死刑にいたる病のレビュー・感想・評価
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人心掌握の天才が、快楽殺人鬼だったら
阿部サダヲはハマり役。このサイコパス感がすごい。昔、悪の教典ていう映画があったけど、あの主人公も周囲の信頼を得るのがうまかった設定。そういう人の狂気が面白いところ。
一応ミステリーなのかな。
この殺人鬼の犯した殺人のうち、1人だけが真犯人が違うから探してほしいという依頼を解決しようと奔走する。
ミステリー好きなら、まず真っ先にこの探偵役が実は犯人なのでは?と勘繰るところから始まる。
阿部サダヲは捕まえた少年少女を監禁し、ひどい拷問にかける。拷問というものの、特に聞き出すことはないから、ただ単に苦しめて殺すのが好きなだけ。
その描写が冒頭に出てくるのだが、なかなかに痛々しい。苦手な人は注意。
その中でもダントツに胸糞悪かったのが映画終盤の回想にある河原のシーン。わかる人にはわかるが、なによりもキツかった。
最後にはサプライズも飛び込んできて、なかなか面白かった。
俳優陣の演技力がすごい!
とっても面白かったです。
久しぶりにいい映画を見ました。
阿部サダヲさんの演技力はもちろんのこと
出演しているみなさんすごかったです。
特に岡田健史さんは中学聖日記の演技力で残念に思ってたのですが
本作をみて印象が本当に変わりました。
冒頭のナレーションも合っていてうまく引き込んでいったと思います。
最後には思いもよらないところからのアプローチだったり
爽快な気分にはなることはありませんが
不思議と見終わっても不快感はありませんでした。
演じている方々の演技力や優れた脚本が元にあると成功するんだと改めて気づきました。
ただかなりグロいシーンが何回もあるため
耐性がない方にはきついと思われます。
実際自分も思わず目を背けたくなるシーンがありました。
とんでもないストーリーですが不気味で気持ち悪いだけではない
不思議な感覚に陥りました。
終始鬱々とした作品ですが一度見ても後悔しないものだと思います。
久しぶりに面白い邦画でした。
とりあえずグロい。拷問シーンや殺傷シーンにしっかり傷が映るので私は...
🌀パッケージを見て一言‼️ ★彡『ちゃんと調べてくれる?』
刑にいたる病
🇯🇵栃木県など
24人の殺害で死刑の決まった元パンの男(サダヲさん)犯人と中学生時代から知り合いだった青年。面会で伝えられた犯人の要望にのめり込んでいく。
🌀パッケージを見て一言‼️
★彡『ちゃんと調べてくれる?』ってな感じで訴えかけてきました。しらんけど☺︎
❇️岩ちゃんどこ?そしてミポリン!何故オファー受けたのか?謎多き役回り。
◉72D点。
サイコパスは理解を超えてくるなー
★彡身の回りに一人くらいヤバい奴はいるよね。人は殺してなくても予備軍はいそう。しらんけど🙃
🟢感想。
1️⃣スタートから引き込まれまれる。🎞️
★彡前半6分頃でで犯人の素性が解るあえての攻めストーリーは斬新やな。
2️⃣どんな展開になっていくのか?気になる。
★彡いくつかの謎が伏線で惹かれるストーリー
3️⃣怪我の血を舐めて看護はありえへん💢
★彡ここは減点です。ちょっとありえへん。
ここまで良かっただけに残念からの〜
ラストでは納得しましたが…
4️⃣何故レイティングがPG12なのか?
★彡アマブラは16+となってる?
事あたりが配信業者によって違うのはどうかと思うけんど。皆さんはどう思う?
★彡個人的には結構グロが多いと思った。
5️⃣岩ちゃん(岩田剛典さん)解らへん。
★彡岩ちゃんどこで出てるのか解らへんよ。
なかなかの攻めた役処に共感。
6️⃣伝えたかったのはやっぱりサイコパス。
★彡やべーよサイコパスはほんまヤバい。
サダヲサン演技凄いと思いました。
★彡中山美穂さん何故こんな役に?
活かせてない感じを受けました。
よくオファー受けたなと思うんけど🙇🏻♂️
これ、ほんとに白石和彌?
自分ごとと思えない世界の話・・・
面白く印象に残るが登場人物が好きになれない
グロテスクなシーンは目を背けたくなり正直気分が悪かったが、ストーリー展開が面白かったので最後まで集中して見ることができた。
役者の演技もとてもよかったが、登場人物がいずれも好きになれなかったため、ストーリーには入り込めるもののどの主要キャラクターにも感情移入ができず置いて行かれてしまった。
作品としての完成度は高いと思ったが、もう一度見たい、この映画が好きだと思える作品にはならなかった。
他の映画と比べるべきではないかもしれないが、同じサイコキラーの登場する作品でも、羊たちの沈黙のレクター博士はとても好きなキャラクター。やはり自分がその映画を好きだと思うためには、登場人物をいかに好きになれるかもかなり重点を占めているなと実感した。
ただ最後まで見せる力や演出、役者さんの演技はすごい映画だなと思ったので、一度は見ることができてよかった。
ラストシーンは鑑賞後にさっぱりした気持ちで終われるものではないかもしれないが、この映画のオチの付け方としては良いものだったと思う。
有象無象のひとつ
超切れ者の殺人鬼
岡田健史、イイ
空恐ろしい作品
榛村大和は「共感」してほしい……のだろうか?
