ザ・クリエイター 創造者のレビュー・感想・評価
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「記憶の中にある大好きなSFアニメ」の最高の実写化
ギャレス・エドワーズが、大好きな映画『モンスターズ/地球外生命体』のゲリラ撮影スタイルに立ち返り、中二感あふれる青臭いSFを全力で撮った。既視感のある物語ではあるけれど、ギャレス自身が筋金入りのオタクであり、「記憶の中にある大好きなSFアニメ」を実写化するような気持ちで作ったんじゃないだろうか。
AIが自我を持つシンギュラリティ以降を描いた近未来SF、という体裁だが、この映画のAIたちは、わりと慌てた動きをすることからも、ほぼ人間と同じだと考えていい。ギャレスのインタビュー記事を読んでいたら「AIがまだ自我や感情を持ってないといいな。人類はAIを奴隷扱いしてるから」みたいなことを言っていて、ああ、これこそがギャレスという映画作家の本質ではないか、と思った。
つまり、イギリスの特権的な白人男性である事実はさておいて、どうしてもマイノリティである他者に感情移入してしまうような。それが人間のマイノリティだけでなく、『モンスターズ』の宇宙生物や本作のAIにも適用されてしまうような。
その意味では、科学的SFではまったくない。イメージとエモーションとノスタルジーを駆使して、とことん弱いものに肩入れしたい!という無邪気さは、「この話は主人公は黒人男性でも白人救世主と同じ構図ではないか」という批判にも繋がると思うのだが、それでもなお、やっぱりギャレスの無邪気な判官贔屓に好感を持たずにはいられないのである。
ドラマ部分がもう少し良かったら
AIと人類が戦うというのはハリウッドのSFの定番で、この作品もそれに乗っていると言っていい。
しかし多くのしょうもないアクションSFとは違って「アバター」と同じように視点を人類ではない側にしていることは評価できるだろう。正義とは悪を明白に分けたいハリウッドの感覚で言えば、人類が悪側ということだ。
とはいえ、主人公が人類ではない側に加担する人間なことは、少々残念でもある。多少は進んだけれど、これが今のハリウッドの限界なのだろう。
まずは善悪の境界をはっきりさせたい性質をどうにかできなければ、この先に進むのはちょっと無理か。この話は本作と直接関係するわけではないのでこのくらいにしておく。
なんだか最初から文句書いてるようになってしまったけれど、娯楽度は中々高かったのではないか。
既に「アバター」の名を挙げているけれど、他にもどこかで観たような作品をツギハギして、いい感じに作り上げたように思える。
新しそうで全然新しくないが、新しければいいというわけでもない。結局はバランスだ。
お腹の子を少し取り込んだシミュラントのアルフィー。シミュラントのボディに記憶だけが取り込まれたマヤ。そのマヤと抱き合うジョシュア。
これだけでも、おバカなアメリカ人にも分かるストーリーの中に取り込めたことは良かったのではないか。
今後のアクションSFはここを最低基準に作ってもらいたいと切に願う。
少し泣かせるね
潜入捜査に入った兵士が、現地の女性と愛し合い子供まで作るが、西側の特殊部隊投入で妻は殺されてしまうというのが導入部だ。このあと色々あるが、兵士は再度アジア側のAI最終兵器を見つけるために上官に駆り出される。そこで最終兵器たる小さな少女と巡り合い、妻との秘密を知る。最後は、少女AIロボットと心を通わせ、西側の空中要塞を破壊するというようなストーリーだ。AIと聞いて、私としては色々言いたいところではあるが、おとぎ話としてみると、なかなか泣けてくる物語だ。アメリカ人にこんな映画が作れるのかと思って監督(&脚本)の素性を調べると、イギリス生まれでアジアへの旅も子供の頃にしているという。エンドロールを見ていると、ネパール、タイ、インドネシア、日本などで撮影をしている。そこでの映像を素材に、後でSFXで建物などをつけ足しているので、意外に安く作られている(この手のSF大作の半分の予算:8000万ドル)。
エドワーズ監督は(鉄腕アトム級の)AIを肯定的に描いており、そういう意味ではアメリカ映画のAIとは少し違う。なんといっても、少女のAIロボット(マディリン・ユナ・ヴォイル)が可愛いらしいところが、ミゾだと思う。
アルフィーが何か創造者的な役割を果たすからクリエイターというタイト...
