劇場公開日 2022年1月21日

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さがすのレビュー・感想・評価

全224件中、21~40件目を表示

5.0骨太な見応え

2023年8月25日
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韓国ノワールや李相日もどきが日本映画のトレンドになっているので猫も杓子もみんなそういうのをつくるからこれもそういうのだと思っていたが違った。はきだめな雰囲気と座間の事件からもってきたぽいサイコ野郎とスリリングなミステリー。佐藤二朗も伊東蒼も清水尋也も森田望智もぐいぐいきた。

たとえば瀬々敬久監督や白石和彌監督なんかのふつうの日本映画だとシリアスムードへもっていくだけはもっていく。が、スリリングにはできない。この映画は途中から倒叙になり、しっかりとした謎解きをやって面白がらせる。かえりみて面白いという尺度で見ることができた超めずらしい日本映画だった。

はじめから泥臭い底辺のムードに気圧される。すてきかすてきでないかといえばすてきでない。
映画というものはときとしてわたしの出自をわすれさせるための幻影だ。きれいなものを見てじぶんが日本にすむ日本人であることを束の間忘れたいがための映画なのだ──という見地がないわけではない。そういうことを映画に求めるとき、じぶんの生活環境と五十歩百歩なはきだめが描かれる映画に食指が動かないのは当然だ。なんで日本映画というものは揃いも揃ってこうまで鬱陶しいのか。さんざん嫌な目に遭っている日常に、なんで映画の中でまで遭わなきゃならないのか。いったい誰がそんなの見るの。・・・。

片山慎三監督を知らなかったので「さがす」は営々といつもの日本映画をつくりだす瀬々敬久や白石和彌や大森立嗣や熊切和嘉や阪本順治などなどのシリアス演歌と同じなのかと思っていたが違った。演出がうまい。吉田恵輔のヒメアノ~ルを見たときの感じと似ている。

日本のクリエイターはたいがい不幸自慢型だと思う。日本のYouTuberがもっともよく使う釣り言葉は“ぎりぎり”や“がけっぷち”や“限界”であり、日本人は往往にして“俺の窮状はおまえより酷いんだぞ”とうったえる謂わば“4人のヨークシャー男”風(モンティパイソンのスケッチ)の自己アピールや作風を好んでいる。映画監督もそうだ。

したがって日本の映画監督は悲惨や下層を描いて自らの創作活動が悲惨や下層に寄り添ってきたという立脚点を訴えるのが好きだ。しかしそこに地獄を感じるかそれとも“俺は地獄を知っているんだぜ”という作り手の承認欲求を感じるのかは観客次第である。岬の兄妹を見た印象はやはり日本の映画らしかった。悲惨や下層といった不幸が誇らしげで日本映画らしい悲惨誇示感“スゲーだろ”感があるわけである。勢いは感じたが常套な日本映画だと思った。しかし“さがす”は面白かった。日本映画で面白かったという感想をもったのが超珍しかったので、はっきりいってよく解らないが、なにしろこれは面白かった。

佐藤二朗が見たことない骨太な印象を出して、すこし笑いもとる。じぶんは佐藤二朗がすきだったがはるヲうるひとという映画を見てすきではなくなった。が、演技しているときのひょうひょうとした感じはやっぱりよかった。

「さがす」は映画自体が嫌悪を発している。観る者は暗くて悲惨で嫌だ嫌だと感じるような奈落に落とされる。ホラーよりも効果てきめんに落とされる。それが最後までいっこうに晴れない。にもかかわらず何か力強い手ごたえがある。

しっかりものな楓(伊東蒼)のまともさが予定調和へもっていってくれるわけでもない。
くそな奴にはまってくそなことをするくそな世界で、嘱託殺人を依頼した女(森田望智)は最初の出会いでしねなくて、飛び降りをはかったが手足を骨折しただけでしねず、再度の依頼でしめ損ねて息を吹き返し、またしめろといってしめてもらってやっとしぬわけである。そんな夢も希望もない暗黒なのになんか得体もしれない力強さがある。それがなんなのかわからないが、得体の知れなさと面白がらせるのを両方やっている驚いた映画だった。