ラストのシーンがあまりにも衝撃的かつ筧井雅也の推理のはるか上にあるであろう真実の奥深さを感じざるを得ない。
これが見終わった直後の印象だ。
榛村の得意芸である「決めさせる」ことは、もうそれ以上選択肢をなくさせることと同じだ。
まるで拷問のときに「右手が先がいいかそれとも左足か?」と聞くようなものだ。
実際にそうしていたのかもしれない。
加えて榛村は裁判時においても聞かれていないことなど答えない。
「爪」は彼にとって何だったのだろうか?
冒頭の映像で彼がばらまいていたのは花びらだと思っていたのが「まさか、まさか」だった。
雅也はそれを母の爪ではないかと、つまり母との思い出、母への愛やゆがんだ執着が爪だったのではないかと推理したが、「僕が小さい時は母の爪は綺麗だったね」とだけ言って去った。
理由はそこにはないのだろうか、それとも…。
拘置所で出会った髪の長い男。彼もまた長い期間にわたって榛村に支配され続けた人物だ。
「私をわかって欲しい」
これが榛村の一番の願いなのか?
彼自身がしたこと。それには理由が存在する。その真実をわかって欲しいがために雅也を使って事件を再調査させ、榛村自身の「思い」をわかって欲しかったのだろうか?
雅也はよくやった。ほぼ榛村の思いまでたどり着いた。しかし結局すべてを理解したわけではなかったのか?
理解したと思っていた雅也は、恋人になった狩野明美のバッグの中から榛村からの手紙を発見し愕然となる。
そもそも明美も榛村の「元獲物」だったのだ。雅也は「中学校時代と雰囲気変わったよね」と言ったのは、明美は榛村と接触しながら変わったことを意味する。
元獲物に手当たり次第に手紙を書き続ける榛村を想像するだけで気持ちが悪くなる。
他にも多数いそうだ。
明美は榛村の指示に従い雅也にしつこく接触したのだろう。
雅也の性格も熟知しているし、明美からの報告も受けていた。
何よりも賞賛すべき点は、
雅也が調査に動き出す動機、そして彼の父は誰なのかに関する部分で、そのシーンは固唾を飲んでしまうほど圧巻だった。物語に引き込まれてしまう。そこに仕組んである金田と明美のふたつの平行線。見事でしかない。
さて、
殺された23人の高校生と1人の成人女性 いったい誰が逃げ出せたのだろう?
24人目は誰だったのか? ここは追及されていないが、榛村の証言では「慢心」が原因とされている。
つまり逃げ出してしまったことに気づいた榛村は、燻製小屋を放火し、爪を川に流したことになる。そうして警察が来るのを待ったのだろう。睡眠薬が切れたことが原因としている。
さらに、
殺された被害者と殺されなかった元獲物の差はどこにあるのだろう?
榛村はそれを年齢によって区分していたというが、雅也は自分もその年齢になったら殺害するつもりだったと反論した。
しかし、おそらくそれは「頭がよかったか否か」だったのではないだろうか? そこに加える要素はいくつかあるにせよ、基本的に雅也も、金山兄妹も、そして明美にもその部分の共通性がある。
従順で賢く容姿も悪くない被害者。賢い部分が欠如した「元獲物」
逆に元獲物には、生きながら長期間にわたって苦しめ続けることが、榛村の第2の快楽だったのではないだろうか?
それが逮捕されたことで唯一の楽しみになった。今となっては限定されてしまった第2の快楽、これこそが手紙を使って元獲物たちを使って遊ぶ理由だと思う。
最も大きな被害者は金山一樹。今でも弟を彫刻刀で傷つけたことに苦しんでいる。そうであれば、彼は根津カオルを殺してなどいない。
彼が証言台に立った理由は、榛村によってそれしか選択肢を与えられなかったからだろう。根津カオルが24人の犠牲者のうちの何番目なのかはわからないが、その間に榛村は呪いのように金山に選択肢のない選択をさせ続けたのだろう。そうすることで第2の快楽を拘置所に居ながら楽しむことができるのだ。
しかし、
明美への苦しみという榛村の快楽はどこにあったのだろう?
いずれ雅也は明美が榛村と接見していることに気づく。「話してはいけない」とは言われていない。彼女とのことも榛村によって仕組まれたことに気づく。そしては雅也は彼女に褪めてしまう。これが狙いだったのかもしれない。
こうして人を操って陥れることこそが、榛村の快楽だ。
雅也は根津を殺したのは榛村だと最終的に推理した。榛村の態度を見てそう確信した。
頭がよくないはずの雅也の推理は、本当は的中していたのかもしれない。榛村は雅也との接見を切り上げようとする。「爪」についてもつぶやくだけだが、それも当たっていたのではないだろうか?
そして彼とはもう会わないのかもしれない。「馬鹿に俺の心理がわかるはずはない」と高を括っていたからだ。
これが榛村がしてしまった2度目の読み間違いだ。
もしそこまで雅也が気づいたとき、雅也はきっと榛村に操られていた明美を救いたいと思うはずだ。それが彼が発見することになる新しい選択肢となる。榛村に対し一矢報いることになるはずだ。
かなり奥深く読み応えのある作品だった。
空恐ろしく、面白かった。
色々な伏線が回収される
“みんな彼を好きになる”
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