アルフィーが何か創造者的な役割を果たすからクリエイターというタイトルなのかと思ったが、、、結局、創造者の出番は殆ど無いし、特に何かする訳でもなく、ちょっとタイトルがミスマッチに感じた。
アルフィーの力も、この世界では稀有なんだろうけど、無敵というほどでも無く、もっと神がかった能力で圧倒していくものかと期待してたんだけど、意外とありがちな能力だったし、万能という訳でも無いので、ちょっと期待外れだったかな。
最後のジョシュアとマヤのシーンも、出来過ぎてて個人的には蛇足に感じてしまった、、、
一番見たかったのは、あの後アルフィーがどう成長して、どんな世界になってくのか、少しでもいいからエピローグ的な感じで、そこまで描いて欲しかったな。
ちょっと期待してたものとは違ったけど、ノマドとかテクノロジーの描写は割と好きでした。
AIの姿も技術的には完全に外見を人に似せて造れそうだけど、多分わざとメカメカしく造ってるだろうな、それが独特な世界観を造ってた気がする。
人類側が、とても怖く執拗に且つ圧倒的武力でAIを駆逐していく様子は、まるでターミネーターの逆を見てるような、そんな物語だったかな。
AIは脅威なのか、共存すべきなのか
映像、、、、素晴らしかった!
アルフィー可愛かった!
兵器やAIのデザインがかっこいいし、
特に音が厚みのあるズシッとくる感じがいい!
「ローグ・ワン」の雰囲気も受け継ぎつつ、
攻殻機動隊っぽさもある。
チャプターで出てくる漢字のフォントがどすこいなのとか、縦書きのカタカナの音引きが横だったりちょいちょい気になるけど、渡辺謙がきちんと日本語を話してくれたので、それが救い。
それ以外は総じてクオリティー高い作品だと思う。
AI映画って、脅威に描かれがちだけど、
本作はとても考えさせられる作品だった。
結局は昔から人間は自分と違う者を警戒し、
排除しようとする生き物。
でも、他者に心を寄せて助けようとする人間もいる。
今回は珍しく?アメリカが悪者になっている。
容赦なく村を破壊する様は本当に恐ろしい。
意識を取り出してAIに移すあたりが
「チャッピー」を思い出す。
人間のように作られたロボットはあるが、
AIと人間のハイブリッドが誕生するのも
そう遠くない気もする。
壮大なストーリーなのに、駆け足で終わった感がある。
決して手抜きではないが、もう少し長くてもいいぐらい。
AI版ローグワン
面白かったよ、面白かったけど!
......ローグワンじゃね?
帝国→アメリカの人間社会
反乱軍→西アジアのAIと人間の共存社会
名もなき犠牲によってここから反乱が始まるのだ!
ってラストも一緒だよね。
ローグワン大好きだが!一緒すぎて展開読めちゃったのはちょち残念かなー。
AIのビジュアルは好みやったな👌✨
うーん…
前半ダラダラ
後半雑
ノマド内ガラガラ
ジョシュアには終始イライラ
最後ローグワン
マヤ、裏切られた記憶が最後なのに無条件に
「ジョシュアー!」
抱き合いからのキス
ってなるー?
