さがすのレビュー・感想・評価
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女装界の西のメッカが舞台だよ!٩(ˊᗜˋ*)و 憧憬の街大阪西成は新世界
この映画の舞台って、大阪の魔窟こと、新世界じゃないですか。
だから、ほんっとウキウキしたのね。
「あぁ、ここがあそこなのか!」「ここはこんな感じだったのか!」とか「ここが下車駅か!」とか。。
と、申しますのも、私この春に新世界に女装旅行する予定を立てていたのですねΣ('◉⌓◉’)ナント!
諸事情によって延期となってしまったのですが。
(私の言う“諸事情”とは決してコロナ禍の問題ではなく、いつも金銭面のことなのね・笑)
また余計な情報でしたよね…(^_^;
とっととレビュー行きますね。
父・智がいなくなってしまうまでのパートがもっと丁寧に描かれていると思ったです。
ところが、あっさりすぎるほどテンポよくお話が進んじゃうのね。
20円足りずに、万引きという凶行に及んだ情けない父にはちょっと笑っちゃいましたけれど(笑)
なので、ともすれば娘・楓ちゃんの父に対する気持ちが描き切れていなかったようにも思いました。
そこまで感情移入していなかった父を必死で捜す理由とか。
おっぱいクエストには爆笑しちゃいましたけれど(笑)
父に対するの心の機微をもう少し描いていてもよかったかも。
それとも、今回もそこを見落としていたかもしれない私がバカなのか?
きっとそうだ…(。´・_・`。)
とかいう杞憂は物語が進んでいくうちに解消されていきました。
やたらデカいクレジットで〇日前だとか〇カ月前だとか出てきて、あぁ…これ私の一番苦手な時系列バラバラ系だわ…と心配しちゃったのね。
でも大丈夫。作り方が上手かったので、頭を混乱させずに観続けることができました。
あぁ、あそこはこう繋がってるのね。あれはこういうことだったのね。
と、数々の疑問が見事にラストに向かって収斂されていきます。
そして、何よりも苦手だった佐藤二朗さんの、別の顔を見ることができてよかったです。
人の好いオジサンが人の好いまま、どんどん狂っていく過程が、本当に怖かったのね。
「あぁ…この人、元来はこっち系の、人の好いまま狂気を演じるキャラクターの人なんだわ」と思い苦手意識が半分消えました。
半分ですけれど。どうしても佐藤さんのコメディーサイドの絵面が浮かんじゃうんだよ!(笑)完全なダークサイドキャラにまではスイッチが切り変わらなかったの!
描ききれなかったと思っていた、楓ちゃんの父への気持ちはラストシーンで涙ながらに爆発していたのね。
でも、父への決別の気持ちをもう少し丁寧にわかりやすく描いてくれれば、なおよかったですが。
それでは余韻が醒めるか。
にしても、二朗さん卓球上手なのな。シェークハンドで見事に返球してるし。
この映画のために猛練習重ねたのかな?
【脱線…余計な情報】
にしてもですよ。やはり出てくる街の風景に憧憬を禁じ得ませんでした。
少額ずつでもお金貯めて、この秋には新世界に女装旅行行こう!
魔窟・オブ・魔窟の国際劇場で、中途半端に古い洋画を観に行こう!女装で。(ココ、マジでヤヴァい映画館なの!普通におとなしく映画鑑賞させてもらえるかなぁ…)
できれば東映劇場で、カビの生えたような埃っぽいヤクザ映画も観に行こう!女装で。(ココはちょっと安全牌っぽいかな?)
もちろん通天閣も上りたいなぁ。女装で。(高い所苦手だけれど)
喫茶ドレミで名物のミックスジュース飲んだりパフェ食べたり。女装で。(飲食の時はマスク外さないといけないから、低クオリティー女装ヴァレヴァレになっちゃうんだよ…)
当然、夕食は串カツレディースセットを。女装で。(飲食の時はマスク外さn…)
女装クオリティーめっっちゃ低いからほんとは大心配なんだよ!
