ザ・クリエイター 創造者のレビュー・感想・評価
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SF映画オタク ギャレス・エドワーズ監督最新作
アメリカをはじめとする欧米諸国連合軍と、ニューアジア(アジア圏の設定)で暮らす人間のようなAIの戦いが続く50年後の未来。人間のようになったAIが、戦争に勝利する兵器を開発したと察知した連合軍は、武器のクリエイター(創造者)抹殺を図ろうとするが、兵器とはAIの少女であった。これが映画デビューのAIの少女役マデリン・ユナ・ボイルズが何とも可愛い。日本語吹替版の堀越麗禾も上手く演じています。ギャレス・エドワーズ監督は大のゴジラシリーズファンで、2014年、渡辺謙と組んで映画「GODZILLA ゴジラ」を監督、「スター・ウオーズ」のスピンオフ作品「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」(2016年)も手掛けています。「ザ・クリエイター/創造者」本編に何と、日本のSF映画「スーパージャイアンツ悪魔の化身」、「宇宙快速船」がチラッと挿入されていたのにはビックリ。ゴジラシリーズのDVDを全巻お持ちだそうですから、その他日本のマニアックなSF映画もDVDで楽しんでいるのでしょうね。「スター・ウオーズ」育ちのギャレス・エドワーズ監督はSF映画オタクですね、きっと。主演はジョン・デビッド・ワシントン、「GODZILLA ゴジラ」でタッグを組んだ渡辺謙を再びキャストに迎え、近未来の世界を舞台にしたハリウッドのSFアクション大作、大スクリーンでの鑑賞がお薦めです。
映像は凄いが世界観がチグハグ
今、この映画がハリウッドから出てくるとは
STARWARSとブレードランナー以来の衝撃的かつ美しく創造的でかつ比類なき映像
そして深い思弁と批判的な精神に満ちたストーリー
ハリウッドから出てくるSFはもうダメなのか?と思っていましたが、AIの規制の法案が審議され、ヒステリックな戦争が人々の憎しみを煽るいま、この時代に封切られたのは運命なのか?
危害を及ぼす危険な存在を自己欺瞞による正当性主張して殲滅しようとする「アメリカ合衆国」という国
架空の国名を使用しないストーリーテリングは、揶揄や批判にとどまらない製作者たちの覚悟のある思想を感じさせる
NOMADという軌道を制する要塞の静かなるスキャンによる着弾光景は機構に刻み込まれました
そのほか、溢れるアジアへの敬愛とイマジネーション
いいでしたらキリがないクリエイター魂
真のクリエイターによるクリエイターという映画を観た
ニルマータ
何をクリエイトした話なのかな?
【古いアカウントで投稿していたので、削除して再投稿します】
舞台設定、SF考証、技術考証、キャラクター設定、メカデザイン、プロット、ストーリー、戦闘シーン、など個々の要素に「驚き」のようなものが感じ取れなかったのは自分だけ?
しかも、地球規模(~成層圏?)の対AI巨大兵器と、戦車やトラック、ライフル(と何故かスターウォーズっぽい光線銃)なんかの超局地戦闘のスケール感が整合していない感じで、結構、違和感ありまして。
スターウォーズ、マーベル映画やDC映画って、どこか遠い宇宙が舞台とか、宇宙人がやって来て、とか、異次元の世界とか、魔法の世界とかっていう設定だから、単純にファンタジー(おとぎ話)、エンタメとして楽しめると思うんですが、地球が舞台で近未来(2065年!)ってなると、さすがに現代社会と地続きの話として見てしまうので、技術的・科学的なリアリティはじめ、あらゆる要素のチグハグさが気になってしまって、全くストーリーやキャラクターの感情に入って行けず。
とても映画が長ーく感じて、最後まで座っているのが若干しんどかったです。
AIと人間の関わり方(敵対、連帯、恋愛etc)をテーマに描こうとしているようだけど、捉え方が前々々時代的というか、古典的というか、すごく”浅い”感じで、結局、作り手ののメッセージとか問題提議が何なのか、よくわかりません。「AIと仲良くしようよ」ってことでしょうか。
タイトルの「クリエイター」が何をクリエイトしたのか?も説明不足だった気がします。
