正欲のレビュー・感想・評価
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期待度○鑑賞後の満足度◎ 水フェチばかり強調してテーマがボヤけているし人物の描き分けもも一つなので映画として成功しているとは言えないけれども、久しぶりに自分に向き合わせてくれたので点は甘くなってます。
①(原作未読)原作を読んでから観ようと思っていましたが間に合わず。
②ダイバーシティという言葉が独り歩きしているのは確かですね。うちの会社でも「ダイバーシティ、ダイバーシティ」と二言目には言っているけど、社員はどこまで分かっているやら。
ダイバーシティとはマジョリティーがマイノリティーに対して違いを認めてあげるよ、という上から視線のものではなくて、すべての人はみんな一応ではないのだから(自分の物の見方が正しいと固執するのではなく)個々の違いをお互いに認め合おうよ、というものの筈。
③私もフェチがあるし(でも何のフェチもない人って世の中にいるのかしら?)今まで殆ど人に言ったことのない性癖もありますけれども、これまでの人生でそれほど生きにくいと思ったことはありません。
だって結構擬態って簡単なのです。そんなことあり得ないと自分の考え方・見方に捕らわれ自分の世界の外に有るものが見えていないということは其だけ想像力がない・鈍いという事で、鈍いゆえに周りにそういう人がいるのに気付かないのだから仮面を被っていても分からない(こんな言い方すると悪辣だけど)。
ただ、「一人くらい分かってくれる人がいるとホッとする」、「そんな自分が嫌になる」、「時々ウソを付くのが嫌になる」という気持ちはよく分かります。
勿論、人間は一人一人違うので「自分は周りの人とは違う」「社会の中で異質な存在だ」「いわゆる“普通”に生まれてきたかった」という孤独感や疎外感、絶望感、マジョリティー(映画のなかでは「当然の様に“明日が来る、明日も生きている”と思う人達」と形容されている)の無神経な言葉による心の傷、そういう事にもっと敏感な人達がいるのはよく分かります。特に若い人に多いんじゃないかな。
最近はSNSとかで人と常時繋がることがすぐ出きるし(させられるし)当たり前みたいだから、私の若い頃より確かに生きづらいかも知れません。
④私は基本的に一人が好きだし(他人といると自然とその人に合わせようとするので疲れます。会社では勿論協調性が重視されるし、仕事をスムーズに進めるためにとても愛想よく上司・同僚とも仲良くしていますけれど、家に帰るとなるべく一人でいたい)、“一人でいると寂しい”という気持ちがハッキリ言ってよく分からりません。
歳を取る程(若い頃は自分は結構普通の善良な人間だと思っていましたけれども)、「自分って変わっているよな」「良い人間とは必ずしも言えないな」と思うようになっできました。でも、ハッキリ言ってもうどうでも良い感じ。
ただ、今現在現役で社会のなかでイヤでも他人と関わって生きて行かねばならない若い人はそうそう達観出来ない、というかまだ感性がビビットで繊細なので傷付きやすく苦しいんでしょうね。
新垣結衣演じる桐生夏月の職場(イオンモールらしい)で声をかけてくる徳永えり演じる腹ボテの同僚は完全に自分は勝ち組意識で“いつも一人で可哀想だから声をかけてあげてるのに”とまさに上から目線。典型的なマジョリティータイプで(自分がやってることの方が遥かにハラスメントなのに、ハラスメントという言葉を自分の都合の良い様に使ってるし)夏月ならずとも「うるさい。ほっとけ」と言いたくなりますが、実生活の私はついつい合わせてしまい心にもない言い訳・お追従をしてしまう小心者です。
⑤という訳で敢えて自分から人と繋がりたいとは思っていない人間だと思っていましたが、本作を観ているうちに、こうやって映画が好きで観ているという事によって本当は自分は社会や世界と繋がりたい、と思っているのではいか、と気付かされたように思います。
(だから鑑賞後の満足度◎にしています。)
⑥本作のことではなく自分の事ばかり書いてしまいましたが、この映画を観ながらこんなことばかり考えていたので、ヘンテコですがレビューには間違いないのでは、と言い訳しておきます。
⑦人物の描き分けがも一つと書きましたが、新垣結衣演じる桐生夏月と礒村優斗演じる佐々木佳道とはよく描かれているように思います。だから余計水フェチが強調されちゃたのかも。
新垣結衣は一度もてはやされていた時は、どこが良いのかな、と思っていましたがしっかりした演技で夏月というキャラクターをキチンと血肉化しています。
礒村優斗くんも、『月』では殆ど感情移入出来なかったのですが今回はとても感情移入できる役でした。
二人がセックスの真似事をするシーンはとても切ない。
⑧ただ、あれだけのことで佐々木君や諸橋君を逮捕することはないでしょう。
証拠が上がっているわけではないし、先ずは参考人として呼ぶのでは?