完パス女装になりたいよ!(´Д⊂ヽ
(完パス=どんなシーンでも女性扱いでパスしてもらえるほどクオリティーの高い女装のこと)
でも、そこは何でも許容してくれる懐の深い新世界だからオッケーか?(笑)
ちゃんと真面目にレビューを締めろよ!って話ですよね…
結局のところ、タイトルの“さがす”って、行方の知れなくなった父を“捜す”と並行して、狩りの獲物を“探す”だったのかな?
とか、無理くり強引に締めます。合っていますか?←人頼りに投げ出しやがった!
3人は何を「さがした」のか。
すばらしい演出でした。
まずは、佐藤二朗という役者。
イメージとしてはコミカルな役者と、ダークなテーマ。
そして、大阪という街。
ダーク過ぎず、コミカル過ぎず、絶妙なバランス。
「映画は映像で説明するもの」として絶妙な演出。
音楽と、ホームランバーと、モルツと、卓球。
特に卓球ですよね。
家族の絆としての卓球。
母の命を奪う、閉じられた卓球台。
妻への未練を断ち切る、山内に踏まれた卓球玉。
ダークサイドとノーマルサイドを隔てる卓球ネット。
登場人物を「善と悪」に単純に分けていいのか。
父親は元々ダークサイドの人間なのか、
妻と娘がとどまらせていたのか。
元々ダークサイドの犯人山内は、
父親原田やムクドリとの出会いにより、
ノーマルサイドに移行する機会はあったのか。
いろんな場面でダークサイドに落ちずに
踏みとどまった娘は、(この後)シスターのもとで
無理やりに善を押し付けられ、反発でダークサイドに
落ちはしないだろうか。
描かれていない(あえて描いていない)部分を
あれこれ考えられるのがいい映画だとしたら、
本作の演出は絶妙としか言いようがない。
ひとつだけ救いがあるとしたら、
やはりラストシーン。
卓球ネットのクローズアップ。
娘の「勝った」というセリフ。
今後、何があってもネットの向こう側
つまり父親が引き込まれてしまったダークサイドに
落ちずに生きられる強い人に成長した。のだ。
という、私なりの解釈。
佐藤二郎さんは言わずもがな若手二人の演技が凄い
予告で面白そうだなと思っていましたがスルーしてしまい、この度アマプラに入ったので視聴。
2時間の中で父の失踪した理由が分かるまでに1時間、後の1時間はクライマックスまでの前座と言った感じ。考察し甲斐があるシーンの連続に心躍った前半とは裏腹に、後半は少々間延び感がありました。
今作はなんと言っても役者さんの演技が素晴らしい。特に伊東蒼さんと佐藤二郎さんのラストシーンは圧巻でした。また清水尋也さんは病的な青年役をよく演じられていて且つ毎回素晴らしいですが、舞台挨拶などで素の優しい彼を見ると分かっているはずなのに毎回驚く自分がいます。笑
重たい話なので2度目を見るのは覚悟がいりますが、片山監督作品を初めて視聴し、終始重たい話なのに時折漫画ライクな表現が入る作風は面白いかったです。今作が監督2本目という事で1本目の「岬の兄弟」も観てみようと思います。
伊藤蒼!
