コヴェナント 約束の救出のレビュー・感想・評価
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もうひとつの〝あらためて〟
残虐な敵がいて、主人公は窮地に陥り、熱き絆で結ばれた者が命を懸けて、家族も救われて、最後は…
という展開は、王道とも言えるほどよくあるパターンですが、見ればやはり気持ちは昂ぶるし、一定の感動もする。
アフガニスタンやアフガン人通訳の問題などについては、〝あらためて〟と〝初めて〟というふたつの認識を得ましたが、実は〝あらためて〟がもうひとつ。
それは、テロリストになったり、武装して戦うようなイスラム原理主義者たちは、欧米先進国の人たちにとっては、ポール・バーホーベン監督『スターシップ・トゥルーパーズ』に出てくるバグのようにしか見えないのではないか、ということ。
奴らは、群れでやってくる
これは『スターシップ・トゥルーパーズ』の宣伝文句のひとつですが、この映画におけるタリバンの扱いがまさにそうでした。
我々日本人のほとんどは幸いにして、これまでのところ、彼らとの戦闘、或いは爆弾テロなどに直接巻き込まれたことがなく、恐怖や憎悪を伴う実感を覚えるには至っていない。だけど、もし何らかの当事者になってしまったら、〝バグ〟的なモノとして捉えるようになるのではないか。
彼らがなぜそうなってしまったのか、どうしたら止められるのか、と世界情勢や歴史や宗教などの勉強をして理解し合おう、などと思考するより先に、身近に迫り来る死の恐怖は、防衛本能を覚醒させ、相手への攻撃を躊躇わないように仕向ける。
相手だって、死んだら悲しむ家族がいる普通の人間なのだ、と思ったら殺せなくなるから、バグ(虫)だと思えばいい。
ウクライナやガザ地区でも、戦場にいる兵士にとっては、相手はバグなんだと自分に言い聞かせないと心がもたないのではないか。
まともな人間ならば、PTSDにならないほうがおかしい。
どんなドラマが生まれるのだとしても、どんな形であっても、戦争は絶対に肯定できない。
最後までハラハラ
契約以上
フィクションとノンフィクションの境目
■ [一回目] 2024年2月25日
まず、アメリカ側もタリバン側も、どちらにもなんだけど、
あんなに簡単に人が人を殺せることが、とても怖かったです。
観賞中は、タリバンの執拗な追撃にドキドキハラハラし過ぎて、
息がし辛くて気持ち悪くなるぐらいに緊張しっぱなしでした。
音楽の煽りも上手いなと、そこは、流石のガイ・リッチー監督だな、と。
ジェイク・ギレンホールはもちろん安定の格好良さなんだけど、
とにかく、ダール・サリム演じるアフガン人通訳アーメッドが素晴らしかった。
特に山道を手押し車で運ぶ途中、
登り坂で渾身の力を振り絞って押すのだけれど動かなくて、
悔し泣きなのか、精神的な辛さなのか、身体的な辛さなのか、
きっとその全てがごっちゃ混ぜになって、自然に涙が出てしまっているような
男泣きのその演技がスゴかった。
満身創痍でアーメッドに救出され、アメリカに無事帰還を果たしたが、
自分を助けたために、アーメッドがタリバンに狙われていることを知ったキンリーは、
彼を救うため再びアフガニスタンへ向かう。
ラスト、
アーメッドとその家族を救い出したが、
またも、タリバンの追撃にあい、
もう、やめてーってところで、
味方の空爆にタリバンが一網打尽にされるんだけど…
それはそれで、また怖いと思ってしまって…
でも、
アーメッドとジョン・キンリーが無事で良かった良かったと感動していたところに、
300人のアフガン人通訳と家族が殺されてしまったとの字幕が出て、
一気に現実に引き戻されて、
実際には、アメリカのやったことは正しいのかも判らなくなって、
とても悲しい気持ちになってしまいました…。
フィクションとして友情や絆に感動し、
ノンフィクションとして世界情勢について考えさせられる佳作です。