ラストの稲垣吾郎演じるマジョリティーの権化みたいな検事の価値観を揺さぶるための、検事と夏月とを対決させる為にムリクリ設定したんでしょうね。
⑨稲垣吾郎は今までになく大人っぽく男っぽい風情でしたが、類型を演じているだけで内面までは描き切れていない。演出の責任かも知れませんけれど。
⑩映画としては成功していない、でも問題提起という点では及第点、というところでしょうか。
「待ってるから…」ではなく「いなくならないから…」
今、セクシャルマイノリティの存在を社会は認知し、それを理解して受け入れることを我々は課されている。
性的“指向”や性同一性障害については理解が深まり、これを否定することは愚かしい行為・考えだということが社会通念となった。
しかし、性的“嗜好”についてはどうか、と本作は投げかける。
性的嗜好にも色々なものがあるのだろうが、その嗜好の対象が人間ではないケースをとりあげている。
元来、性に関する嗜好は秘事として他人には明かさないものだ。だから、人間関係においてお互いの性的嗜好など知らないまま周囲の人たちと生活しているのだが、少なくとも人間が性の対象だと勝手に思っている。
そうではないと説明されると、理解が及ばない。その理解できない者として検事の寺井啓喜(稲垣吾郎)が登場する。
しかし、ここまで頭の悪い検事がいるのだろうか。あまりに作為的で時代錯誤も甚だしいキャラクター設定に辟易としてしまった。
これを市井の視点を象徴しているのだと言うなら、ナンセンスだ。
朝井リョウの原作は未読だが、おそらくこんなに薄っぺらに無理解な男として書かれてはいないのではないか。分かりやすくするための脚色が短絡的になりすぎたのではないかと思う。
映画の前半は、横浜、福山(広島県)、千葉を舞台に主要な登場人物が群像劇的に並行して紹介される。
横浜の会社員 佐々木佳道(磯村勇斗)は、明日も生きていたいと思う感覚が持てないでいる。ある日突然両親を事故で亡くすが、それによって楽になったと感じている。
福山のショッピングセンターで働く女性 桐生夏月(新垣結衣)は、親が「結婚ばかりが幸せではないから…」と気を遣って言うほど浮いた話から縁遠いようだ。職場で親切を押し売りしてくる同僚(徳永えり)に酷い態度をとったりする。
ベッドの上で水に包まれていく自慰行為の場面が、演じているのがガッキーだけに衝撃的だ。
佳道は福山の高校で夏月と同級生だったことがやがて分かる。
この二人と、千葉の大学生 諸橋大也(佐藤寛太)には共通の性的嗜好があった。
千葉の大学で大也と同学部の神戸八重子(東野絢香)は、彼らとは別次元のトラウマに悩む女の子だ。男と触れあうことができないのだが、大也に対してだけは拒絶反応が現れない。
大也は周囲の人に迎合せず距離をおいている。八重子の距離のつめ方に我慢ならないでいる。
検事の寺井は、10歳の息子が不登校児なのだが、それを甘えと決めつけるような固定観念の男。妻(山田真歩)が板挟みで苦しんでいる。職場でも事務官(宇野祥平)の助言に耳を貸さない。
ただ、独善的ではあるが正義感は強い。
そんな登場人物たちが交錯しはじめて物語は転換点に至るのがセオリーだと思うが、この映画はそれほど劇的に展開しない。別々の物語が割と長く続くのだ。
自分が普通ではないと自覚していて、普通のフリをして生きている佳道、夏月、大也の卑屈さばかりが際立ってしまって、生き辛さがぼやけてしまってはいないか。
個々のエピソードに拘りすぎて迷走した感が強い。監督の岸善幸は、前作『前科者』でもテーマを見失っていた。
佳道と夏月は世間をはばかる究極の決断をするのだから、彼らの関係を丁寧に描くことは必要だ。
寺井の家庭の事情を描くことも、彼の状況を示すために必要だったかもしれないが、冗長な気がする。
