余命10年のレビュー・感想・評価
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☆☆☆★★★ 原作は読了済みですが、これは映像化の圧勝ですね。とに...
☆☆☆★★★
原作は読了済みですが、これは映像化の圧勝ですね。とにかく上手いです。
映像化された作品を振り返えると。原作半分、映画オリジナルのストーリー展開が半分と言ったところでしようか。
始めに映像化の圧勝…と書きましたが。これはひとえに、スタッフの技術の高さに起因している部分がかなり大きいと思います。
映像化するにあたり、ワンカット×2の美しさが記憶に残る程の画面作りには、時折溜息が漏れるくらいでした。
1番大きな原作からの変更点として。ヒロインが彼に対し、自分の病気を告白するのが、原作だと残り少しの辺り。それを映像化に於いては、映画中盤に入った辺りですからかなりその違いは大きいですね。
スクリーンを観上げながら「何故こうしたのか?」…を考えていたのですが。ふっ…と、ある事に気付きました。それが原作の中盤辺りでのスノボ旅行。
それまでヒロインは。(彼にどんどん)恋をする事で、将来像に怖さを感じ、彼の手すら握る事すら出来ないくらいでした。
それがスノボ旅行の帰りに、大雪で帰宅出来なくなり。車内に取り残された2人は初めての口づけを交わします。
現代的な恋愛に於いて、僅かこれだけの事しか出来ない恋愛模様は。言ってみればお伽話と言っても良い程なのですが。読みながら、この場面が原作では1番印象に残る場面だっただけに、やはり製作側も《この場面こそが肝》と思ったのではないでしょうか。
だからこそこの場面を、終盤の盛り上がりの箇所に挿入していたのだと思います。
ちなみに、原作との違いを少しだけ思い返してみると…
友人はコスプレイヤーで、彼女に誘われてヒロインもコスプレイヤーになる。
一方でヒロインは、若い時から漫画家になるのが夢で。漫画を勉強しながら友人の影響で自分の衣装を作る様になり、(原作だと)その衣装が最期の場面で効いてくる。
彼は名家の大事な跡取り。親に反目していたが悩んだ末に地元に帰って跡取りとなる。
従って、リリーフランキーのキャラクターは映画オリジナルの人物像になります。
そして大事な変更として。漫画家志望だったヒロインを小説家志望にしている点。
これは、元々原作者自身がこの原作を書き、その後早逝した事で。彼女の分身であるヒロイン役の小松菜奈=原作者として描き切った脚本上での優しさを強く感じます。
そんな脚本の巧みさは。映画の冒頭で、原作にもあった同じ病気で亡くなる友人から贈られるた《ある小道具》
この原作には無い《小道具》の存在によって、2人の恋愛模様の歴史が時間系列順に残されて行くのです。
この【2人を見つめ続けた記憶メディア】は、最後の最後で効いて来る訳ですが。最後に残る〝 恋のトキメキ 〟を表現する瞬間の脚本は、本当に上手いですね。寧ろ「狡い!」と言って良いくらいでした。
彼女が記録した〝 映像 〟でしたが。たとえ消え去ったとしても生き残り続ける、、、いや、その先の映像をも、彼女の脳内では記録され続けていた映像には「うわ〜!やられたなあ〜!」…と。
映画オリジナルのキャラクターだったリリーフランキーの味のある演技。
原作だと全然目立たなかった両親の、娘を気遣う様子もしっかりと描かれていたし。何よりも、先に記した様に。タイトルが出た瞬間での画面の「はっ…」とする美しくであったり。太陽の光であり、桜の花びらの美しさを始めとした撮影の素晴らしさには感嘆を抱きました。
私が鑑賞した回は若い女子高生で満席に近い入りで、終盤はあちらこちらから鼻を啜る音が聞こえ来ました。