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■ [二回目] 2024年3月12日
もう一度、アーメッドとという人に
どうしても会いたくなって、二回目の鑑賞。
一回目は、戦争の恐怖に萎縮しすぎて、
なんだかあっという間で、
とにかくアーメッドに圧倒された感じでしたが、
今回は、ジョンの感情、仲間を失ったときの細かい動きや、
アメリカに戻ってからの激しい感情の演技もじっくりと堪能できました。
そして、じっくり観れたらいろんな約束に気づかされました。、。
アーメッドとジョンの契約
アーメッド側からとジョンからだと、それぞれの意味と重さが違う。
アーメッドにしたら、
あの状況じゃ、命落とすか、ジョンを助けるしかないじゃないか…。
でも、そこには、タリバンに殺された息子の青い目の色と同じ
というセリフにあったように、
家族に似た友情や仲間という感情があってからの、あそこまでだと思いたい。
ジョンにとっては、呪い的にもなってしまったけど、
戻らずにはいられない彼の真っ直ぐさと強さに心を打たれました。
パーカーとジョンの契約(合意)
パーカーの契約なのか合意なのだか、軽い感じが、
アメリカノリで、少し鼻についたなー 笑
奧さんとジョンの約束
信頼だよね。奧さんカッコ良かったです。
そして、現実のアメリカ軍とアフガニスタン通訳の契約
タリバンもイヤだけど、アメリカ側のビザの発行を条件にしたそうだが!
撤退して、300人も殺されていて、身を隠している人が数千人で、
その約束が有耶無耶なことが一番モヤモヤするの…。
この作品は娯楽としての面白さと、ノンフィクションの心の痛さが共存していて、
非常に複雑な気分の自分が残る…。
今なお続く恐怖
この物語自体はよかったと言えるのだけれど、通訳した人たちがタリバンから目をつけられ、今でも追われているという事実が重くのしかかる。
アメリカのアフガニスタン侵攻の意義が問われる映画はよくあるが、この作品についても善良なアフガニスタン人の犠牲が多く、あらためて戦争の理不尽さを痛感した。
アーメッドはジョンを置いて自分だけで逃げることもできたはずやのに、それをしなかったのは彼の人格故なんやろうなあ。そりゃあ、あんな状態で必死に助けてもらったんやから、自分も助けなあかん!って思うよね。ジョンの奥さんもきちんと送り出すのがすごいと思う。
最後の写真も、モザイクが入っている人たちは今も逃げていたり、殺される可能性があるからなんやろうなと思うと胸が痛くなった。
Covenantとは約束の意味だが、これはキンリーが自ら課した約束であり、アーメッドが妻に課した約束であり、軍がアーメッドに課した約束なのだ。
今までのガイ・リッチーと違う!文句なしに面白い戦争映画!
ガイ・リッチーって苦手だったが、オーバーにカッコつけることなく、ストーリーに自然と入り込め、人物描写も納得感あり、もちろんアクションにもキレがある。
イギリス人監督がみた米軍のやり方や戦争というものを俯瞰しているとも取れ、いい線いっている。
Covenantとは約束の意味だが、これはキンリーが自ら課した約束であり、アーメッドが妻に課した約束であり、軍がアーメッドに課した約束なのだ。
主演二人の熱演も好感が持てるので、ジェイク・ギレンホールにとっては『ナイトクローラー』と同様に代表作になってもいいと思う。
ダール・サリム。この方はイラン人らしいが、デンマークのTVシリーズ『Borgen』に出演していて、骨太な演技をすると思っていたが、調べてみると、元デンマークの王室の警備をしていたとか。英語、デンマーク語、ペルシャ語はもちろん、多言語をあやつる俳優はグローバルに活躍できるのだと改めて感じた。
助けてくれた人を助けるとても単純な物語ですが、舞台の背景には複雑な事情があります。
地味ながらもスリルと緊張感が半端ない戦争映画。 本年度ベスト!!
お気に入りの監督の作品。
呆気なく終わったかと思いきや、第2幕が始まる感じで満足度は高め!
第2幕のストーリーがメッチャ良かった!
