劇場公開日 2022年5月6日

  • 予告編を見る

死刑にいたる病のレビュー・感想・評価

全602件中、1~20件目を表示

4.0分からない、を分からなければ

2022年5月10日
iPhoneアプリから投稿

 爽やかな上天気の日に、あえてこんな暗い映画なんて…と思っていたら、意外にも大入り。8、9割の席が埋まっていた。周りに気兼ねするかも…と気後れしたのは最初だけ。あっという間に深い沼に沈められ、他の人の気配どころか、底なしの孤独感。ぽつんと一人でスクリーンに対峙しているような錯覚に陥った。
 うさん臭いと思いながらも、ずるずると連続殺人の謎に引き込まれていく大学生•雅也。鬱々とした日常から逃れる憂さ晴らしのはずが、「自分だけが知っている」かもしれない真実のかけら集めに、自らのめり込んでいく。
 そんな彼と対照的なのが、白石組の常連•音尾琢真が演じる、かつてのボランティア仲間だ。中盤のワンシーンのみながら、強い印象を残す。本作では唯一、カラッとした明るさ(軽薄ともいう)の持ち主だが、榛村の本質をいち早く見抜いた人物でもある。彼と雅也との決定的な違いは、榛村の不可解さとの付き合い方ではないか。雅也は、不可解さを抱えきれず、「分かる」ことを急ぎすぎたのかもしれない。
 とにかく、阿部サダヲ演じるパン屋•榛村は怖い。事前の予想(覚悟)を、軽々と飛び越える狂気に満ちている。黒みの多い目は、何を考えているのか分からない。黙ってそこにいるだけで、得体の知れないオーラが漂っている。けれども、皆なぜか彼をやり過ごせない。彼の所業を知れば知るほど、初めは小洒落ていると思えた服装や店の作り、柔らかな物腰が、ぞっとするものに反転する。一体何を見聞きしていたのかと、自分の感覚に自信が持てなくなるほどに。
 彼を取り巻くキャスティングの意外性に加え、拘置所の面会室でのやり取りに、毎回息を呑んだ。アクリル板に反射する互いの顔が、初めは向き合い、次第に重なり合っていったかと思いきや、すっと指先が触れ合う。気付くと、そっと肩を抱かれている。透明な板に仕切られ、安全な遠い対岸にいたはずが、いともたやすく繋がってしまう。そんな危うさが、視覚的に描かれ秀逸だった。
「あなたが決めて」、「君はすごい」、「あなただけ」、「私にはわかる」、桜の花びら、きれいな手指…。冒頭から折り込まれていた恐るべき伏線に、最後は息を呑む。観終えてからも、日常の中で映画の言葉や物事に再度触れたとき、あの世界が、自分の住む世界と地続きなのだと、思い知らされる。こうやって本作について幾たびも思い返していること自体、すでに榛原に支配されつつある証なのかもしれない。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
cma

3.0サイコな怖さよりゴア描写の痛々しさが悪目立ち

2022年5月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 3件)
共感した! 34件)
ニコ

3.5白石和彌は止まらない。

2022年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 25件)
髙橋直樹

4.0灯里役・宮崎優を世に出す衝撃作

2022年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

興奮

全体的に好キャスティングが光る。シリアルキラー・榛村を演じる阿部サダヲは、大人計画入団時に提出した履歴書の写真で顔色が悪かったことから芸名が「死体写真」になりかけたという逸話がよく知られるが、常に死んだような目をしていることもそんな印象に影響しただろう。穏やかな物腰と細やかな気配りで狙った相手の心を支配するという人物設定に、あの眼差しが説得力を与えている。

榛村に取り込まれそうになりながらも抗おうとする大学生・雅也を演じた岡田健史も、阿部とのコントラストが絶妙だ。長髪の謎の男は誰が演じているのかわからないまま、エンドロールで岩田剛典の名を見て「ああ、あの男か」とようやく気づいた。それほど見事にスターオーラを消している。

そして、雅也と同じ大学に通う灯里を演じた宮崎優。初めのうちこそ彼女の目立たず内にこもった感じが、映画の中で“映えていない”ように感じたが、次第に秘めていたものが表に出てきて、あの地味目な見かけも実は伏線だったかと驚愕させられた。過去の出演作「任侠学園」「うみべの女の子」を観たのに印象に残っていないが、本作での演技は映画関係者と観客の心にしっかりと刻まれるだろう。宮崎優を世に出す一本でもある。

