディカプリオの来日は「ディパーテッド」のPR以来3年ぶりで、会見場には400人の報道陣がぎっしり。また洋画宣伝史上初となる、Ustreamでのライブ中継も行われ、トータル1万3000人が視聴した。
同作は、「ミスティック・リバー」で知られるデニス・ルヘインの小説を、ディカプリオ主演、マーティン・スコセッシ監督で映画化したミステリーサスペンス。ディカプリオは、絶海の孤島の刑務所で女性収監者の失踪事件を捜査する連邦保安官テディを演じ、「彼の真相を追究する姿勢は俳優として共感する。彼には周囲を観察する面と、全く見ていない面があるが、前者は俳優として似ていると思う」とコメント。「物語の筋は複雑だし、どんでん返しもあるけど、何も知らずにオープンな状態で見てほしい。きっと2度、3度と見てもらえると思うし、見るたびに演技に対する違う解釈もできると思う」とPRした。
ディカプリオはさらに「確かにトリックもたくさんあるけど、テディが過去やトラウマから自分を発見していく心の旅でもある」とドラマ面も強調。「スコセッシ監督は人間のダークサイドを描くのがうまい。彼には『タクシードライバー』など名作がたくさんあるけど、この映画も彼にとってベストの1本になったと思う」と自信を見せた。
そのスコセッシ監督とは、今回が4度目のコラボレーションで「彼は本当に素晴らしい、傑出したフィルムメーカーだ」と最敬礼。「スコセッシ監督は今回、ヒッチコック的なものを目指した。『めまい』も見て研究した。監督はいつも撮影前に参考になる関連する映画を4~5本見せてくれるんだけど、そうした意味で、彼との仕事は俳優として成長できるだけでなく、映画の歴史を学ぶこともできる。映画に対するパッションが伝染するんだ」と熱っぽく語り、「日本には黒澤明監督がいたが、アメリカにはスコセッシ監督がいる。1000年後も黒澤やスコセッシの映画は見られていると思う」と惜しみない賛辞を述べた。
「シャッターアイランド」はパラマウント配給で、4月9日から全国で公開。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)