アフガニスタンでタリバンの武器や弾薬の隠し場所を見つけ破壊する地味なミッション。
曹長のキンリー率いる部隊にアフガニスタン人の通訳、アーメッドが同行。何だか怪しい感じ(笑)
武器倉庫を発見し破壊に成功するもののタリバンに報復される展開。
攻撃され唯一生き残ったのは足を負傷したキンリーとアーメッド。
100㎞以上離れた基地まで生還するストーリー。
タリバンに見つからない様に車を使う事が出来ず、キンリーを担架や押し車に乗せて基地に戻ろうとする中、タリバンの攻撃を何とか避けながら帰還できるかが見所。
押し車を押すアーメッドが観ていて辛い。アーメッドが辛く涙を流すシーンに観ている自分も泣ける。
罰ゲームみたいな感じだけど笑う事も出来ず上り坂を歩く姿が観ていられない。
何とか基地まで戻る事が出来てからの第2幕が始まる感じが予想も出来なかった!
後半のストーリーが本作のメインって感じ。
これは泣ける(笑)
ネタバレになるので詳細は書けないけど流石の監督!
エンドロールで映される写真を見ると本作は実話ベースなのか?
なんて素敵な物語なんでしょうか。
ますます本作の監督のファンになりました( ´∀`)
絆、誓い、信頼がこの作品の本質!
ガイ・リッチー×ジェイク・ギレンホールの作品ということで期待大で鑑賞しました。
すごくすごく面白かったです。
アフガニスタンのタリバンと米軍との戦いは、
見ていて苦しいものがありますが、
冒頭からグイグイと没入していき、あっという間の2時間でした。
まずもって、主人公キンリーと通訳アーメッドの信頼が深まる変遷の描き方が素晴らしいですし、
それぞれのキャラクターも立っていて、魅力的に描かれています。
それから、ガンアクション。監督もこだわったとおっしゃっているだけあって、
息をもつかせぬアクションの応酬で、これまた手に汗を握るようなスリリングな展開です。
最大の魅せ場は、アーメッドが負傷したキンリーを助けて逃げる道中の
本当に命を賭して救う場面の数々であり、これがとても感動的なんですよね。
これが全てで言っても過言ではないくらいに素晴らしかったです。
ラストは全てが報われるような終わり方で、満足しました。
ただ、やはり、戦争は是とは考えられませんし、人間の命が軽く扱われていることにも容認は
到底できません。そこれだけは私の心にひっかかったところではあります。
とは言え、ガイ・リッチー作品の中でもトップレベルで好きな作品となりました。
宮崎で土曜の夕方に観ましたが、観客が6名と超少ないのが残念でなりません。
もっと多くの方に観ていただいて、いろいろと思いを馳せていただきたい作品です。
友情を越えた絆を描く!しかし 過酷な戦争の現実を舞台にしながらも 後半のガイ・リッチー的”B級アクション描写”が残念
予告編を観て「絆の感動」を期待してずっと待っていた本作でしたが、そこまでの感動は得られなかった。
男の友情を越えた絆の物語ですが、敵の渦中、瀕死の男を尋常ではない過酷な100キロの道のりを引きずって米軍基地まで送り届けた「動機」は、家族のための米国移住ビザの獲得。
加えて、タリバンに息子を殺されたことへの復讐が背景にあるだろうが、それらの部分はあまり描かれない。
前半の戦闘の緊張感、100キロの道行きの過酷さに執念を感じる。
そして、一人帰国したキンリーは、命の恩人アーメッドへの恩義だけではなく、それに報いなければならない重圧がに呪いのようにのしかかる。
妻は、夫が死んだと知らされ深い悲しみと、残された子供への責任を負わされる。
後半、アフガニスタンへ向かう際に、単身ではなく警備会社を雇うことになるくだりがリアルと思ったら、結局一人で向かう。
入国後、結構簡単にアーメッドに会える。
案の定戦闘状態になり、危機一髪の時に、援軍登場。
上空からタリバン兵士を簡単に全員掃討。
撤退する米軍機内で、二人は多くを語らず見つめ合うだけのシーンがいい。
しかし、リアルな戦争の現実を舞台にしながらも、タリバンは単なるヤラレ役の敵でしかないという単純な表現。
終盤は結局、ご都合主義の「B級戦争アクション」になってしまうというバランスの悪さが残念でした。
一応、字幕で、米軍が現地に通訳を残したまま撤退したという批判は提示しますが。