最も割愛すべきは、大也と八重子のエピソードではないか。大也に八重子との関係から変化が訪れるワケではないし、八重子は佳道とも夏月とも寺井とも接触がないのだ。
これらを整理することで佳道と夏月に物語を絞り、核心を示唆するエピソードを織り込んだ方が良かったのではないかと、残念だ。
だが、全編を通して削ってよさそうな上記の箇所に、印象深いシーンがあるのだから、困った。
寺井の妻を演じた山田真歩と、八重子を演じた東野絢香の迫真の演技が、心に残って離れない。
映画やTVドラマで脇のキーポジションを数しれず担ってきた山田真歩が、息子の望みを叶えてやりたくて夫と息子に会話をさせようと努力する母親を演じて、さすがの技量を発揮している。
息子は父親の無理解のほどを知っていて期待をしておらず、父親は寄り添う気がない。父親=夫は家庭に興味がないくせに、妻と息子が他人に頼ることに怒りをあらわにする。
そんな夫に対して沸点に達した山田真歩の叫びは、稲垣吾郎の横暴男ぶりが腹立たしいほどハマっていることもあって、耐え続けた者の渾身の反撃を迫力満点に表している。
映画初出演という東野絢香は、オドオドした内向的な女の子を実にリアルに演じ、本作で最も強い印象を残す。
大也がアルバイトをしているホットドッグのキッチンカーを訪れた八重子に、大也が辛辣な言葉を投げる場面での八重子の狼狽。
意を決した八重子が大也に告白しようとする二人きりの講義室の場面では、大也が八重子に嫌悪感を示していると分かっても必死に心からの言葉を発し、大也の心が氷解すると同時に、彼が求める相手は自分ではないと悟る。そして「よかった…」と言う切なさ。
東野絢香の抑制した演技が素晴らしい。
と、これらを削るのは忍びない…。
クライマックスは、寺井検事と被疑者の家族である夏月の対峙だ。
ただ、このクライマックスで夏月が寺井に突きつける“否定される者からの問い”は予告編に織り込まれていて、その先があるのだろうと思っていると肩透かしをくう。
そもそも寺井の言動に共感できないから、夏月の訴えは単に頭が悪く妻に愛想を尽かされた検事個人に向けたものだと感じる。さらに、前述のように夏月たちの生き辛さは彼等の卑屈さで相殺されてしまっているから、同情心を抱かないわけではないが、私の胸には迫ってこない。
この映画は、性的嗜好も多様性だと言いたいのか、逆に多様性尊重主義に疑問符を打ちたいのか、あるいはその両方を観客に問題提起として示したいのか、いずれも寸足らずだ。
重要なのは、夏月が参考までにと寺井から訊かれたことに応えた最後の台詞だった。
夫が我が子を虐待するのを見て見ぬふりをした過去を持つシングルマザーの新人刑事。
自暴自棄になる少年少女に電話でカウンセリングを行いながら、無力感に心を痛める沖縄の女医。
明るくカワイイ女性像からの脱却を図るかのような最近の新垣結衣は、本作でもその美貌のオーラを殺して演技者のスキルを示している。
磯村勇斗の昨今の活躍ぶりは、語るに及ばずだ。
この二人が演じた夏月と佳道の秘密の関係は、人と人との繋がりの捉え方に一石を投じている。
男女間の友情とか、恋愛のない夫婦とか、古今東西で検証が重ねられた男女の関係に、想像もしなかった新たな、異質なものを持ち込んでみせている。
お互いが異性への性欲を持たないからこそ成立する、肉体関係がなく、お互いを尊重する男女愛。
「いなくならないで」と佳道に懇願した夏月が、会えなくなった佳道に伝えようとした言葉…。
生来孤独感の中で生きてきて、ようやく結びついた二人。支え合う相手を得ることは、生きていくエネルギーとなるのだろう。
この二人にハッピーエンドが訪れることを願わずにはいられない。
スッキリしない
役者たちと語り口は興味をひくが、どのキャラも好きになれない。せめてガッキー位は好きにならせてくれ〜!
