依田巽チェアマン「今年はステップの年」。東京国際映画祭ラインナップ発表
2009年9月17日 12:00

[映画.com ニュース] 第22回東京国際映画祭(10月17日~25日)の概要が9月16日、東京・六本木アカデミーヒルズで発表された。
世界で初めて「エコロジー」をテーマに掲げ、昨年からチェアマンに就任した依田巽氏は「昨年はホップ、ステップ、ジャンプのホップ。今年はこれまで以上に国際性を強く打ち出して、ステップの年として大きく飛躍したい」と強調。そして、「継続は力なり。多くのコンテンツ業界の方々が新しいビジネスチャンスを得られる映画祭でありたい」と話した。
同映画祭のコンペティション部門に、日本映画では唯一選出された「ACACIA」の辻仁成監督と主演のアントニオ猪木も出席。映画は、心優しい元プロレスラーと愛を失った孤独な少年が、お互いの存在に励まされながら真実と向き合う勇気を得ていく感動作だ。
映画6作目になる辻監督は、「これまで映画を撮ったときは自信たっぷりだったけれど、今回は自信がなかった。だから、まさかこの映画祭のコンペに選ばれるとは思っていなかった」と語った。それでも、「自分には息子が2人いるが、最初に授かった子とは一緒に暮らせていない。その子のことを思いながら撮った作品。身勝手だが、彼が大人になったときに『毎日思っているよ』という気持ちを、映画を通して届けたかった」と製作背景を説明した。
映画初主演の猪木は、ホテルのロビーですれ違った辻監督からいきなりオファーを受けたそうで、「ひらめきと感性で生きているから計算しない。人生一寸先は闇、ではなくハプニング」と豪快に笑った。すると、辻監督が「どうしてはぐらかすんだろう。どうして北朝鮮とか行っちゃうんだろう。“闘魂”だけじゃなく、内側に秘めたるものを持っているのに」と指摘。これには猪木も神妙な表情になり、「僕も昔、わが子を飛行機の中で亡くしたことがある。今でも涙が込み上げてくる……。そういう思いを伝えられたら」と真摯に訴えた。
同映画祭コンペティション部門の審査委員長を務めるのは、「バベル」(06)のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督。ラインナップは、「ダーク・ハウス/暗い家」(ボイテク・スマルゾフスキ監督)、「イースタン・プレイ」(カメン・カレフ監督)、「激情」(セバスチャン・コルデロ監督)、「台北に舞う雪」(フォ・ジェンチイ監督)など15作品。
また、オープニング作品は「オーシャンズ」(ジャック・ペラン、ジャック・クルーゾー監督)、クロージング作品には「カールじいさんの空飛ぶ家」(ピート・ドクター監督)が上映される。ジェームズ・キャメロン監督の12年ぶりとなる最新作「アバター」のフッテージ上映も、「アバター・スペシャル・プレゼンテーション」として行われる。

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