何
少人数をヒーローとする戦争もの、特に実録映画を見ると、では彼らに一発で仕留められる者たちには家族はいないのか、などと無駄な考えが頭をよぎる。ショッカーのように記号化された絶対悪ならいいんだが。本作の前半は素直に見ていられたが、米軍が圧倒的戦力で掃討する場面では単純に喜べなくなった。タリバンが正しいとかそんなことは言ってません。
映画の技術・出来として3点、説明できないもやもや感を-0.5。
英国人から観た アフガンの風景 正統派社会派的雰囲気 しかし最後は「ガイ・リッチー節」解禁 アメリカオラオラ爽快感。
ガイ・リッチーさんはじめ スタッフ キャストは英国🇬🇧が多い ただしアメリカ映画
後半引用は ジェントルメン ね
主役のキンリー曹長役 ジェイク・ギレンホール アメリカ
通訳 アーメッド役 ダール・サリム イラク出身
以外は英国人が固めている模様。
だから 戦争映画にありがち 「アメリカ🇺🇸オラオラ」感が最後に満載となるが ノット アメリカ万歳でもあった。
監督 ガイ・リッチーさんは ご存知の「ジェントルメン」
で 他人数構成 現在過去未来 ストーリーラインで 俺を不快感MAXにしてくれた大物
俺の ジェントルマン レビューはレビュー事なかれ主義で 穏便に書いてるが
実はジワジワと思い出すたび不快感
とにかく ストーリーを覚えて結びつける 他人数を結びつける強制感
に なんで 俺はお金払って 頭の体操やらされたんだ❗️ って 今になって猛烈に観たの後悔したよ 「ジェントルマン」
でも本作 見るのに知識はほぼ不要
ビンラディンさん【敢えて敬称だ❗️気弱】のアルカイーダ と タリバンは重複 するけど少し違うから間違えないように
結局のところ 大量破壊兵器だかは見つからず 今はタリバンさん【何故敬語❓】政権
911は絶対に絶対に許されない残虐卑劣テロ行為だけども 一方的に 悪の権化で やられたラディンさんの心中 如何❓
あと、中東の人 必ず トラックの🛻荷台で 機関銃は プロトタイプすぎないかい❓
しかし 本作は ガイさん初の 戦争ヒューマンドラマ サスペンス❓
過去のスタイルを封印して シンプルストーリーで 義理と人情を構築❗️
わかりやすかった。本質は全然違うからネタバレならないセーフだけど
誰でも知ってる 太宰治の「走れメロス」の 夕暮れ時 もはやコロッセオだかスタジアム🏟️で終わりに
磔友人の弟子の話しかけてきた石工 に だから信じられてるから走るのだ❗️間に合うか間に合わないかは問題でないのだ
私は何か大きな力に・・私を信じてる人がいるのだ ついてこい❗️【良かったら 青空文庫みて】
的な もはや 居ても立っても居られない 他のことはどうでもイイ キンリー曹長の 義務遂行の正義
他人への不義理の上では生きられない 漢気 に心打たれた。
曹長と地元通訳は 最初から最後まで他人 だけど 最後は表情 目で 意思疎通 という清々しさ
最初は 高圧的🆚非従順 が 戦友感 という心のひだ がポイントか❓
だが 最後は よくありがちな【結末は劇場で観て確認して・・】ガイ・リッチーブシ 少し解禁してた。
饒舌なアメリカン🇺🇸ヤンキーでなく 健さんのような 基本寡黙なヤンキー 新鮮でございました。
ガイさん やればできるじゃん❗️昔から俺のおふくろ何「ピカソの絵画は 基本的な写実も実はできるから評価されるのよ」
と教えてくれたこと思い出した。
ピカソには悪いけど ガイさんも オシャレスタイリッシュ伏線回収狙わずに 正統派写実で勝負しては【あくまで個人的】
【ピカソ🟰芸術は爆発だ💥さんとも言う】
有料🈶パンフ は 映画関係者だけでなく 識者の意見も入れていて 最低限の客観性はクリア🆑
911の無念はわかるが アフガニスタンに何しに行った❓と言う 大義の話は 言わないお約束❗️
感動的な話なんだけど、、、
男の心が震える傑作
ガイ・リッチーが戦争を題材にした映画は
どんなものかと期待して見に行きました。
スト−リ−展開はタリバンの兵器工場を探して攻撃するまで!攻撃を感づかれての反撃で
部隊は全員射殺。主人公のキンリ−も撃たれ瀕死の状態になるが通訳のア−メドが米軍基地まで100キロの道を手押し車で救出!