ずっと乗り切れずにモヤモヤしてたら
終わってました…
映像美は素晴らしいが、ストーリーが浅い
まず、世界観のスケールにストーリーが見合っていない。
アメリカを中心としたAI反対派の西側諸国とAI支持派のニューアジアの対立、というスケールの大きい世界観なのに、ストーリーは主人公の元からいなくなった奥さん探しがメインだ。また、ニューアジアには高度AI設計者=クリエイターがいるという設定だが、そのような普通の人間を超越した存在なのに、ストーリーにはさほど関わってこない。世界観を考えれば、例えば軍上層部や政治家による会議や外交のシーンだとか、ニューアジアにおけるクリエイターの暗躍(映画中では寝たきりだったが)を描くとか、スケールの大きなストーリーにするべきだったと思う。そのため、世界観に期待をして観に行くと、ストーリーが世界観のスケールに見合っておらず残念な気持ちになる。
主人公と行動を共にすることになるAIの少年アルフィーは、主人公と最後死別することになる。2人は涙を流しながら別れるという、悲劇的な演出がされている。しかし、道中で絆が深まった様子があまり見られないため、観ていて全く感情移入できず白けた気持ちになる。
銃撃戦やラボ潜入シーンなど、部分的には面白いところもあるので、暇つぶし程度になる凡作だと感じた。
架空と現実
AIを守ろうとする人と、それを排除しようとする人たちとの争い。
この物語は持つものと持たざる者という普遍的な要素含み、いまのイスラエルとパレスチナを彷彿させる。
そこには権力者たちの強欲さが垣間見え、自身の欲や傲慢さがもたらす結果を皮肉っている。
これは全てを助けることが出来ない世界を皮肉るかの様に、弱きものの心の奥底に反骨心という拭いきれない悲しみを植え付けることになるだろうことを描き平和への願いが心に染みる。
AIが脅かす近未来
近未来のAIが脅かす世界に焦点をあてた作品になるのだが、アルフィーが何と言っても可愛い!
無垢なロボットだからこその、質問する内容も至ってシンプルでアルフィーがジョシュアに対してどうしたら天国に行けるの?と遺体を見て率直に思ったことを訊ねられた際に"善い人が行ける場所"だと返事を聞いたあとのアルフィーが"じゃあ私もあなたも天国には行けないね"というセリフにはグスンとくるものがあった。
アルフィーにどうして惹かれ、そしてアルフィーが誕生した理由も説明されるが、やはり待ち受けるのは悲しい結末であって予想は出来たんだけどやっぱり悲しいのは悲しいことでちょっとウルっときた。
終盤のまとめ方がきれい
デートで行った。
あまりSFは得意ではないので期待せずに行ったが、普通に感動したし面白かった。
銃の音やノマドがスターウォーズ感あった。
女の子がとにかく可愛かった。(最初男の子だと思ったが)
AIは首(耳)あたりが機械になっているが、あんなにリアルだと普通に感動移入してしまいそう。AIだと割り切って簡単に殺せる人間の方が残酷。
怪しい日本語が沢山あった。字体も怪しい。
急に渡辺謙出てきたし、アジア人もたくさん出てきた。
終盤のまとめ方がきれいだった。
父は娘に手をかけたと思いきや、'オフ'にしただけ。
娘が母を生き返らし、父は娘を生かすため犠牲になるが、最後は母と感動の再会を果たし一緒に死ぬ。
お涙頂戴映画だが、そういうのは好きなので普通に泣けた!
人間とAIは共に住めるのか。
何百年後か分からないけど、本当にそういう世界になるのかなぁ、、。
オープンAIのアルトマン解任劇の翌日に思うこと
ギャレス•エドワーズ、カッコいい絵を作るのが上手い。耳の穴が大きい(貫通してる)ケン•ワタナベ、新しい。あとビデオカメラ顔の人型ロボはいい。
ただ、それ以上のものが出てこなかった。
少し期待しただけに残念だった。
展開に対していちいち疑問が起こり、気になっている内に次へ進む。その繰り返しで、大概こう言う時は残念な映画ということになっている。
以下、疑問。
①本当にAIに心は宿るのか?
この映画後半からそれが当たり前に描かれるので、この疑問に意味はなくなる。人間と同じなら、それ以上物語を紡ぐ必要はない。乗り越えるべき「壁」も、埋めるべき「溝」も何も無いのである。ヒトは何にでも感情移入するので、多くの人がAIも人間と同じように生きる権利をもち、共存すべきと考えるだろう。そのため後半からは単純な勧善懲悪ものに変わり、退屈になる。(これは「アバター」にも言える。あの青い宇宙人は見た目は猫のようでありながら中身は人間のように振る舞うので普通に共感•共存すべきものとなっている)
さらに、この中のAIたちは酒は飲むわ、寝るわ(充電中は何で意識ないねん)、涙は流すわ。いやいや、いやいや。AIに人格が宿ることはあるとしても、さすがにに人間と同じ生理現象を起こすのはやり過ぎ。
②人類を滅ぼす危険性はどこいった?