水フェチは居場所がなくて死にたくなるほどのことなのか。アセクシャルと水フェチを両方もつ美男美女が同じクラスにいた、ガッキーはとはいえ佐々木くんにストーカー的に執着。むむむ。
あとたとえカムフラージュだとしても互いを確信的に受け入れられる二人が同居していたら自然に愛情が芽生えるんじゃないかな。あの辺はホンワカして、この線で終わればと思ったのだが。
やめジャニのCULENが製作に名を連ね一時は筆頭グループに属していた稲恒メンバーが小児性愛を口汚く罵るという構図、面白いというかあなたたちも知ってたでしょう!などと脳の一部が要らぬ反射。念の為、稲垣吾郎のことは好きである。
多様性と言われる時代でも生きづらいと感じる人はいる
気になっていた映画でやっと観に行けました!
主な登場人物は5人です。
それぞれが生きる上で問題を抱えています。
検事である寺井啓喜は不登校の息子が原因で妻とは喧嘩ばかり。
桐生夏月と佐々木佳道、大学生の諸橋大也は水フェチ。
神戸八重子は男性恐怖症を患っています。
夏月と佳道は生きづらい世界で生きていくために手を組み結婚することに。
ありのままを理解してくれる人がそばにいることでやっと安息の地を得ることができました。
啓喜は息子が配信する動画サイトが停止されそのことで喧嘩になり別居状態になります。
フジワラサトルの名のアカウントを使用していたのは諸橋大也でした。
八重子から男性恐怖症の苦しみを告白されるも不快な表情をします。
八重子は大事だからこそ理解したいという切実な気持ちを必死に訴えます。
自分も今、繋がれそうな人がいるという大也の言葉に
よかった、1人じゃなくてと安堵をみせる八重子でした。
佳道と大也は連絡取り合い同じ動画サイトで知り合ったコバセという人物とともに水の動画を撮ることに。
公園に集まった3人は、居合わせた子供たちと一緒に水遊びの動画を撮ります。
コバセは水フェチの他に小児愛者でもありました。
ある日、夏月が帰ってくると家の前にパトカーが止まっており、家から警察官と一緒に佳道が連行されていきます。
コバセこと矢田部の家から証拠となる映像が押収されており犯罪は間違いないものの、佳道と大也はただ水が好きなだけだと言っています。
啓喜は佳道の妻である夏月と面会することに。
最後に伝言を頼むも調停中なのでできないと夏月に言います。
ですが何を言おうとしているのか聞くと
私はいなくならないからと伝えてくださいと。
夏月は部屋を出て終了。
いろいろ考えさせられる映画でしたね…
多様性と言われる時代でも理解されない苦しみに生きづらさを感じてる人もいるし水フェチなるものもあるんですね🤔
勉強になります!