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津次郎

3.0あっ、これはロストケアだね

2023年8月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

娘が行方不明の父親を探すサスペンスかミステリー系の話かと思いきや、「ロストケア」の話に似てますね。
ただ、これはやはり犯罪だよなと思いつつ、気分が悪くなるシーンもあるので、何だかなーと思いました。
話の展開も意外な方向に進んで面白いような気がします。
役者は良い演技をしていましたが、たまたま借りてきたDVDの試聴のため、あまり心に響かなかったのかな。

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ゆきとう

4.0多くは語らない。見たら分かる

2023年8月14日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

難しい

演技、脚本、全体的に良かった
色々書きたいことはあるんだけど、全部書いたら5000文字じゃ絶対収まらないのと、見終わったあとに思ってることを全部書きなぐるだけの気力が残っていないのが本音

もっと時間が経ったあとに改めてレビューは書くかもしれないけど

自分もずっと"さがす"ように生きている

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Cro

4.0人に勧めたい邦画サスペンス

2023年8月12日
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鑑賞方法:VOD

何より出演者の演技が素晴らしい。伏線や隠喩の盛り込み方も深いし、人の死に対するボーダーラインを越えている人間、越えてしまった人間の悲哀が強く染みる。もちろんサスペンスとしても秀作!

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Misty

1.0気持ち悪い

2023年8月4日
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多分ストーリー自体は面白い。見るのやめたけど。

男子生徒の「手伝ってほしいならおっぱい見せて」がきしょすぎました。
男性の脚本なので女の子も「え〜?」と言いながら普通に見せていますが、まともな感覚なら本能的な恐怖と嫌悪感で顔を見るだけで吐き気がするレベルです。

こういう、監督の性癖を晒す無駄シーンがあると仮にどれだけ全体的な完成度が高くても萎えますね。

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匿子

4.0現実と非現実が入り交じり、本当の父親を知ってしまった娘、壊れていっ...

2023年7月30日
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楽しい

興奮

現実と非現実が入り交じり、本当の父親を知ってしまった娘、壊れていった父親、全てが美しくて感動した。

本当の人間の姿なんて、親でも知りたくありませんね。

序盤のイチゴのゼリーのシーンでこの映画を好きになりました。

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芥

4.0伊藤蒼さんを知った

2023年7月21日
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笑える

悲しい

怖い

主演の伊藤蒼さんが素晴らしい。
物語の中盤あたりから出ないシーンが多くなるが、その時に伊藤蒼さんを中心にもっと描いて欲しいと思ってしまった。
中盤は少し「んー、、、」という印象のまま、
終盤に差し掛かり終わりどころを見失ってしまっているのでは?終わり方が残念だと嫌だな、と思ってしまったが、結果とても気持ち良く、最終的にはいい作品だったなと素直に思えた。
最後の佐藤二郎さんと伊藤蒼さんの掛け合いは微笑ましいのに悲しく、とても好きでした。

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げんた

3.5伊東蒼さん、素晴らしい。

2023年7月15日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

楓役の伊東蒼さん、素晴らしかったです。
演技といい雰囲気といい。

佐藤二朗の関西弁は聞いてられんかったなあ。
もっと誰か指導とかせんのやろか。
あと卓球のCG感むりすぎん?

全体的に殺人とか性的描写とか、気持ち悪くて胸糞悪い感じ。暗い。
話は面白かった。ラスト楓が全部知ったシーンは複雑ですね。

ストーリー 85点
配役 87点
音楽・映像 70点
全体 81点

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り

3.0ヒヤヒヤ!ハラハラ!の連続

2023年6月23日
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お父さんと犯人の繋がり非常に面白かったです。
時系列の展開もいいなと思いました。
「さがす」っていろんな意味が込められていてすごかったです!

