アカデミー賞外国語映画部門のエントリー資格に非難沸騰!
2007年11月12日 12:00

[映画.com ニュース] 世界各国の非英語圏の作品が対象となるアカデミー賞外国語映画賞のエントリー資格が、物議を醸している。台湾代表だったアン・リー監督のベネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品「ラスト、コーション」(08年1月公開)や、イスラエル代表だった東京国際映画祭サクラグランプリ作品「迷子の警察音楽隊」(12月中旬公開)など、有力候補が次々と資格を剥奪されたことが、その論争の火ダネとなったのだ。
同部門は、各国が前年の10月からその年の9月までに公開された作品の中から1本を選び、アメリカ映画芸術科学アカデミーに提出。各国代表の中からノミネート作品5本が選定される(今年度の発表は08年1月22日)。
アカデミーはそのエントリー資格として、「1.プロデューサー、監督、脚本家」「2.出演者」「3.撮影監督、美術監督、作曲家、音響編集者等」が各国出身の人物であることを挙げているが、「ラスト、コーション」は「3」の資格を満たさず失格に、「迷子の警察音楽隊」は「英語のセリフが多すぎる」ため失格となった。これについて「ラスト、コーション」のプロデューサー、ジェームズ・シェイマスは00年に外国語映画賞を受賞した台湾映画「グリーン・デスティニー」も同じ状況にあったことを引き合いに出し、批判している。
その他問題視されているのが「1国1本の原則」だ。この原則もまた「多くの傑作を無視することにつながる」と非難を受けている。例えば、01年のメキシコ映画「天国の口、終りの楽園。」や02年のスペイン映画「トーク・トゥ・ハー」は各国代表に選ばれなかった。今年も、アニメ作品「ペルセポリス」(12月22日公開)がフランス代表になったため、ジュリアン・シュナーベル監督のカンヌ国際映画祭監督賞受賞作品「潜水服は蝶の夢を見る」や、オスカー候補との呼び声高いマリオン・コティヤール主演作「エディット・ピアフ/愛の讃歌」が漏れている。
これらの批判に対し、アカデミーは「01年の『モーターサイクル・ダイアリーズ』や02年の『トーク・トゥ・ハー』は外国語映画賞で選ばれなかったが、オスカー(の他部門)を受賞している。同部門で選ばれなかった作品も、他の17の部門で評価される資格がある」と返答。しかし、主要部門で評価されるには監督など主要スタッフの、全米でのネームバリューがなければ難しいため、不公平な状況に変わりはない。
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