コメントする (0件)
共感した! 74件)
高森郁哉

3.5阿部サダヲの“遊び”を心まで堪能する作品

2022年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

あまり穏やかではないタイトルだが、何をかいわんや…。色々な意味を示唆している。
それにしても、今作は阿部サダヲが白石組という盤石の態勢下で、存分に個性を発揮し、演じる喜びを体全体から解き放っている。
対峙する岡田健史も素晴らしいが、それ以上に目を引いたのは宮崎優。
今後要注目と言い切れるほどのパフォーマンスを披露し、良いシーンが随所にある。

コメントする (0件)
共感した! 40件)
大塚史貴

4.0原作者・櫛木理宇さんの他の本が面白かったので…

2026年8月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

驚く

原作者・櫛木理宇さんの『氷河期のゴミ』が社会派ミステリーとしてかなり惹き込まれたので、こちらをNetflixで見つけて鑑賞

韓国映画以上の、想定外のグロテスク描写と陰鬱な話で、この作品について予備知識が無かったせいで冒頭15分は呆然として見るしかなかった…かなりグロいので苦手な人は見ない方がいいです
(『氷河期の…』はそんな話ではないので、こちらはオススメ)

無類の人たらしでもある、和製ハンニバル・レクター、榛村大和を演じる阿部サダヲの演技の振り幅と、主人公・筧井雅也(演:岡田健史(水上恒司))と、その母親(演:中山美穂)にまで巻き込む宿痾、主人公の身の回り全てに呪いがかかっていそうな、圧倒的な絶望感が終始ねちっこい

殺人現場の土地の地主の役柄で、この物語では明るく闊達なオバチャンが作家の岩井志麻子さんで、いい雰囲気
殺害される高校生の一人に山時聡真さん(『君たちはどう生きるか』の主人公の声優)もいたみたい

舞台が宇都宮市のようですが、ひとつの地方都市で高校生が23人も行方不明になるまで犯行を繰り返せるなんて、警察無能じゃないですか?!高校生の行動範囲なんて知れてるので、足取りを辿ったら怪しいエリアは絞られると思うのですが…
これが日本国内レベルで出没して、犯行を繰り広げてるなら理解できますけれど
(映画というより、原作へのクレームですが)

回想場面で阿部サダヲが、堂本光一のような王子様ヘアで登場、初め違和感ありましたが、意外と似合ってました(笑)
【スタッフロール後に特段の映像なし】

コメントする (0件)
共感した! 1件)
オパーリンブルー

3.5タイトル

2026年8月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

見終わって、タイトルを噛み締めた映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
もも

3.5狂気はすぐ隣にある。

2026年7月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

単純

興奮

人間が一番怖い。
派手なホラーではないのに、じわじわと精神を削られるような怖さがありました。

阿部サダヲさんの演技がとにかく圧巻。優しそうな笑顔と底知れない狂気のギャップが本当に不気味で、「こんな人が身近にいたら」と思うとゾッとします。

グロテスクな描写もありますが、それ以上に人の心理を巧みに操る恐ろしさが印象的でした。観ている自分まで相手のペースに引き込まれていくような感覚になります。

ラストは考察したくなる終わり方で、観終わったあともしばらく頭から離れませんでした。胸糞さもありつつ、人間の怖さを存分に味わえるサイコサスペンスでした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
あや

2.0さいこぱーす

2026年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

驚く

ほーん。そーゆー...
ちょっと、主人公も、罪を償ってほしい、なー...

小説だとそこまで疑問に思わへんのかな?
若い大学生に、ペラペラと会社のこと喋る人が信じられない。付き合い先とか。

ただひたすらサイコパス阿部サダオ。
それに取り込まれかける周り。
今後事件起こりそー。
なんとゆーか「死刑にいたる病 エピソード0」って感じね。

もう少し、サイコパスの、なんでこんな事件起こしたか、とか、もうちょい深掘りしてほしかった気がするけど、それはもう「サイコパスなんで」で終わる小説やったんかなー?
「流浪の月」は、小説で見たくなったけど、「死刑にいたる病」は見たいとは思わんかったなー。ごめん
ただ、どう違うのかは、今から検索する!ワクワク