導入部はスゴいワクワクした。
殺人犯を見つけた父親が、翌日いなくなり
娘と娘の事が好きな男の子が一緒に
父親を探す。めちゃくちゃ面白そうだ。
しかし、そこから時間軸をいじり
犯人パート、13ヶ月前と遡り、
そこが蛇足をずっと見せられてる感がありました。
僕的にはラストで全てが分かる展開を期待して
たので、過去を見せて謎を明かしてしまうのは
もったいない気がしました。
韓国映画を思わせる過激な演出もあったけど、
トンカチを使ったアクションはまだまだ韓国が先を
行ってるなと思いました。
西成の生々しい生活とリアリティーあるキャラ造形に
比べて、警察や役所のディテールは取って付けたよう
な感じを受けてしまいました。
佐藤二郎も良かったけど、
伊藤蒼さんが特にそこで生活をしてるかのような
キャラそのもので素晴らしかった。
真・死刑にいたる病
佐藤二朗さんが出てるから、ダメ親父と元気な娘の「じゃりン子チエ」のような
ほのぼのコメディだと思ってたのに‥‥
いい意味で裏切られました。
社会の闇が上映時間と共に広がっていきます。
こんなに怖い映画久しぶりです。
「さがす」なんてタイトル生ぬるいです。
こっちのほうが「死刑にいたる病」より「死刑にいたる病」です。
佐藤二朗さんも素晴らしかったですが
連続殺人犯役の清水尋也さんの演技、とんでもないです。日本で実際に起きた凶悪事件の犯人の集合体です。演じるのはとても苦しかったと思います。
いい意味で二度と観たくない名作です。
シンプルな物語で観たかった
お父さんと娘さんの演技がすごく良かったから、もっと脚本シンプルで良かったのにっていうのが本音です。
殺人犯の人の演技が、なんか1人だけリアリティラインが違って残念 なんか漫画の実写版みたいで
うーん
脚本は相当くみ取ってあげないと没入できないくらいファンタジーでした。正直警察とかここまでどうしようもなくないと思うし、お父さんも失踪しといていくらなんでもご近所で作業し過ぎだし
もったいない!
惜しい!
ラストシーンとかすごく良かっただけに残念!
伏線回収がダルすぎた!
全編、娘が主役かと思った。
前半が娘の父親探しで、そのまま行くのかと思いきや!
警察と犯人の距離感に違和感がありすぎで、フェリーに簡単に乗れすぎだし。
奥さんもあれで自殺と断定された?警察なめてる?
あと、ラストの親子で卓球のラリーシーンで球の軌道に違和感ありすぎて、次てネタ見せ。
娘はやっぱり許せないよねー。でも、どうしてまた救済をしようと思ったのかねー、お金?喜び?
誰が誰を”さがす”のか?
誰が誰を"さがす"のか?が、最後まで分からない。タイトルが素晴らしいが、脚本も実によくできている。グロい映画。健気な娘の役を演じる女優は将来性を感じる。しかし、この父親は何故こんなに娘を苦しめるのか?
さがす
演技派俳優の魂のぶつかり合いのような作品!
二朗さんはもちろん
狂気に満ちた清水尋也くん
娘役の伊藤蒼ちゃんも。
本当に素晴らしかった!
内容も最後の最後まで
驚きの展開だった。
想像以上の内容で
簡単にもう一度みたい!と思える作品ではないけど、見てよかった!
テアトル新宿で二朗さんと清水くんの登壇の回をみましたが、二朗さんの舞台挨拶が楽しすぎて、重たい空気から解放されました!二朗さんの舞台挨拶を見に行くだけでも価値がある!!
彼らは何を探す?
さすがポン・ジュノ監督の助監督!社会の暗部にズバズバ斬り込み、観ているこちらを鈍器でブン殴る。ハッとさせられると、事態は予想せぬ展開へ。佐藤二朗を配役したのが大正解。シリアスな演技に加え、いつものクセが隠せず、ちょい出ちゃうのも◎。きれいに落とし込んだラストが素晴らしかった
色んな意味でとんでもなかった!!!👏
前情報無しで見て大正解!!!
フライヤーにもヒントが隠されていた!(事前に気づかなくて良かった)
序盤は、どことどこが繋がるのか、不思議に思いながら見ていたが、点と点が繋がる瞬間が鳥肌。
ラストは見ている側も色んな感情が入り交じり、胸がいっぱいに。佐藤二朗さんも、伊東蒼ちゃん(お顔は知っていたが、あまりに凄いのでお名前を調べてしまうほど)も凄い😳清水尋也さん目当て見た映画でしたが、全てのキャストが素晴らしく、今年の映画賞かっさらうのでは…と思わされました。色んな意味でとんでもなかった!!!