この辺りは、他の皆さんのレビューも読んでもう少し理解を深めてみたいと思います。
30年前の文系監督さんが、現代にタイムスリップして今の映像技術で撮った大作SF風映画、といった形容ができるかもしれません。「ローグワン」も「テネット」も「アイ・ロボット」も「チャッピー」も「インターステラ」も観たことがない自分なら、きっともう少しワクワクしながら観られただろうなと思いますけど。
IMAXで観たこともあって、CGの出来や映像・音声の迫力はなかなか凄かったですが、戦闘シーンなどに真新しさはさほど無かったかと。例えば、最近でいうと「ミッションインポッシブル」「ジョンウィック」「トランスフォーマー」みたいな、「とにかく監督が撮りたいシーンを繋げてみました!」的な確信犯的能天気さや、それによる爽快感も特に無く...。
渡辺謙さんやジョン・デヴィッド・ワシントンさんの熱演も、キャラ設定がブレているせいなのか今一つしっくりこない感じです。また”西側”の軍人たちも単なる「バカな悪者役」の感じで、こちらに反感を感じたり、逆に感情移入したり、ってこともできませんでした。
お金のかかった映画っぽいので「金返せ」とは全く思いませんが、正直「私の時間を返して」とちょっと思ってしまいました。劇場映画のいいところって、映画館にいる2~3時間のあいだ実生活と切り離されて「映画の世界に没入」したり、「モノ思いにふける」ことができるところだと思いますから。
ネガティブ要素が多いレビューになってしまって恐縮ですが、AIは敵か味方か?ていうのは、現実世界でもホットな話題なので、もう少し斬新な切り口やハッキリとしたメッセージがあると思って観に行った(期待値高めだった)せいかもしれませんね。
監督はAIを分かってない
心、こころ、ココロ…
むかしはSF映画に出てくる宇宙船はみんなピカピカで綺麗だった。
でも、すべての宇宙船やメカ、マシーンが新品同然なんて、考えてみれば…そんなことはありえない…。
そこで、わざと「汚れ」を入れるようになった。
むかしはSF映画の未来都市は、人工的でキラキラ輝くビルが林立していた。美しく、ある意味、自然と相対する象徴めいていた。
でも、そんなことはないから、古くて汚れた建物や、ダウンタウンなどの雑多な区域もある、混交玉石な都市が描かれるようになった。
よりリアルに。
舞台はニューアジア。
田園や森、人々が生活している自然の村、そこで人と同じように生活しているシュミラントや、自然の風景に影を落とす宇宙船や攻撃メカ…の描写は、新鮮だった。新しいものを観ているという感覚だった。
そして、さらにリアルだと。
メトロポリス、SPACE ODYSSEY 2001、STAR WARS、ブレードランナー、ターミネーター…等など。同じくらい価値のある作品だった(自分の中では)。
考えてみれば、映画も「作り物、not REAL」だけど、どんどんリアルに近づいてる。
映画に影響をうけたり、人生を左右される人もたくさんいる。
という事実。
カテゴリーも規模も、力も、もちろん違うけど、AIに似ていると思った。
あの地上をスキャンするノマド がカッコよかった。
アメリカって、ほんと”正義を勝手に作るよね”って映画
いろんな名作の詰め合わせ?
ドルビーシネマにて鑑賞。
映像と音響のスケール感が半端なく、地球上の物語なのに宇宙を感じました、くらいです。
なお、観ていて、各種ベトナム戦争映画、ブレードランナー、アバター、などなどの名作要素を貪欲に取り込んだ?など既視感満載でしたが、とても自然にストーリーが進んでいく、不思議な納得感がありました。
また、随所に日本を、特にバブル期前の、感じるところも多く、懐かしさも感じました。
ラスト、そうくるか!でローグワンでした。が?!(笑)
いやー、映画観たなあ、という重量感でした。傑作ですね。また、映画館で観てこそ面白い作品です。
(追記)
IMAX GTレーザーでも鑑賞。フルサイズの映像はないので、普通のIMAXレーザーで問題ないです。
音の表現はドルビーシネマには及びません、だけでなく、建物からのビビリ音は不快でした。
手塚治虫の鉄腕アトムやPLUTO(浦沢版含む)が好きなら見ても損はないかも?
