夜が明けたら、いちばんに君に会いにいくのレビュー・感想・評価
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映画オリジナルの部分も楽しい
一枚のキャンパスに赤と青の二つの色が溶け合って綺麗な空が描き出されるイメージが、鑑賞後の脳裏に残りました。この二人の行く末を見届けてみたいです。
当初、鑑賞予定に無かった作品です。-_-; スイマセン
このサイトの評価が何気なく高いのが気になり
ポスターの画を見ていたら話の内容が気になり…
そこまで気になるなら観てみましょう というわけで
鑑賞してきました。・_・ハイ
高校が舞台のお話。(地方?山間の高校か?)
ある事情によりマスクが離せない茜(久間田琳加)と
クラスの中心的存在で奔放に振る舞う青磁(白岩瑠姫)
この二人が主人公なのだが
特段中が良いというワケではなさそう。。
どちらかというと、茜は青磁のことが苦手。
その理由は、入学して間もなく言われた一言。
” 俺、お前のこと大キライ ” おいおい…(汗)
人当たりの良さを自認する茜。なので
#人の頼みは断らない。
#人の期待を裏切らない。
小学校のときの「ある事件」以来、茜は変わった。
親の離婚もあって転校したあとは
自分の本心を人に見せず隠すようになった。
本心を悟られるのが怖い茜。だから
#人の頼みは断「れ」ない。
#人の期待を裏切「れ」ない。
学校ではマスクで顔を隠すのが日常になった。
マスクを外すと呼吸不全になってしまうから。
ある日の授業。
グループに分かれ、各自「この人はどんな人か」を
互いにタコ紹介することになった。
出てくるのは、ほぼ
「差し障りのない無難なコメント」。
極端な意見などは、普通は上がらない。
茜が自分について書かれた内容を読み上げる番だ。
ある箇所を見て動揺する。
” いつもマスクで本心を隠して作り笑いをしている”
一呼吸のあと、そう書かれた内容を淡々と読み上げるが、
やはり平常心ではいられない茜。
この評価を書いたのが、青磁。
この授業の後、一人お弁当タイムの茜に絡んできた。
茜の事を嘘つきだ と言うのだ。
” 素敵な絵を描く人 だって? ”
” 俺の絵を見た事もないクセに ”
その通りだった。
返す言葉が無い。一段と気持ちが沈んでいく茜…。
” よし お前に見せてやるよ ”
青磁に強引に連れて行かれた場所は、校舎の屋上だった。
そこには沢山の絵。全て青磁の絵だ。
” すごい ”
” 綺麗… ”
こうして屋上にやってくるようになった茜と青磁
二人の関係が接近し始める。 …のだが
実は青磁にはヒミツがあった。
…とまあ
こんな感じでストーリーは進みます。
今どきの高校生活ってこんな感じなのかー と
何度も遠い目モードに入りつつ ・-・
二人を暖かく見守る1時間40分でした。
ただ…
過去にも二人の間には接点があり、そのことを
片方は覚えていて、もう片方は忘れている…
そんな切なく甘酸っぱい設定が敷かれているのに
充分生かされているとは言えないかなぁ…と
そんな風に感じた次第です。 ちと残念。
※過去にあったエピソードを、本人の口から語らせる
場面が多かった気がします。
お話の中で、「説明」ではなく「表現」して観せて
欲しかったなぁと思ったのでした。
お話のコンセプトは良い感じなのに
色々と残念に感じる処が多いのが残念でした。
(日本語がヘンかも…・_・; )
◇ 以下、気になってしまった点
■屋上
イーゼルや描きかけの画を置いています。
ほとんど個人のアトリエ状態と化しています。
垂直ハシゴを登らねば行けないので
静かに作業に没頭できそうではあります。が
雨が降ったらどうするのだろう、と心配。
■絵の具(ぺンキ?)
