「おくりびと」10部門独占!第32回日本アカデミー賞
2009年2月23日 12:00

[映画.com ニュース] 2月20日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で、第32回日本アカデミー賞の授賞式が行われ、「おくりびと」「母べえ」「クライマーズ・ハイ」「ザ・マジックアワー」「容疑者Xの献身」といった08年に高く評価された日本映画のキャスト・スタッフが一堂に会した。
最優秀作品賞をはじめ10部門を独占したのは、海外でも絶賛されている「おくりびと」。同作で“納棺師”を演じ、最優秀主演男優賞を受賞した本木雅弘は、「すべてを引き受けて真ん中に立っていた監督があってこそ、この作品が不思議な現象のように愛されているのだと実感している」とコメント。司会を務めた義母の樹木希林から「今夜は良いお酒が飲めそうね」と言われると、照れくさそうに微笑んでいた。
同じく最優秀監督賞の滝田洋二郎監督は、受賞の喜びとともに「この映画が43本目。まだまだ撮り続けます。これからもずっと映画の“おくりびと”であり続けたい」と映画監督としての抱負を熱く語った。同作は米アカデミー賞の外国語映画賞にもノミネートされており、今回10冠を獲得したことでさらに受賞への期待がかかる。23日にロサンゼルスで開催される授賞式には、滝田監督、本木、ヒロイン役の広末涼子らが出席する。
「おくりびと」の主要部門全制覇を阻止する形となったのが、「ぐるりのこと。」で最優秀主演女優賞を獲得した木村多江で、昨年の受賞者・樹木からトロフィーを手渡されると、「高校生の時に樹木さんのお芝居を見て号泣した。その樹木さんからこの素晴らしい賞をいただけたことに一番感動している」と涙をこらえながら喜びを語った。
人気コミックを実写映画化した「デトロイト・メタル・シティ」で、デスメタルバンドのボーカルとポップミュージシャンを目指す気弱な青年という二面性のある役柄を演じた松山ケンイチは、話題賞・俳優部門を受賞。「普段は泣きたくても涙が出ないのに、(共演の松雪泰子に)馬乗りされるシーンでは自然に涙が出た」と撮影時の珍エピソードを披露し、会場の笑いを誘っていた。
第32回日本アカデミー賞の主な最優秀賞は以下の通り。
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