ショーン・ペン、ペネロペ・クルス…今年のオスカー受賞者は来年帰ってくる?
2009年2月26日 12:00

[映画.com ニュース] 2月22日のオスカーナイトの興奮は今も冷めやらないが、今年のアカデミー賞受賞者が来年の授賞式にも帰ってくるのか? 米ロサンゼルス・タイムズ紙のコラムニスト、トム・オニールが彼らの次回作を総まとめした。
「ミルク」で主演男優賞に輝いたショーン・ペンは、テレンス・マリック監督(「シン・レッド・ライン」)の新作「ザ・ツリー・オブ・ライフ(The Tree of Life)」が昨秋完成し公開を待つばかり。1950年代米中西部が舞台の3兄弟の物語で、ペンは兄弟のひとりの成長した姿を演じる。同作の主演はブラッド・ピットで、全米公開は年内の予定。ちなみに、「ダークナイト」で助演男優賞に輝いた故ヒース・レジャーも同作の幻のキャストであり、07年10月にペン&レジャーのコンビに決まったが、同年12月にレジャーが降板しピット&ペンになった経緯がある。
米バラエティ誌によると、ペンはまたも伝記映画に挑戦するようで、ダグ・リーマン監督(「Mr.&Mrs.スミス」)の新作「フェア・ゲーム(Fair Game)」で、イラク戦争時に「イラクに大量破壊兵器はない」と結論づけた政府の中東問題専門家ジョセフ・ウィルソン役を検討しているそうだ。彼を有名にしたのは、03年の“プレイム事件”。彼は、妻のバレリー・プレイム(ナオミ・ワッツ扮演)が当局から「CIA工作員だ」と身分を漏洩された際、「ブッシュ政権の報復だ」と反撃した気骨ある人物で、ペンにはピッタリの人物でもある。
「愛を読むひと」で主演女優賞に輝いたケイト・ウィンスレットは、今のところ次回作は未定。
「それでも恋するバルセロナ」で助演女優賞に輝いたペネロペ・クルスは、ロブ・マーシャル監督(「シカゴ」)のオールスターキャスト・ミュージカル「ナイン(Nine)」が待機する。同作は、フェデリコ・フェリーニ監督の63年の代表作「8 1/2」を翻案した、トニー賞受賞ミュージカルの映画化。オスカー俳優が大挙出演しており、ダニエル・デイ=ルイスがスランプ中の映画監督役、マリオン・コティヤールが妻役、クルスが愛人役、ニコール・キッドマンが夢想の女役、ジュデイ・デンチが良き相談相手役、ソフィア・ローレンが母役。クルスの出番はすでに撮了しており、全米公開は11月25日の予定。
クルスはもう1本、4度目のコンビを組んだペドロ・アルモドバル監督(「ボルベール/帰郷」)の新作「Los Abrazos Rotos(Broken Embraces)」にも主演する。現代が舞台の愛の四角関係を描いたフィルムノワールで、3月全米公開予定。
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