あの広さを塗りつぶすには
相当な量の絵の具が必要だったのではと推察。
屋上に水源があるとは思えないのですが
どうやって屋上に運んだのだろう、と疑問。
また、垂直のハシゴのトンネルの太さを
超えるサイズの作品は描けないのでは? とも。
■垂直ハシゴ
女性を連れて行くのに通らねば行けない道。
スカートの女性が昇り降りするには…。
宮崎監督のアニメでもヒロインがハシゴを
登るシーンとか多い気がしますが、あれは
アニメ描写だからイヤらしさを感じさせない
…というのはあるかな と想いマス。・_・
■ヒロインの制服
マスクが本心を悟らせないためのアイテムだと
それは理解できるのですが
過剰なまでの「厚着」と 「素肌の露出回避」
マスクとは別の、トラウマを抱えているのでは?と
心配しながら観てました。(杞憂のようでしたが)
※もしやクラスのどこにいてもすぐ見分けがつくように
したかったのかな。 (シャア少佐の赤いザクみたいに)
◇最後に
茜色と青磁。どちらも色です。
二つの色が空に同時に現れるのが綺麗だ とセイジ。
夕方よりも明け方の方が、良い。とも言ってます。
夜の帳に光が射し、次第に明るさを増していく東の空。
まず茜色が顔を出し、次第に一面青磁一色に変わっていく。
そんなイメージを画に描き続けたセイジは
茜のことが昔も、そして現在も大好きなのだろう と
そんな風に思わずにはいられません。
若い二人に幸あらん事を。 (← 年寄りか …否定しません)
◇最後に その2 (おい)
屋上のアトリエについて
空をテーマに描いている訳なので、空に一番近い場所です。
そこで絵を描くというのは「あり」かな と気付きました。
「雨が降ったら…?」は疑問のままですが
きっとここは、雨が降らない土地なのでしょう。~☆
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
心地よい青春映画
久間田琳加
モデル出身だから、美人で可愛いのは当然だけど、彼女は声がいい。
芯が通っていて、意思の強さを感じさせる声。
凄く、存在感があるんだよな。
役柄上、登場シーンの半分以上でマスクをしているが、くぐもった声でも耳障りがいい。
個人的には、今、20代前半の若手女優の中では一番魅力的だと思うし、将来性も感じる。
吉田ウーロン太をパパ役にしたキャスティングも良かったと思う。
この家族には何かぴったりという感じ。
映像も美しかった。
蜷川実花の映画のように原色を多用されると押し付けがましさを感じたりするのだが、この作品はナチュラルな風景を映し出していて、何となく心地いい。
アスミック・エースの映画は尖った作品が無い分、安心して見られる。
ただの青春恋愛映画とはちょっと違う柔らかな空気感が程良い良作。
この目に映る世界の全てを
これはいい裏切り
世代を超えて観れる作品
世代を超えて楽しめる映画
青磁と茜
夜明けの色だ。
若い人たちの恋愛ものって、いまさらって感じで避けてたけど、最近の恋愛青春映画はよくできている。
この作品も、どろどろしていない、過激なシーンがない、悪い奴が出てこない、みんないい人。画がきれい。主人公がかわいらしくて魅力的、前向きになれる。
おじさんたちの時代は、小説でも映画でも、なんだか人間の嫌な部分や暗い面を描くことが高尚であって、評価されがちだったけど、今の若い人たちの描くものは明るくて前向きで、いいなぁ。
あの狭い階段の上の丸い入り口から、どうやっていろんなもの屋上へ運んだんだろう、とか、雨降らないのかな、なんて思ったらダメですね。
こういった作品を観るようになったのはこのサイトのおかげです。レビュアーの皆さんありがとうございます。
色鮮やかな世界
最初に予告編を見た時の期待以上の出来でした。映画内で伝えたいメッセージもしっかりしていたのも良かったです。夕焼けを見るシーンは特に良かったです。他の実写化が星3ならこれは間違いなくそれ以上なので4か5ですが…最後にかけての尻すぼみ感が気になったのでこういう評価です。
マスク美人が印象的。解放感を感じる映画
予告に騙されるべからず!大人に刺さる珠玉の青春映画
まず予告を見て「あーはいはい、携帯小説原作の甘々なやつね、恥ずかしくてゾワッとなるだろうなー」とか思ってる人が大半なのではないだろうか。私も本編を見るまではそんなことを思っていた。だがそんな人に言いたい!