最後のステージがアフガンに残ったア−メドは
英雄救出劇が故にタリバンが高額懸賞金をかけて追回されるはめに陥っている事をしった
キンリ−が自費で救出に向かう!
このスト−リ−展開は息もつかせぬ仕上がり。
アクションも最近流行りのタッチパネル戦争ではなく全て接近、肉弾戦なのでドキドキ感十分、あっという間の2時間でした!
ベトナム戦争時、私のオ−ストラリア人の親友が米国TV会社のカメラマンとして日本とベトナムを往来していましたが、彼から戦場の生々しい話。ハノイ陥落で多くのベトナム人が米国ビザ取得に血眼で混乱した状態等を聞いていたので、アフガンから一方的に米国が撤退するとなった時のカオス状況は容易に想像出来ました。
そんな事も被りながらの鑑賞だったので、ア−メドが体をはってキンリ−を救出/キンリ−が
借金をしてもアフガンからア−メドと家族を
連れ出しに行く姿には、久々に胸が震える
様な感情移入でした。
「コ−ドネ−ムUNCLE」で痛快アクションを
魅せてくれたガイ・リッチー。
今回はズシリと胸を揺さぶる傑作を創り上げてくれました。
拍手喝采!!
久々のリアル追求の部隊モノ
現地の当時の事情ほかはある程度前提にされているので注意
今年79本目(合計1,171本目/今月(2024年2月度)32本目)。
(ひとつ前の作品「マッチング」、次の作品「THE WILD 修羅の拳」)
35分差でこちらの映画です。
本作品自体はドキュメンタリーを着眼にした映画ということで実話かどうかははっきりしませんが、参照している史実自体は明確に存在するので、この点(今ではあまり報道されない)に関しては何らしら動画サイトほかである程度学習しているかどうかだけでもかなり違ってきます(そうしないと「実写版ガルパンか」という状態と化してしまいます)。
また、この地域を扱う映画の特徴として、イスラム教に関する知識が求められるかどうかという部分ですが、「こっそり求められている部分はあるが映画内では表立って出てこない」というところです。高校世界史で習う「スンナ派とシーア派の対立」程度の扱いで構わないかと思います。
上述の通り「ドキュメンタリーに着想を得た映画」ということではありますが、アクションシーンも満載だし(ただし、一般指定なので描写には配慮がどうしてもされる)、見て損はないかなといった作品です。
日本では現在ではウクライナ侵攻、あるいはイスラエルの紛争がよく報道されますが、少し前まではこの地域の話はよく取り上げられたもので、NHKのニュースにせよ30分なり45分なりでは扱える量に限界があるので最近はあまり報道されませんが、今でもこの遺恨は残っているということ(完全終結したとはとても言い難い)には注意が必要かなといったところです。
そういった趣旨もあるので、娯楽としての「映画」というカテゴリにはなるとしても、決してこうアクションが良かったとか何とかではなくて「日本から離れたある地域で何が起きているのか」ということを考えさせる、ドキュメンタリーと娯楽としての映画の半々程度の立ち位置に来るものであり、誰にでもおすすめはできませんが、迷ったら一考といったところです(この地域を描いた作品は過去にもいくつもあるので、VOD課金などしてみたかどうかなどでもかなり差は出るし、一部の特殊な作品を除けば、まぁ悪い言い方をすれば「リアルガルパンか」という状況は避けられないので(程度問題の話)、好き嫌いはある程度事前に把握することが可能でしょう)。
採点に関しては以下を考慮しました。
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(減点0.2/more than の訳し方について)
この値は「その値を含まず、その値よりも大きい」ときにしか用いません(「以上」とは異なる)。ただ、ドキュメンタリーの要素はあるといってもサイエンス映画でもなく必ずしも数値的に厳密な訳が必要という映画とも言い難いので(サイエンス映画だと減点幅は増えます)、指摘はしますがこの程度です。