いい映画をありがとうございました😊
新垣結衣・・
価値観が揺さぶられた
原作未読だったので、予想を超えた展開にびっくりした。自分はマジョリティでマイノリティのことは理解しきれないところがあるのだなと実感し、映画を通じ得難い体験をした。
欲とは今日を生きること
なかなかの問題提起
どうして欲の多様を主題にしてる映画をハッピーエンド?というか、そのままで良いよと描けないのか。
主体はマジョリティ目線。
欲とは?生まれもっての本能
性欲・食欲・睡眠欲
3大欲求だけで終わらない人間の欲だけれど
集団に認められたい帰属意識・自己承認欲求
やっぱり自分の存在を肯定してもらいたい。
桐生夏月・佐々木佳道
2人が繋がれたことが幸せなんだからそれで良いのではないかな。
どんな性・生でも、まずは2人の世界。
わかってもらえる人を人は必要として、それが生きる意味になるのだと信じている。
「明日、死にたくない」より
「今日、今を生きたい」が欲の本質なのではないか。
原作もだが映画はもっと説明があとづけ
もう少し夏月と佳道
水に対する思いを、そしてふたりが出会えた歓び理解しあえる絆をしっかり描いていて
絆を訴えて続けた神戸八重子
諸橋大也との関わりのシーンが意味深い。
新垣結衣・磯村勇人・稲垣吾郎
もったいない使い方。
水の魅力ならシェイプオブウォーターの様に本能に投げかけた映像を
年齢制限Gに引っかかるけど
新垣結衣ちゃん
やっぱ水と融合するシーンは服ない方が納得できる。
別に裸見たいわけじゃないけど
すごく良かった
2023年に見た映画では一番刺激を受けた作品です。もともと直近で見た「月」での磯村勇斗さんの演技に惹かれてこちらも鑑賞しました。原作は知りませんが感想としてはすごく良かった。どの役者さんも演技力があり安心して最後まで見ることができました。この物語のテーマとなる性的趣向は一般社会からしたら少し理解し難い複雑なもので、最近よく映画やドラマで扱われるジェンダーものとはまた違った側面での視点を見せてくれた作品です。私自身30代で独身で物語の中で描かれてる周りは普通に結婚してみたいなあの感じ、すごくわかります(苦笑)
あと、自分にも分かり合える理解者がいてくれたらなーといつも思います。
はい、すみません。話が少し逸れましたが、映画のラストはその後2人がどうなったのかは描かれていません。どうかまた互いに理解し合える2人でただ幸せに暮らしていてほしいと思います。初めて見た役者さんですが、佐藤寛太さんも難しい役どころをしっかり演じていました。同じ大学のオドオドした女の子も印象深い演技でした。そして何より磯村勇斗さん、月に続いて、この正欲と次々と難しい役どころに挑んでいて本当に素晴らしい役者さんだなと思います。ガッキーも吾郎ちゃんも久しぶりに見れて良かったし、いい演技をしてました。主題歌のvaundyも良く、しばらくはこの曲ばかり頭の中で流れてます。
原作未読。結構はしょってる?
人物の描き方が浅い所があったような。原作未読だから、興味深く鑑賞できたけど、もっと各人物に深掘りできる物語があったんじゃないのかなあって。例えば女子大生のトラウマとか。
稲垣&新垣の対峙のシーンが山場なんだろうけどそこにたどり着くまでの展開が急すぎたような印象。
これはドラマでやった方が良かったんじゃないかなあとも思った。1人1話くらいで。そしたらもっと味わい深かったかもなあ。
でも「可愛い」イメージの新垣がシリアス面を発揮できたのは良かった!あと、稲垣の理解が足りない父親役もいいね。「十三人の刺客」の殿役といい、悪役あってるよね。しかも正義に負けない「パーフェクトヒール」になれそうな予感!今後の活躍に期待だなあ。もっと出てほしいよ。
あ、稲垣の部下の人、「オカルト」の爆弾魔の人だよね!メジャー作品にも出てるの見ると嬉しいな!