前評判は聞いていましたが、実際視聴するとかなりの良作でした。
本作から自分の受けたイメージは、「鉄腕アトムの前日譚」です。最後、子供姿のロボットがそのままPLUTOの鉄腕アトムになったと言われても、うまく行けばなんとなくいけると思います。
手塚治虫は鉄腕アトムの世界で、人間のように生活するロボット達との未来を描きました。この映画に出てくるロボット達はまさにその通りの存在です。ある意味、ロボット好きの自分にはたいへん馴染み深いテーマでした。
以下、簡単なあらすじです。
高度に発展したAIは、ついにシンギュラリティポイントを超える。ロボットという物理的身体を得たAI達は、人類の良き友人達として、時に助け合い、時に競い合う、いわば互いにとっての最良の伴侶として、共に支え合って繁栄していく。
そんなさ中、ある日AIが突如としてロサンゼルスへ核攻撃を行うという恐るべき事件を起こす。この日を堺に米国は、AIを絶対悪とする御旗を掲げた西側諸国連合軍を組織し、東南アジアを中心として広がるAI擁護勢力、ニューアジアに対し、テロ掃討戦の名の下に戦争を仕掛けていく。
戦端が開かれてから5年、西側諸国の圧倒的な物量はその趨勢を一方的なものとしていく。テロ対策の名の下、アメリカが開発した対AIの象徴でもある巨大空中要塞「ノーマッド」からの小型核弾頭が、ニューアジア諸国の街々を次々と殲滅してゆく。
そんな中、アメリカ国防総省に一つの情報が入る。ニューアジアがついに、戦局を覆す新兵器を完成させたらしいと。
かつて、米軍で潜入調査を行った主人公に、再度の敵地潜入が命じられる。目標は新兵器と、そしてAI達から「創造者ニルマータ」と呼ばれる人間の捕獲だった。かつての潜入捜査の手違いで妻を失った主人公に、ロサンゼルス核攻撃の真実と、そして妻が遺したものが明らかになっていくー
全編を通してですが、AIは人間よりも少し弱い存在として描かれます。これは恐らく作中のAIの基本設計が、人類を助けるための存在として作られたという設定のためでしょうが、これはアメリカ映画としては珍しく、例えばアイアン・マンやロボコップ、アイアン・ジャイアント、ヴィランではスライサーロボなど、基本的には人間よりも遥かに強い存在として描かれています。ここら辺も既存映画との違いとして楽しめました。
アクションシーンはそんなに派手ではありません。もちろん少なからずありますが、ターミネーターのように人間とロボットとの間の激しい銃撃戦を期待すると、かなり拍子抜けするでしょう。また、ゴア描写も少なく、何よりやられる側は基本ロボット達なので、撃たれても血は出ず火花が散る、頭は取れたりするがやはりそこはロボット、残酷なシーンとは映りませんでした。
全編を通してのテーマは、妻を失った主人公の家族愛、でしょう。ラストは主人公にとっての救いです。
日本のロボット好きならオススメの一本です。
細かいツッコミどころは無数にある
おすすめできない
IMAXで鑑賞。音楽はハンスジマーだった。そうなの?ぜんぜんハンスジマーじゃない。
酷かった。聞かれはしないけど、聞かれたら観に行くなと言う。レミニセンスを憶えていますか?あんな感じ。トップレベルにいるクリエイターさん何やってんの?って。
ロボット、AIという日常生活では一番興味を持っている分野なのに、理解も共感も演技表現の共有も無理。つまらなさに足先が冷えてきて席を立ちたかったが、CGが素晴らしいので観ておいた。名優親子の息子は輝いていたが、大筋から細部まで、もう手の施しようのない駄作で成す術なし。
謙さん、目をキリッとさせているだけで、貴方役者として演技を期待されてないでしょう。少し年上で戦場は違えど、役所広司さんに演技力でぶっち切られましたね。
AIをテーマにした完璧なSF映画でした
あらすじとしては
AIの暴走により核が落とされた近未来。
人類の脅威となる"兵器"を探す主人公一行だったが見つけた兵器はAIの姿になっている少女だった。
AIを禁止にしたいアメリカ側とAIと共存していきたいニューアジア側の戦いが始まる。
内容は何回も聞いた事のある感じだけど自分は楽しめました。主人公が特殊部隊?に所属してるんだけど家族のことも大切にしたいから複雑な気持ちになっていくのが見てて悲しかったわ、、、
そしてしっかり泣ける感じだった。正直ラストは若干読めたけどそれでも映画の中に入り込めてたから感動しました。
映像美が凄くてニューアジアっていう架空のアジアなんだけどホント文字通り近未来な感じでしたね。内容はシンプルなんだけど世界感作りが上手かったと思います。VFXを活用していてAIの武器が綺麗に描かれていました。
やっぱりSF映画は大好きですです
自分のAI観が試される
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