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Morozumi

4.0デザイン会社が潰れた社長の成れの果てです

2023年6月17日
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鑑賞方法:映画館

いやー佐藤二朗ええわ。
普通の生活困難者が生きていくうえで
悪事に染まっていく術が見事に表現されている。
長女が周囲を気にせずひたすらオトンを探すのは
いくら関西人でもそんなことすんのかな?とは思うが。
80点
5
アレックスシネマ大津 20220218

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NWFchamp1973

4.5まさに日本の映画お見事。

2023年6月17日
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この監督の「みさきの兄弟」にも唸らされた。この映画もしかり。これからの作品も注目していきたいと、意を強くしました。

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shigesaku 007

2.5父ちゃんよりも山内を見せられる(泣)

2023年6月8日
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鑑賞方法:VOD

もうこのポスターからして佐藤二朗さんの何かこう、、、(笑)とにかく観てみたくなるような雰囲気がプンッップンッッに漂っていて思わず観てしまった方も多くいらしてそうですね。

物語は冒頭から原田(佐藤二朗)が頼りないを通り越して、何かしらの障害も疑われるような奇行に走っている様子から始まり、それをまだ”高校生どころか中学生の娘が向かいに行く”という場面からスタートする。

「おいおいこんな親子関係嫌すぎるだろこれから受験に青春に忙しい娘さんがマジで気の毒だわ」、なんて思わざる得ない家族の様子を見せられ、と同時にこんな父ちゃんが失踪したら検討なんてつかねえわ(笑)と早くも推理お手上げ状態だった僕。

まあ【さがす】のタイトルの通り少なくとも誰かしらをさがすストーリーになるのは明白なわけで、一体どのように展開されていくのか?このちょっと遅れてるっぽい父ちゃんからどのような物語が紡がれていくのかが全く想像できない。

そんなワクワク感と最初の三分の一ほどでは娘(伊東蒼)がひたすら父ちゃんを探すという展開になるため、期待を裏切らず惹きつけられるストーリーが展開される。

この娘役を演じた伊東蒼さんがもう本当に素晴らしい演技でこれは大成しますね。表情から読み取れる情報量や説得力がもう大物のソレなんです!!しかもよく見ると可愛い(失礼)

さてさて、それでなんやかんや有って実は衝撃の父ちゃん裏稼業してましたオチが明かされる。

のだが、ん~やっぱりこれ邦画あるあるなんだけども、冒頭の父ちゃんいくらなんでも痴呆すぎやしないかと。。。。。
騙す方向に力が入りすぎてて、「そういえば!!」みたいな閃きは無くて「あ~冒頭の父ちゃんは普通に”鑑賞者に向けてるくらいの”痴呆ボケをしてたのね」っていう。

そもそも冒頭の万引きは結局なんだったのかは明かされていない。なのでてっきり若干遅れてる父ちゃんを介護しながら学生生活も送ってるすげえ女子中学生という組み合わせの物語かと思いきや、実は普通に普通の父ちゃんで何ならちょっと前まで母ちゃんも居ましたという事実が明かされる。

そしてその母ちゃんは筋肉的な病気で身動きが取れないまさに障害者の方なのだが、この”母ちゃんが登場するシーンで娘の影が薄すぎる”。というか一切登場してなかった?のでてっきり十数年くらい前のシーンかと思ったレベル。

この勢いで触れておくとこの作品重要な要素が小出しでかつ一瞬なので後から「アレ?」「アレ?」という具合でカタルシスも薄い。母ちゃんの首吊り幻影を見ている娘のシーンが前半に有ったそうなのだが、ナニソレ有ったっけというアハ体験レベル。

で、実質的な主人公とも言える山内(清水尋也)も邦画的気狂い系殺人者という感じで魅力が無い。そして特に過去に「陸上部で賞を取っていたアイツが・・・」みたいな背景も語られないので説得力に欠ける身体能力と手際の良さを見せられて何か宙に浮いているような感覚が否めない。