性欲を描けていないような
朝井リョウの原作は読んでいました。
小説は深い印象を残す作品だったのと、試写会に参加した友人がすごい作品だった、絶対に観た方がいいと言っていて、期待しすぎたのかもしれません。
まず、水に性的興奮を覚える人たちの描き方が美しすぎました。
水を見ているとき、噴き出した水を浴びているときの顔は、恍惚とした表情のようではあるものの、あれは性的興奮を覚えている顔ではないです。
役者が悪いのではなく、あえてそういう演出にしているのだと感じました。
性欲は正欲ですが、人間の動物な面が剥き出しになる本能的なもの。
映像だからこそ、そこをきっちり描いてほしかった。
よかったのは大学生パート。佐藤寛太の匂い立つ色気が印象的だったのと、東野絢香がとてもいい演技をしていました。いちばん伝わってきた。
稲垣吾郎が主演だけど、印象としては新垣結衣が主演という雰囲気。この2人の演技はどちらもいまひとつ。
カレンが制作なので、朝井リョウ原作作品に、飯島さんが吾郎ちゃんを主演させたかっただけなのかな。
生欲だと思ってた...
原作は未読です。
欲といのは、どのような形であれ、
皆が持っているものであって、
水が好きなのは性癖であって…
で、このタイトル、生きる欲で「生欲」だとずーっと思ってた...汗
だから、そんな変わった癖(ヘキ)を持った者や
または、男性との距離に不安を感じてしまう者や、
いろんな理由で生き辛いと思ってしまう者たちが
生きようとする欲の話という理解でいた...。
率直に思ったことは、
水で快感を覚えることは、何一つ後ろめたいことではなく、
夏生や佳道の人間性が、なぜ、あんなに暗くて、
コミュニケーションスキルがなくなってしまったのかが、
良く判らなかったのです。
こんな私、誰も理解してくれないからって理由が、
仏頂面で仕事する理由にはならないし、
それとも、昔、それが原因で虐められたりしたのかな。
そこが描かれていないので、佳道はまだしも、
夏生は、とても自意識過剰で自分本位で甘やかされて育てられたのかしら?
などなど、彼ら二人への共感が薄れてしまいました。
個人的には、水を見たり触ったりしたら、わたし快感なんだー!
と言われても気にしないし、別に言うことでもないだろうしね。
それより、公園の水、無駄遣いしないでって、ツッコミ入れてました 笑
もうひとつ、別にセックスしなくても生きていけるだろうけど、
でも、そこには興味あるんだね?
その感覚は、歳の割には幼いのね。
(窓ガラス割るのも、あの歳でやりますか???)
じゃあ、もし、セックスを実際に経験したら、
快感を覚えるかも知れないということ?
などなど、この二人のパートには、疑問符多めでした。
その反動か、神部八重子のパートが一番、胸に響いたし、
東野さんと佐藤さんの演技が素晴らしかったです。
神部八重子さんの男性が苦手だけども、
性別的に男性である“人間”を好きになってしまったという事実は、
とてもしんどいよね、でも、ものすごく生きようとしてるよね、
と守ってあげたくなりました。
ということで、原因は様々だけど、
生き辛いと思っている人たちを理解するという問題提起にはなっているのかな…
原作を読んでみたほうが良いのかな
もっと個々のキャラが深く描かれているのかしら?
にしても、「生欲」のが合ってない?
逮捕?