話の展開が予想がつかなかった。伊東蒼はおかえりモネでちょい役で出て...
話の展開が予想がつかなかった。伊東蒼はおかえりモネでちょい役で出ていたのではないかと思うが、こんなに上手い役者とは思わなかった。日本アカデミー賞の作品賞は無いにしても助演女優賞はありではないか。
ヤバさ
48本目。
通天閣やー、と懐かしの景色に戻ってもう1年かと。
そんな空気をも、忘れてしまう展開。
韓国映画っぽいけど、骨組がしっかりしてるから、気を抜く所がない。
場所が場所だけにヤバさに輪を掛けるけど、ちょっとあそこだけは行かなかったからなぁ。
さがすって、そう意味も含めてなのかと思うけど、人によって天使見えたり、悪魔に見えたりだろう。
父親が万引きしたスーパーが玉出だったら、よりリアル。
リストの「愛の夢」に助けられた
映画好きの友人から人生観が変わった映画と薦められた。
自分は観終わってから「すごい映画を観てしまった!」と言うのが率直な感想。
その友人に「どんな所に対して人生観が変わったの?」と聞いてみると、自分の人生は恵まれている、病気や生活で苦しんでいる人が世の中にはたくさんいる…と、普段の生活と照らし合わせてというものだった。
大好きなリストの美しい「愛の夢」がこんなシーンで使われるとは、ただこの曲で救われた感があった。
(リラックス効果あるのか?うちの猫も大好きな曲です。
)
複雑な心情
リアルな日常の中に不穏な空気が漂うサスペンスで、最後までグイグイ引っ張られました。
下町の雑踏の中で父を探す娘を応援するような気持で見ていたのが、そういう方向に行くのかと。
複雑な感情を呼び起こす重い描写もありつつ、不意に滑稽さが現れたり、悲劇と喜劇がないまぜになった語り口がやはり印象的です。
単純には説明できないような心理を、映像と演技で伝えてくるような感じで、考えさせられます。
役者陣の演技もそれぞれに素晴らしいと思います。
やはり佐藤二朗の振り幅、庶民的なオッサン感から、複雑な心情を体現するような演技が素晴らしいです。
監督の才能は感じるけれど・・
ずっと気になっていた映画「さがす」
もうそろそろ上映も終わりかなとテアトル新宿にいくと、ほぼ満席!
すげーなと思ってたら、どうやら上映後に佐藤二朗のトークショーがあるようで、それ目当ての客だったよう。
久しぶりに両脇の席に人がいる状況での鑑賞。
ちょっとコロナ的に緊張もしますね。
作品は・・・
娘役の伊東蒼さんが凄いってのは、どこかで耳にしてましたが、本当に凄かったです。もっともっと出番を増やしてほしかった。父親を誘拐した、と思い込む相手を西成の街で追いかけるシーンは、プロジェクトXのようで最高でした。
そして。。。
えーっと、メインのストーリーは僕はちょっときつかったです。
単純に、人を殺すシーンのリアルなのをみるのは苦手だってのもありますが、「自死を望む人の手助けするように近づく殺人者」という、最近の事件をモチーフにしながら、その描き方が少しストレート過ぎて、深みがなかったなと。殺人者の動機というか必然性も、性的な嗜好性のみで、ほぼ描かれてないし。
真面目な話をすると、もし同じような揺らぎを(被害者的でも、加害者的でも)心に抱えている人が見たら、と心配してしまったのも事実です。
「岬の兄妹」は見てないですが、たぶんこの監督はそんなにテーマの重さに頼らなくても素敵な作品を作れるし、きっとそうなっていくんじゃないかなと思いました。
会話やユーモアのセンスは最高だったので
それにしても「おかえりモネ」にも出ていた伊東蒼さんは、最高です。
事務所は、安藤サクラや岸井ゆきのが所属するユマニテ。
もうみんな知ってるのかもしれませんが、これからが超楽しみっす。
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