本作ではやや希薄な親子関係と、介護問題と、自殺者問題の大きく3つが扱われていて、そういった社会に根ざす問題に焦点を当てつつエンタメにも昇華したようなバランスなのだと思う。

しかし、このなんとも言えないやはり邦画らしい消化不良感の正体は、【原田と娘の親子関係】にもっと焦点が当たるのかと思いきや、”物語の大部分では山内の逃避行や原田との協力関係”が描かれて、娘はさっぱりな部分に有ると思うのだ。

あれほど序盤に『お父ちゃん!お父ちゃん!』と見せつけてそのお父ちゃんをもっと見せてくれるのかと思いきや、いきなり何の縁もゆかりもない山内の狂気を見せられる。

まあネットに疎い方からしたらニュースで聞く”自殺者同士が集まって~”みたいな背景は実際こういう感じなんだっていう学びは有ったかもしれない(笑)。

それでも最後の最後で原田と娘に焦点が戻ってきて一回もミスれないピンポンの名シーンを見れたのは良かったと思う。伊東蒼ちゃんのどこかモヤモヤしながら会話を紡いでいる様子が最高だった。

で、、、、

結局冒頭の万引きはなんだったんだい

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真中合歓

むなくそ?!

2023年6月2日
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怖い

興奮

ストーリーの中に伏線がしっかり貼られていて、わかりやすいと感じた。しかし、見終わった後に感じるのは胸糞の悪さ、なかなかぐろかったが、俳優陣の演技は非常に魅力的だった。

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アンガス?!

2.5伊東蒼さんの名演を評価します

2023年5月30日
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鑑賞方法:VOD

この若さでこれだけの名演。
唸らせる。
あの「空白」で見せた実力そのままにこの作品でも見事でした。
佐藤二朗さんがこんなキャラでこんな主演をすると「はるヲうる人」とかぶってしまう。上手いんだけど同じやん、みたいな。

作品の中身的には、これと言って引き込まれる展開ではなかった。
自殺志願と幇助する人。
どちらも正論⁉️
いや答えはない。
そんな切り口の映画だ。

コテコテの関西弁と西成を舞台にとんでもない展開を期待してが単なるダークストーリーでした。

ラストシーン
彼女はなんと言ったんだろう…

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零式五二型

4.0さがしてはいけない。

2023年5月30日
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鑑賞方法:VOD

笑える

怖い

知的

人間の心の闇を軽はずみに探ってはいけない。その暗闇をのぞき込むものなら自分もその暗闇に引きずり込まれてしまうから。

当時世間を騒がせた自殺サイト殺人事件。自殺を望む者同士がネットで仲間を募りともに死ぬ。それだけでも闇が深いのにさらにそんな人たちの弱みに付け込み自らの快楽のために殺人を行った犯人たち。
この事件の概要を検索して読むだけでも陰鬱な気分にさせられる。本作のモデルとなった犯人の性的倒錯っぷりは通常人ならばとうてい理解できず、ただそのおぞましさに気分が悪くなる。そしてしばらくは犯人の心の闇の部分に触れてしまったことでなかなか陰鬱な気持ちから抜け出せなくなる。

妻の難病介護に苦しむ智はそんな人間とかかわりになってしまったことからどんどん深みにはまってしまう。そんな父をけなげにも探し出そうとする娘の楓。
ようやく父を探し出したものの、知りたくなかった父の秘密まで知ってしまうことに。

前作と同様、この監督の作品は人が思わず目をそむけたくなるような人間社会の闇を否応なく見せつけてくる。
快楽殺人者の心の闇だけでなく、難病に苦しむ患者やその家族が抱える生き地獄ともいえる苦悩。ただ平穏に暮らしてる人間にとっては目を覆いたくなるような描写が突き付けられ頭をガツンと殴られたような感覚を覚える。しかしこれこそ映画でしか味わえない醍醐味ともいえる。