この映画を見たら、きっとエンドロールが流れる頃にはもう一回見たくなっているであろうと。
私の好きな青春映画は「リリイ・シュシュのすべて」とか「花とアリス」、最近だと年齢はちょっと上だけど「花束みたいな恋をした」なんだけど、世界観とか質感がちょっと近いものを感じた(個人の感想です)。あそこまでのエグイ痛みはなくてかなりマイルドであるものの、狭い世界に身を置いていると、いつの間にか自らを傷付けようとしてしまう気持ちや良い自分を演じようとする気持ちは、かつて教室の隅で皆に嫌われないように過ごしてきた身の私としてはひどく共感する部分が多かった。
誰もが一度は少なからず経験したことがある“あの時”が映画を通して追体験できるのだ。
ストーリーを一言で表すとすれば、エンドロールに流れる主題歌の一節にyou save meという歌詞が出てくるが、その言葉の通り救いの物語。
見終わると心がすっと軽くなるし、二人の主人公それぞれの視点で2回見るのをぜひおすすめしたい。
あとはこの映画のポイントでもある映像美は期待を裏切らない。どこを切り取っても絵になるとはまさにこのこと。
全体を通してもちろん青春を感じる胸キュンシーンもあるが、それ以上に胸にグッとくる、そんな映画だった。どうせアイドル映画でしょ、という偏見はぶっ飛ばしてぜひ映画好きの方にも見ていただきたい。
楽しみにしてました!!皆さん是非見て欲しい!!
原作のファンで映画するって聞いたとき不安でしたが、監督が酒井さんだと知って楽しみにしてました!!!とにかく映像美で小物とか撮影アングルも凝っていたし光の入り方が綺麗で…
なにより主演のお二人の演技がほんとに茜と青磁でずっとキラキラしてました。
屋上で絵の具を塗り合うシーンは「美しい彼」のシーンを連想する感じで酒井監督らしいなぁと思いました!
ただラストのシーンに向けてのつなぎがもう少し尺がほしかったのと、原作の展開が好きなので青磁が描いた茜の幼少期の絵見たかったなぁと思いましたが、映画単体で見れば全体的に良い作品でした。
ティーン向けかと思いきや大人にも刺さるストーリーと映像美
アイドルの方が主演を務めているので、きらきらの青春ラブストーリーなのではと少し偏見をもって観ましたが、いい意味で予想を裏切られる作品でした。
冒頭の吸い込まれるような綺麗な映像と透き通った音楽。
漫画の世界から出てきたような白岩さんのルックスも相まって、終始幻想的な雰囲気でした。
ヒロインの茜が抱える苦悩や葛藤も上手く描かれており、誰しも似たような経験をしたことがあるのではないかなと思います。序盤はそんな過去の自分と茜を重ねて少し胸が苦しくなりますが、そこに現れる青磁の飾らない真っ直ぐさ、また青磁の描く空の絵の美しさに見ているこちらも救われたような気持ちになりました。
恋愛面でのきゅんきゅんシーンはもちろんあるんですが、そこを前面に押し出さずに、映像の美しさと2人の関係性の変化が楽しめる作品だと感じました。
社会に出れば、言いたいことが言えないなんて当たり前です。多くの理不尽もグッと心に飲み込んで生活しなくてはいけません。
そんな現代社会を戦う大人にも刺さるストーリーだったと思います。
また映像に隠された「色」のメッセージも多く、もう一度観てみたいと思いました。
若い子たちに是非見てもらいたい
原作は知らずに見ました。恋愛映画なので恋愛要素たくさんの漫画の世界観の様な内容かと思ったらそれ以外のエピソードにも焦点が当てられてて作品としてとても心温まりました。自分が母親っていう事もあり自分が知らない子供の苦しみに対してどう対応すればいいのかの悩みや葛藤に共感。そして恋愛要素よりは家族シーンで涙でした。
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