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タイトルなし(ネタバレ)
アフガニスタンが主戦場みたいなのでグロかったらどうしようと不安があったけど、グロいシーンは無くてよかった。人はたくさん死ぬんだけどね。
covenantって約束という意味だ。
キンリーとアーメッドの約束の話。
アフガニスタンは生きていくのも大変そうな土地だな。川が流れてるシーンがあったけど、水に恵まれていない国に見えた。
銃撃戦で弾切れになったキンリーがボーッとするんだけど、よくわからなかったな。
コヴェナントのホームページを見たらわかると思うけど、映像が良い。映像というか画角というか。どこを切り抜いても一枚の絵として素晴らしいと思う。
ストーリーザックリ。
アメリカは9.11以来、タリバン制圧のためアフガニスタンを侵攻した。やがて米軍基地は10万人近くに達する。
キンリーは10人未満規模のチームリーダーでタリバンの武器が無いか、街を詮索する。チームには通訳が必要で、キンリーは複数の通訳候補からアーメッドを選ぶ。
アフガニスタン人のアーメッドがアメリカに協力する理由は子供をタリバンに殺されたから。
キンリーは仲間を連れて炭鉱に訪れた。アーメッドはアフガニスタン人と会話するがどうも怪しい。キンリー達が調べを進めると武器が見つかる。その場にいたタリバン4名を射殺した。
タリバンは仲間に連絡していたので、やがてタリバンが集結してくる。キンリーの仲間たちは次々に死んでいく。
キンリーとアーメッドは車を使って逃走する。途中でパンクし車を降りて逃げていく。タリバン達も追いかけてくるがなんとか振り切った。
キンリーとアーメッドは100キロ位離れた米軍基地に帰ろうとする。途中でタリバン達と交戦しつつも歩を進める。
ある夜、たぶん逃走劇から2,3日くらい?して、空き家を見つけたので、キンリーとアーメッドはそこで一泊する。
しかし、朝起きるとタリバン達と交戦し、キンリーは腕と脚を撃たれてしまう。タリバン達は彼らのリーダーから生け捕りを指示されていたので、キンリーを生け捕りにした。キンリー連れ帰ろうとしたときに、隠れていたアーメッドがタリバン達を射殺した。
アーメッドはキンリーを連れて車で逃げる。アーメッドは途中でアフガニスタン人達に彼らの手押し車と痛み止めと、逃走に使用した車の交換を要求した。アフガニスタン人達は快くそれに応えた。
アーメッドはキンリーを手押し車に乗せて、タリバンに見つからぬよう山道を歩き続ける。やがて米軍基地が見えてきた。
アーメッドは路上の物売りから水を購入する。するとタリバン達がやってきた。彼らも物売りが目当てであるが、一人が手押し車に人が乗っている事に気付く。すぐさま、アーメッドはタリバン達を殺してしまう。
そこにアメリカ兵達がやってきて、おそらく銃声を聞いたからだろう、キンリーとアーメッドは救出された。
キンリーは意識がなく、気付いたときにはアメリカにいた。自身が二階級特進していたが、アーメッドは家族を守るためにアフガニスタンに隠れていることを聞く。アーメッドが姿を表す条件としては渡米の確約だ。
キンリーはアーメッドのためにビザ発行を各所に連絡するが、なかなか取り合ってもらえない。
キンリーはまたアフガニスタンに行くことを決意した。
キンリーはアフガニスタンに着くと、アーメッドの弟と合流し、アーメッドのいるに町に行く。キンリーはアーメッドとその家族に合うと米軍に連絡し町から2キロ離れたダムで待機するよう命じられる。
キンリーたちはダムへと向かうが、タリバン達に目撃されてしまっていたので、追いかけられることになった。
ダムで激しい銃撃戦が起きる。キンリーは弾切れになってしまうが、沢山のタリバン達が次々やってくる。絶体絶命のところで基地から装甲ヘリがやってきてタリバン達を一掃する。
キンリーたちは保護され、その後アメリカへ渡米した。
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