興奮と混乱が一気に押し寄せた
興奮と混乱が一気に押し寄せた。私はまだ多くを理解できていないし、理解という呪縛から解き放たれてもいない。ただ、こんな映画は初めて。それだけは断言できる。長らく時間との格闘を続けてきたノーランだが、さながら本作は「007」に時間の概念を掛け合わせた怪作と呼ぶべきか。主人公、宿敵、ファムファタール、マクガフィンと全ての立ち位置は明確なのに、この映画は決して線形に進まない。そこが厄介だ。そもそも我... 続きを見る
役者の魅力を堪能!!グランドホテル方式ではない、新 三谷幸喜劇場
政治的な時事ネタがタイムリーすぎて笑えますが、ブラックな笑いを武器に政権を批判する映画ではありません。
むしろ、いろんなシガラミでがんじがらめになって、自分を見失っている大人達へのメッセージ。
現実は映画のようにはいかないにせよ、少し重荷を下ろして前向きになれる、人生リセットムービーでした。
三谷監督お得意の、バラバラな人間模様が交錯しながらピタッとハマる構造はなく、あくまでも主人公は一人... 続きを見る
擬人化した体内細胞の奮闘をエンタメに徹して描いている
公開以来、破竹の勢いで大ヒット中の作品。大ヒットに相応しいエンタメに徹しきった躍動感、力感溢れる作品である。人間社会の父娘物語、娘の体内で使命感に燃えて病原体と激闘を繰り広げる細胞達の物語を巧みにリンクして極上のエンタメ作品に仕上げている。擬人化した細胞に成り切った俳優陣の本気度100%の演技が出色。
高校生の漆原日胡(芦田愛菜)と父親の茂(阿部サダヲ)は母親を病死で亡くし二人で暮らしてい... 続きを見る
藤井道人流のドラマチックな演出
このスリリングな逃走劇は、ハリソン・フォード『逃亡者』を思い出す。
事件への疑念を捨てきれずにいる刑事と未来への希望を捨てきれずにいる死刑囚。藤井道人流のドラマチックな演出で物語をドライブする。観賞後に疑問に感じることは湧き上がってくるが、鏑木や彼を信じる人たちの気持ちに引きずられるように没入してしまう。
『地面師たち』のあの老人が出てることに、まず気づく。そして、駿河太郎の憎まれ... 続きを見る
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