ゼメキスの片腕が語る「クリスマス・キャロル」
2009年11月13日 18:48

[映画.com ニュース] アカデミー賞監督ロバート・ゼメキスが、文豪チャールズ・ディケンズの古典小説の映画化に挑んだ3D大作「DISNEY'S クリスマス・キャロル」が11月14日から公開となる。ゼメキス監督とは「ロジャー・ラビット」(88)以来、約20年にわたってコンビを組んできたプロデューサーのスティーブ・スターキーに話を聞いた。
19世紀のロンドンを舞台に、守銭奴スクルージ(ジム・キャリー)が、過去、現在、未来の3人のクリスマスの亡霊とともに時間の旅をすることによって改心していく姿が描かれるファンタジードラマ。キャリーが、最先端のモーション・キャプチャー技術によって主人公スクルージの少年期、青年期、老年期のほか、3人の亡霊など1人7役に扮しているのが話題だ。
「スクルージの一生を振り返る時に、1人の役者がすべての年代を演じたほうが細かいニュアンスがより一層伝わりやすい。しかも、観客のスクルージへの理解も深まります。なぜスクルージが金の亡者になってしまったかを説得力をもって伝えることができたと思います。ジムは自分を容易に変えることができる優れた役者。声はもちろん、フィジカルな演技も工夫ができるので複数の役を演じてもらうことにしました」
「ロバートは現存する映画監督の中でもっとも素晴らしい才能のひとり」というスターキー。ゼメキス監督との映画作りの楽しさをこう語る。「彼には卓越したストーリーテリングの才能があり、彼の作品の選択には毎回興奮します。作品ごとに新しい趣向や力強いテーマを採り上げて、つねに基準を高いところにもっていく。だから、我々はお互いに情熱を共有できるのでしょう。そして彼はスタッフの意見もよく聞く。企画、脚本、キャスティング、撮影、編集、すべてのスタッフの話を聞いて、そこで出てきたさまざまな意見を採り入れながら、最終的に彼が判断を下して1本の映画ができあがる。素晴らしい才能の持ち主だが、決して独善的ではないんだ。だから、彼と一緒に仕事をしたいという人間が多いのだと思います」
ゼメキス監督といえば、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ(85、89、90)や「フォレスト・ガンプ/一期一会」(94)といった2Dの名作も数多く残しているが、21世紀に入ってからの監督作は「ポーラー・エクスプレス」(04)、「ベオウルフ」(07)、そして本作とモーション・キャプチャーを駆使した作品のみ。再び2Dの作品を作ることはないのだろうか。
「はっきり答えるのは難しいが、現段階では、まだ2~3本はモーション・キャプチャー向きの映画があるので、もうしばらく今の製作形式に専念するつもりです」

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