ChatGPTのオープンAIでは真剣にAIが人類を滅ぼさないかどうかを議論していて、これ以上の開発を中断するべきとの意見も実際にあるくらいだ。意見の衝突によりCEOのアルトマンが解任という大事件が昨日起こっている。
序盤の設定が、後半であっさり「あれ、AIがやったんじゃ無いから」と撤回され、「AIは無垢で良いもの」になったけど、あまりにも問題を単純化している。むしろ逃げたとしか思えない。
③なぜ最終兵器が子供なのか?
後半、集中力が切れて劇中の説明を聞き漏らした可能性もあるが、プロットとしては大友克洋のアキラがやりたかったのだろう。グラウンド•ゼロもアキラのだし、ニューアジアはネオトーキョーとダブる。しかしなぜ訳もわからないで主人公について来たのか?いくら子供のAIでも「知らない人について行ってはいけないよ」という鉄則は教えないと生存率下がるだろう。後半は母を訪ねて三千里。
④やっと出会えたニルマータ、会って2分で生命維持装置オフ(=殺人)にするか?そっちはAIじゃ無い。生命だ。AIをオフにし過ぎてリアリティが麻痺したんじゃない?
一応、作品の根幹に関わるような疑問はこんなところだけど、もう少し。
⑤ニューアジアって何であんなに弱いん?
極秘作戦では少数精鋭で行くもほぼ全滅。警察とやらがなかなか手強かった。この辺の容赦の無い展開は嫌いでは無い。しかしそこからはニューアジアでは他国の軍人が侵入してるのにセキュリティはザルでやりたい放題。戦時中ですよね?今の中国みたいに監視カメラでの顔認識機能とか普通にあるはずなんだけど。ていうかデカい戦車が国土を蹂躙してますがな。どこから来たの?それに対しては何故かゲリラ戦。ベトナム戦争やりたかったんやろうけど、ありゃないよ…ニルマータ作ったり最終兵器作ったり、AIを大勢匿えるほどの高い技術力があって何でやねん…
⑥お母さん型ロボットがノマドの中に大量にあったのは何故?まあ何でもいいけど、最後に少女が会いたかったんだから、起動を途中で終わらせるのもどうだろうなあ…母親と会わせてあげたかったなあ。あのお母さんロボを引きずるシーンは唯一切なかった。
多分細かいのあげたらキリが無い。
一方で新しくて面白いシーンもあった。
死者のメモリーカードを他ロボットに挿入すると少しだけ話せるのとか、ノマドのでっかいバーコードリーダーとか(何してるか意味わからんけど)。
あとは序盤の、ネアンデルタール人を滅ぼしたのが人類だとする最近の研究結果(『サピエンス前史』に詳しい)を挿入したシーンは良かった。ヒトは決して「完全なる種」などではなく「狡賢い種」である。だから今まで生き延びたと。逆にヒトよりも有能な新しい種(この映画ではAI))によって滅びる可能性があることが論理的にあり得ることになる。しかも実際には滅ぼしたのはネアンデルタール人だけでは無い。ジャワ原人などの多数の原人や旧人、猿人さえも今の人類が滅ぼしたのである。この「諸々の種族を滅ぼした」という今の人類(ホモサピエンス)が持つ「罪」をどのように捉えるか?というのはまあまあ大きな問題提起だと個人的には感じている。
と色々書いたけど、まあ仕方ない。
総括すると、監督の中にある映像化したい絵やプロットがまず存在し、それに合わせてストーリーがあるタイプなのだが、何か色々と引っかかってしまう映画だった。カッコ良いデザインもあるんだけど。何度もご都合主義が続くと、「あ、この展開にもっていきたいんだな」と冷めてくる。用意された別れのシーンも全く心が動かず…
私の感情よ、どこへ行った?