「セブン」を撮ったデビット・フィンチャーはラストの衝撃的シーンのカットを要求された時、頑なに拒んだそうだ。このシーンがなければ、本作は十年もたてば忘れ去られてしまうだろうからと。確かにあの作品を観た時の衝撃は今も忘れられない。

片山作品もそういった人が見たくないような不快感を覚える描写をあえてスクリーンに映し出す。まるで見た人の心にくさびを打ち込むかのように。自分の表現したいことを相手の心に奥深く刻むことができれば監督冥利にも尽きるだろう。

ただ観る者を不快にさせるだけではなくてユーモアを交えながら人間の持つ業の深さを描いてる点でポン・ジュノ作品を想起させる。やはり少なからず影響を受けてるのだろう。

本作は前作ほどメッセージ性は強くないが、前作同様人間社会の嫌な現実をこれでもかと見せつけてくる。見たくないけど見ずにはいられない人間社会の闇をのぞかせてくれるこの監督の次回作が楽しみだ。

娘を演じた伊東蒼、そして佐藤二朗氏も素晴らしかった。

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レント

3.0やっぱり湿ってる

2023年5月28日
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悲しい

片山監督の映画は独特の湿り気を伴う作品が多い。
ある意味、日本らしい作品といえばそうだが、

ご本人の持つ明るさからは到底思い付かない、
この湿り気は一体どこからくるのか探してみたくなる。

ちなみに、僕はひょんなことから本作のエキストラに参加してみたけど
出てるかどうかをチェックするための鑑賞はするつもりがなかった。

だが、縁とはこんなところにもあるんだな。ってびっくりしたことも事実だ◎

実は佐藤二郎さんがかつていた企業の先輩だったと言うこと。
佐藤さんは入社2ヶ月で退職されたそうですが
先輩は先輩です。

この湿り気から出てくる椎茸を見つけないとね!

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tomokuni0714

3.5邦画らしさのあるサスペンス

2023年5月24日
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鑑賞方法:VOD

連続殺人犯を見つけたと話す父親が翌日姿を消した。娘の楓は父を探すうちに父の名前を語る男と遭遇し…。
佐藤二朗と清水尋也の演技が冴え渡る作品。導入部分は誰も好きになれなかったが、中盤から安楽死を題材とした心に来る物語に変化。静かで残酷な邦画らしい湿度高めの映画でした。

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shotgun

3.0物語の題材としては面白い

2023年5月24日
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鑑賞方法:VOD

ディープな大阪を舞台にしていて
大阪人としては身近に感じられた。
物語の題材としては面白かったけど
ツッコミどころも多々あったし、
指名手配犯の人物像にもうちょっと奥が欲しかった。
娘役の伊東蒼がいい演技していたのがこの作品の見どころ。

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tom

2.0掘り下げ

2023年5月24日
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怖い

登場人物の掘り下げ方が物足りなくて、途中で飽きてしまいました。殺人犯の心情がリアルに感じなかったというか。前作の方が良かったです。

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ミカ

4.0怪演ぶりがすごい。

2023年5月22日
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鑑賞方法:VOD

全員といっていいほど怪演が詰まった作品。
こちらはずっと気になっていて配信を楽しみにしていた。
思いっきりトラウマ映像みたいなものはないから見やすいと思うけど、
むかし住んでいた地域がちょっと治安悪いところだった人とかはいろんな意味でフラッシュバックするかもしれない。
コメディっぽい佐藤さんが好きで見たけどもっさりした佐藤さんも好きだな~って思った。
存在感がすごく確立しているというか、人殺し役の彼に全然負けてないんですよね。
娘役の子すごいな。濁りのないまっすぐでクリアな演技、どんよりした空気の中で光り輝いていた。
自分は死ぬほどつらいんだということをわかってもらうための場合の自死もたしかにあると思う。もっと心の声を聴く場所があって、解決できる道があったらいいと思う。SNSで初対面の人に言うんじゃなくて、勇気を出して正しい機関に相談することが大事だと思う。自死についても考える映画だったと思う。

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にん