ペルセポリス

劇場公開日:

ペルセポリス

解説

イラン出身でパリ在住のマルジャン・サトラピによる自伝的グラフィック・ノベルを、サトラピ自身のメガホンでアニメ映画化。70~90年代のイランを舞台に、自分らしく生きようとする少女マルジの成長と3代に渡る母娘の愛を描く。マルジとその母の声を務めるのは、実生活でも母娘であるカトリーヌ・ドヌーブとキアラ・マストロヤンニ。2007年のカンヌ国際映画祭でアニメーション作品としては30数年ぶりに審査員賞を受賞した。

2007年製作/95分/フランス
原題または英題:Persepolis
配給:ロングライド
劇場公開日:2007年12月22日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第80回 アカデミー賞(2008年)

ノミネート

長編アニメーション賞  

第65回 ゴールデングローブ賞(2008年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  

第60回 カンヌ国際映画祭(2007年)

受賞

コンペティション部門
審査員賞 マルジャン・サトラピ バンサン・パロノー

出品

コンペティション部門
出品作品 マルジャン・サトラピ バンサン・パロノー
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映画レビュー

4.0トットちゃん

2020年4月26日
iPhoneアプリから投稿

原作者の半生記。激動のイラン革命から留学を経て90年代にフランスに旅立つまでを描く。ブルースリーからゴジラ、アイアンメイデン、Rockyなど、日本人からすると世界の反対側から同じものを見ているようで新鮮である。
子供時代の罪、反抗、恋愛、暴走、モラトリアムと、子供から大人への成長過程をひとつひとつ捉えてくる。「裁きより赦し」「公明正大であれ」といった教えは、本人の成長の中で刺さった座右の銘なんだろう。
社会的にも宗教的にも隔たりを感じざるを得ないイラン。世界の反対側であろうが、大人になることに大きな違いはなく、同じような経験を共有している。国境を越えた一体感を感じさせてくれる一本。

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Kj

4.5イラン×政治×個人

2009年8月21日
PCから投稿

楽しい

興奮

知的

30代くらいのイラン女性の個人史。私小説系の漫画として出されたもののアニメ化です。イラン革命(マルクス主義とイスラム原理主義)、イ・イ戦争、留学先のフランスと本国との文化的板ばさみ、家族愛、恋愛や結婚、パンク・メタル等80年代カルチャーなどなど盛りだくさん。こういう映画は暗くなったり、能書きが多くなったりしがち。だから観るのは博打なんですが・・・本作は当りでした。当事者目線で描かれる現代イラン史は、実に生々しい。
しかも!
歴史、政治などの大局と個人史のバランスの取り方が絶妙。
疾風怒濤の体験の料理の仕方もうまい。
さらに映像のセンスが秀逸。
TSUTAYAでレンタルできるので、お勧めしておきます。

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Maraucourt

4.0ダルビッシュファンは必見!!かな・・・?

2008年8月5日

泣ける

笑える

興奮

2008年のおすすめアニメといったらこれ。厳密には2007年の作品なんですが、フランス在住イラン人女性の本が題材のアニメです。知られざるイラン人のサブカル的観点を垣間見ることができます。

アニメもCGアニメをセル画っぽいローファイで見せる最近のアニメ手法なんですが、なかなか素晴らしいです。結局、中東のことってニュースでは良く聞きますが、どんな人たちなのか、どうやってどう感じて生きているのかなんてわからなかったのです。個人的に。大好きな日ハムのダルビッシュのお父さんだってイラン人ですが、アメリカや日本でどんなつらい思いをしてきたかなんて、日本人の僕らにはわからないと思います。この映画は彼らの生き様を知るいい機会になるのではないでしょうか?

他国の人にとって謎であるベールの中のアラブ女性の自由奔放な声を是非聞いて見てください。本当におすすめです。

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dobuboba