虚しい戦さの先に、光は射すのか?
◉戦争が増えただけ
わざわざ世界と人々の幸福を考えてAIを創り出し、そのクオリティを上げて進化させていった人類とAIの間に、何が起きたかと言う物語。核爆発をきっかけに、AIたちは人類の敵にされてしまう。人類の身勝手な戦いが始まり、断頭台のようなノマドが天空に現れる。
展開自体は、暗殺者だった戦士が標的を命がけで護る側に転じると言う、ありがちなものでした。しかしAIと人類がもがきながらも在り方を模索していけば、微かな光は射すかも知れない。そんな可能性を、AI含めた生命全部を包む壮大な景観に託して描いていたと思います。
◉「ニューアジア」はディストピア
SF系の話に登場する「ニュー」を冠された都市や街は戦争の結果、ディストピアになった地域や、戦中戦後の混乱した夾雑な街区を指していることが多い。新しい希望を見つけたくとも滅多に望めない場所に、「ニュー」がつく。
ニューアジアは現在、切れ目のない戦争のさ中にあるが、人とヒト型・ロボット型のAIが動き回る不思議な街中を離れると、山紫水明の村や山が広がっていた。こんな美しい世界を侵してまで、生き物は戦闘態勢をとり続けて、結局はディストピアは増殖するのだ。
ところで、ヒヒ系の猿が一瞬現れてアメリカ軍に手榴弾を投げていたが、あれは何だったのだろう。あれもAI兵器と言うことだろうか?
アメリカが国を挙げて東西戦争を始めたと言う展開が、少し間抜けで非現実的な感じがあり、またジョシュアの恋人マヤが、ニルマタの後継者と言う設定はやや取って付けたように感じました。更に攻撃されたAIに対して、自分そして母と性交してくださいと言うアナウンスが流れたシーンのあまりの不気味さが、私としては長らく拭い切れない(聞き違いではないと思います)。
しかし、アルフィーが自らの存在に対する哀しみを淡く滲ませながら逃避行を続ける姿は、とても愛しかった。
可愛いのに、あざとさがない!
俺もジェンマ・チャンに会いたい
本作はそう遠くない未来の話。
2060年代、LAで核爆弾が投下。
多数の犠牲者を出す。。
某合衆国はこの事件をAIの仕業だとしAI撲滅の法案を通す。
AIが普通の人間と遜色ない能力・感情・容姿にまで進化した矢先のことである。
そんな中、米国はNOMADと呼ばれる空中要塞と米軍を使い、
AI界の「創造者」ニルマータ、及びAI共生国家ニューアジアのAI殲滅作戦を決行する。
本作の主人公ジョシュアは先のNY爆撃事件で大切な家族を失い、この一連の作戦に参加。
ニューアジアの潜入捜査をする。そんな中、ニルマータの娘であるマヤと恋に落ち、小さな命を授かる。
しかし、突然の米軍でマヤは死亡。ジョシュアは失意のどん底に突き落とされる。
5年後、米国はニューアジア側がとんでもない「兵器」を保持しているという情報をキャッチ。その研究所の映像にはかつて死んだはずのマヤの姿も。
ジョシュアはマヤに会うために新たな作戦に参加。
そこで少女AIと遭遇することとなる・・・
果たして、人間とAIとの戦闘の結末は?
少女AIが「兵器」と呼ばれる所以は?そして、彼女が造られた悲しい目的とは?
そして、ジョシュアはマヤに再び会うことが出来るのか?