検索した。
やっぱ小説しか勝たんやなー
イケメンが、人をどう誑し込むかは読みたいわ。
2hやけな、それに詰め込むのはそら無理やで。

■友達にオススメする?
いやー、気持ち悪い映画やし、べつに。。

■友達に「見た方がいい?」って聞かれたら?
グロ系でも、うーん、特に見る必要はないと思う。

■もう一度見たい?
見たくないなーー

コメントする (0件)
共感した! 0件)
磯野ゆな

1.0阿部サダヲの演技が素晴らしい。

2026年7月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

阿部サダヲの演技が素晴らしい。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Noguchi

2.0怪物の起源から逃げるのは邦画の限界の現れか

2026年6月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

阿部サダヲの怪演は冷徹で見事だが、映画としては不満が残る。
そもそも「塀の中からマインドコントロールで他者を支配する」というプロット自体、サスペンス映画としては使い古されたものであり、強い既視感が拭えない。

​最大の問題は、近年の邦画サイコパスミステリー全般に言えることだが、犯人がサイコパスに至った所以や背景を頑なに描こうとしない点だ。
なぜそうなったのか、その動機や歪みの核心から逃げ、すべてを「理解不能な純粋悪」としてブラックボックス化してしまっている。
​一番掘り下げるべき人間描写の重労働を放棄し、「あとは観客の想像にすべて委ねる」というスタンスは、洗練ではなくただの卑怯な丸投げではないだろうか。

​手際は良いものの、過去の名作のフォーマットをなぞっただけの既視感と、核心からの逃げのせいで、鑑賞後に強いモヤモヤだけが残る。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
エスディーマン

3.0あまりにも

2026年6月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

驚く

たしかに死刑にいたる病だ。洗脳で感染するのかな。
面白いといえば面白いけれど、あまりにも榛村がサイコパスすぎてついていけませんでした。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
光陽

5.0残酷なシーンもありますが

2026年6月9日
スマートフォンから投稿

興奮

知的

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
ひーちゃん&よっちゃん

3.5・面会室の、壁やガラスを使った演出が白石監督らしく思えた。 ・阿部...

2026年6月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

・面会室の、壁やガラスを使った演出が白石監督らしく思えた。
・阿部サダヲの、濁りのない輝く黒目が特に良かった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
神宮司

4.0途中までのヒリヒリ感がたまらない

2026年6月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

ドキドキ

原作は未読。

途中までは、シリアルキラーの人柄が色んな人の証言によって浮かび上がっていくところとか、犯人と主人公のやりとりとかヒリヒリしてすごく面白かった。最初のカットで花びらを川に撒いてるのかと思ったら実は違うあるものだと分かったときとかゾッとした。終盤に向かって真実が明らかになる(ように見える)につれて、視聴テンションとしては失速してしまったんだけど、最後に大きな落とし穴に落とされた感じ。

主人公は榛野にある意味憧れて失望するんだけど、ガッカリされて見放されたのは主人公の方だった…のか?

エンタメとして面白かった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
さらら

1.0サダオ

2026年5月30日
iPhoneアプリから投稿

終始脚本にリアリティがない。
そんな殺人鬼いないでしょ、という元も子もない、
20代女性を拉致する場面のおざなりさはどうだ。
白石カズヤというのは、暴力が売りだと思っていたけどスカスカ過ぎてビビる。深夜ドラマみたい。
サダオのスカーフはギャグみたいだし、拷問は全くグロくないし、この内容で乳房すら描かないのは、無理がある。ジョナサンデミを勉強した方が良い。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
pigeyes

3.5面白かった……ような?

2026年5月24日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
yuni0403

3.0事件は見ていて気持ちの良いものではなく 残酷すぎて嫌な気持ちにもな...

2026年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

事件は見ていて気持ちの良いものではなく
残酷すぎて嫌な気持ちにもなるものだけど
その中で描かれる各キャラクターの気持ちの揺れが興味深かった

少しづつ明かされる過去と
犯人と主人公の関係
被害者との関係

犯人の性格や感覚が起こした事件とあまりに違っていて不気味さが増す

スッキリ終わるお話ではないけど
色々考えながら見た一本

コメントする (0件)
共感した! 0件)
sunami

3.5呑み込まれ伝染していく狂気

2026年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

白石和彌監督によるサイコサスペンス。
白石作品らしく実に陰鬱。
キャスト達がまた良くて、特に阿部サダヲの使い方がものすごくうまい。
引っ張られるように岡田健史もすごい良い雰囲気出してました。
巧みに張り巡らせていく細かな伏線、呑み込まれ伝染していく狂気。
「今日はゆっくり話そう、良いですよね渡辺さん?」ここは本当に良かった。
得意のゴアも交えながらもしっかりとしたサスペンス。
最後の引きも良かった、中々に面白かったです。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
白波

0.5見どころは演技、ストーリー✖

2026年4月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
kuma