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イニャリトゥ審査委員長が「パワフルで心に響く作品選ぶ」と意欲満々

2009年10月20日 11:30

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審査委員のまなざしは真剣
審査委員のまなざしは真剣

[映画.com ニュース] 10月17日より開催中の第22回東京国際映画祭のコンペティション部門審査委員による公式会見が10月19日、会場の東京・六本木ヒルズで行われ、審査委員長のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(「バベル」監督)以下、審査員を務めるイエジー・スコリモフスキ(「早春」監督・俳優)、キャロリーヌ・シャンプティエ(「ゴダールの決別」撮影監督)、原田美枝子(「愛を乞うひと」女優)、ユ・ジテ(「オールド・ボーイ」俳優・監督)、松本正道(シネマテーク・ディレクター)が出席した。

イニャリトゥ審査委員長は、処女作「アモーレス・ペロス」が同映画祭でグランプリを受賞し、アカデミー賞7部門ノミネートの「バベル」では東京ロケを敢行したほどの親日家。「映画は様々なジャンルがあり、若い監督のものもあれば、経験を積んだ監督のものもある。そんな中で、我々は自分の五感をしっかりもって、パワフルで心に響く、これこそ素晴らしい作品という映画を選んでいきたい」と力強く語った。

一方、巨匠スコリモフスキは、昨年の同映画祭コンペティション部門に17年ぶりの新作「アンナと過ごした4日間」(現在上映中、昨年は審査員特別大賞を受賞)を出品。今年は反対の立場の審査委員としての来日となり、「日本が大好きなので、どちらの立場であろうと来日は楽しみ。できれば来年も自分の映画を出品して来日したい(笑)」と貫禄を見せつけた。

また、ジャン=リュック・ゴダール監督の「右側に気をつけろ」「ゴダールのリア王」などを手がけ、現在はAFC(フランス撮影監督協会)代表を務めるシャンプティエは、「映画は生き物だと思っているので、その作品の魂をとらえるのは非常に難しいが、この1週間は全身全霊を込めて作品を見なければという責任を強く感じている」と語り、身を引き締めていた。

映画祭最終日の25日に、コンペティション部門15作品の中から最高賞の東京サクラグランプリほか主要各賞が発表される。

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