AI、、、いや「魂」が宿る機械やモノとの付き合い方と我々の猜疑心と向き合う
エキサイティングな良作に涙する。
映像がきれい
期待しすぎていたかもしれないな〜と
観終わった後に思いました。
映像はすごくきれいで、
模造人間や街並み、戦闘機や武器は
スタイリッシュでかっこよかったです。
ストーリーとしては、
唯一ノマドを破壊できるかもしれないAI少女の
すごさがあんまり伝わってこなかったというか、
すごいんだろうけど地味というか、
なぜ模造人間は大人ばかりなのかとか
今まで子どもはどうして作らなかったのかとか
そもそものAI事情も気になったし
今まで見たことない技術の『成長する』AIなのに
あんまり能力として成長してる描写が
なかったように思いました。
短期間だから仕方ないのかな〜。
(ジョシュとの信頼関係はできてたけど)
個人的にはアルフィーに
もっと大暴れしてほしかった。笑
でかいシェルターの中でぬいぐるみと一緒に
アニメを観てたアルフィーと初めて出会うとことか
橋の真ん中で自爆式AIがアルフィーに跪くとことか
『自由になるため』の空港のゲートとか
素敵なシーンもたくさんありました。
重い雰囲気
何を描きたかったのかいまいち伝わって来なかったですね。
タイトル「創造者」とありますが、破壊と殺戮が繰り返されて、創造も希望も見なかった。
希望はアルフィなのだろうが、作中の希望ではなく今後の希望的な存在なんだろう。
空爆、破壊、制圧、殺戮、現実世界で起こっている有事が重なって思えて戦闘アクションを楽しめる気分にはなれなかった。というより圧倒的な制圧をわざと見せる作りだったように思えます。
アメリカ西欧側の言い分もかなり強引。
AI側によると核爆発はヒューマンエラーだとか?AIにぬれぎぬを着せるやり方、これも現実世界でありそうな話。
現実世界の風刺という意味で評価はできます。
でもやはり終始暗い雰囲気で、SFアクション、バトルアクションを楽しむような作風ではなかったように思います。
そういえばギャレゴジも暗い雰囲気の作品だったような?
ひどかった
既視感しかない。入り込めないリアリティーのなさは主に下のが原因。
1 AIが無力すぎる。AIである意味とは···。ほぼ全能力が人間並み。人間がAIを作り出した目的は優れた計算能力や頑丈さでは。
2 双方のセキュリティーが甘すぎる。というかセキュリティーはほぼなし。戦時中では?
3 アメリカ側はもう何年も前からAI側の基地を攻撃でき、戦争終結できたのでは?なぜいま突然全面攻撃なのか
4 潜入捜査中にターゲットを妊娠させて結婚をして、それを作戦本部に報告もせずってどんだけ駄目な軍人か。おまけに双方に背反していることに対する苦悩も全くみられない
いちいち合理的な理由がなくて集中できなかった。イベントがすべて場当たり的。中学生が書いたみたいな脚本。
AIと人間の成長
アルフィー役のマデリン・ユナ・ボイルズの演技がとてもよかった。
ジョシュアによって研究所から連れ出され、何も話さないときの機械っぽい不思議な雰囲気。逃避行を続けるうちに笑顔を見せるようになり、人間らしさが徐々に現れていく過程。
演技に説得力を感じ、アルフィーを好きになることができた。
なぜマヤは自分の子供の情報を使ってアルフィーを創り出したのだろうか。
戦争を終わらせる役割を、機械ではあるものの自分の子供に担わせることに抵抗はなかったのだろうか。それとも、マヤはどこかで自分の子供が生まれてこれないことを予感してジョシュアのためにアルフィーを創り出したのだろうか。あるいは、AIと人間の共存を望んでいたマヤは、自分の子供とアルフィーを兄弟のように育てていきたかったのかもしれないとも考えられる。
マヤは何を思って、生まれてくるはずの自分の子供の情報をわざわざ兵器に使ったのかが気になった。
軍曹ハウエルの残虐性は非常に不快に映っており、アリソン・ジャネイの演技は素晴らしかった。
どこかアバターの大佐を思い出すキャラクター性だった。主人公と初めは好意的だが、最終的には一番の敵になるという点で。
ただ、ストーリーとしてハウエルの残虐性に理由があればなお良かったように思う。
理由が、子供を核爆発で殺されたという口頭の説明でしか語られなかったので、あまりに躊躇なく冷徹過ぎる姿に共感できなさがあった。
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