最後の逮捕はラストカットを撮りたかっただけなのではという違和感は拭えなかった。
この映画に小児愛的な要素が必要だったとは思えず、それだったら全員の設定を小児愛にして、一線を越えない人と一線を越えてしまった人の構造にした方がわかりやすかった気がする。
性的マイノリティの孤独ってなにか。
遺伝子を残せないこと?普通との比較?共感されないこと?普通で相手がいない孤独な人と水をみて興奮する人なら後者の方が幸せという見方もできる。
とりあえず原作に興味持ったのでポチりました。
そしてみんな思っただろうけどガッキーがまた戦略的な結婚をしてしまった。
普通は罪なのか
思ってたよりは見れた😐
ガッキー推しだけど内容的にも絵的にも個人的にはそそらないから鑑賞するか迷ったけどガッキー愛に押されて鑑賞。
予想してたよりは見れたし性的嗜好ではないが自分も考え方とかが他の人とは違うところがあり、おそらく少数派だから今作を見てて色々と考えさせられるところはあった。
で、正解があるようでないし、無いようであるって感じで難しいなぁと感じた
途中ガッキーの行動に恐怖もあったけど意外にブレーキかかったなぁ
もっとぶっ壊れてくれても良かったのに…
言われてるように今までにガッキーだけど自分が求めてるものとは違う
ただガッキーが出演してなかったら絶対に見てないしなぁ
序盤がとにかくテンポ遅く長く感じ、逆に後半はもっと見ていたかった
あとあれだけで逮捕されるのおかしくないかな〜?よく分からんけど
ガッキー愛で★プラスかな
「水フェチ」の映画(← つまらなかった。時間のムダ使いは一人で、どうぞ~)
「水フェチ」って実際いるの?
水に浸かったり、水しぶきや水の掛け合い、水に濡れた衣服に性的刺激を求めるマイノリティ。
一方、不登校の小学生は大人に手伝ってもらいながらのYouTube投稿。そして、視聴者の要望に応えて、水を使った投稿をしようと父親の手を借りようとする。
その母親は、子どもに寄り添い過ぎて、夫と大喧嘩。
この映画は、簡単に言えばマスターベーション的な社会を描こうとしているのだろうが、もっと掘り下げて共感させる映画に出来なかったのだろうか?
社会や他者に関心をなくし、しかも命の温かみもない「水」に強い性的関心を示す若者たち。結局は彼らは自分たちの欲求する狭い世界で生きている。まさに、他者に交わることなく、自己完結したマスターベーション世界の住人たちだ。
こんな人間たちが、社会の中で他者と協力し助け合い、ともに生きることなど出来る分けがない。だから、映画に「自殺」「無気力」「虚無感」が出てくる。
不登校は、学校や社会の生きにくさを告発する意味では、ある面、意味もあるだろうが、自分たちの主張ではなく、視聴者におもねり流されてテーマを決め、しかも大人たちに手伝ってもらって、自分たちの生き方を貫いているような気になっている。・・中途半端なんだよね。
しかも実際、完璧な不登校や引きこもりって出来るのかな?結局は自分に関わる衣食住すべては、他者との関わり中で得ていることを、彼らは自覚していない。
つまり、彼らは家族や社会から与えられ、また奪って生活している存在に過ぎない。・・結局は彼らも、社会や他者に関心はなく、その不条理と戦う勇気やパワーもなく、せいぜい、自分たちのYouTube登録者数が上がることにしか関心がない。・・彼らも「水フェチ」と同じ種類の人間予備軍に過ぎない。・・「水フェチ」よりは重症ではないけどね。
人とのつながりが切れた人間の行き着く先は、結局は、狭い部屋に閉じこもり、何も成すことなく死んでいく人生か、自ら暗闇にダイビングしていくか、小児性愛者などのような、他者への感情に鈍感な犯罪者への道だろう。
活路は自分自身で見つけ出さなければならない。映画の登場人物たちは、自らの力と理解ある大人たちの力を借りて、この迷路から抜け出すことが、唯一の生きる道につながるだろう。
迷い道
こういう内容なのか・・・
共感は出来ないけど理解はできたと思う
本当に様々な人がいるんだと思えた
普通とは何なのか…
自分だって普通ではないのかもしれないしね
なんとも言えない余韻の残る作品でした
新垣結衣さんと磯村勇斗さん初め、登場人物の絶望的な眼に吸い込まれるように見入ってしまって観終わってから「終わった・・・」とホッとする自分もいたりして。
東野絢香さんは役作りであんなに痩せちゃったのかな?
ものすごく演技が上手ですごいと思う反面、心配な気持ちもして複雑でした
原作未読です
全383件中、161~180件目を表示