それに反して、こちらは純粋な心を失ってしまったおじさんだけに。(最早)この程度の泣かせ演出では泣けないくらいに煤けてしまった心を持ち合わせてしまいました💧
でも、だからと言ってこの作品を悪いとは言っていません。寧ろかなりの良作だと思っています。
純粋な心を持つ人ならば素直に泣ける作品だと思います。
そして何よりも、小松菜奈本人から醸し出される《儚さ》の凄さは、少し時間が経った今、改めて考えてみても凄いですね。
2022年3月11日 TOHOシネマズ錦糸町楽天地/スクリーン10
・
涙が止まらない感動の藤井監督作品
藤井監督作品が好きなので何度も観ている作品。
主人公はもちろん、その周りの人たちの辛い思いが切なすぎて涙が止まらない。
せつなく悲しいストーリーだが、すばらしい愛に溢れている。
四季の描写もわくわくするほど映像が美しく特に雪のシーンが印象的。
台詞がとても刺さる。げんさんの台詞が特に良いと感じた。
小松菜奈さんの醸し出してる透明感や儚さが素晴らしかった。また、坂口健太郎さん、山田裕貴さんも良くて何度も観てしまう。
未来に残すということ
君の膵臓を食べたいと競合しあう作品。
難病はつらいよ
「がんばったね。」 は違うと思う
年越しは美しい物を観て過ごしたいと思ってこの作品を選びました
小松菜奈、好きなんですよ
観たかったのは美しい物ではなく、人でしたね
肺動脈高血圧症という難病なんだそうですね
たしかに10年というのは中途半端な時間ですよね
でも、必ず10年間生きれる訳では無い
誰でも明日死ぬかもしれないんだから
ちなみに、僕も心不全科にかよってます
難病ではありませんが弁膜症です
明日、心臓が止まる確率は普通の人より高いんでしょうね
まあ、酷くなると歩くのもしんどくなって寝たきりになる期間があるのは嫌だなあ
心臓が急に止まるという事は、身体に酸素がいかなくなる事です
つまり、窒息です
若いうちは身体も元気なんで、めちゃめちゃ苦しいはずです
歳とるとあっという間に死ぬかもしれませんが
男でも女でも、美しい人が演じる薄命の物語は涙を誘います
まあ、現実はそうはいかない
運動もできないから太ってしまったりするしね
原作者は同じ病気で38歳で亡くなったとか
原稿の編集途中だったので心残りだったろうけれど、本になる事がわかっただけでも嬉しかっだろうね
彼女に恋人がいたかどうかはわかりませんが、いい人生だったったと思って逝かれた事を切に望みます
原作は未読です
原作を読んだ方には、すこぶる評判が悪いようです
結末が違ったりするせいでしょうか
たしかに、生きる喜びを感じるシーンは希薄すぎる気はしました
知っている小学生の子供さん
かわいそうに白血病であまり学校に行けなかった
久しぶりに学校に来た時は本当に嬉しそうだったそうです
行けるのがあまり前の小学生にとっては学校に行くより遊びが大事だけど
彼にとっては学校に行ける事がとても楽しかったんです
残念ながら亡くなりましたが、生きている事への感謝を噛みしめるようになりました
結末の違いは、結果的に原作通りの方が良かったかもしれません
死にゆく人に、がんばったねは違うと思う
何か楽しい思い出を共有するとかがいい
このあたり、製作者の想いが浅い
いい話の後、場を壊すような話ですが
小松菜奈の泣くシーン
思いっきり鼻水が出てました
彼女でも鼻水でるんや
当たり前やけど
いつの頃からか、泣くシーンで鼻水ダラダラのアップが頻繁に使われるようになった
最初は凄いリアリティと思ったんですが、当たり前のようにやられるとちょっとなあ
演出も役者も気持ちが入っていいと思ってるんだろうけれど
もともと美しい人達は、あまり汚いところは見せない方がいいんじゃないかな
たまにやるからいいんですよ
原節子はトイレに行かないなんて言われるくらいでいい
原節子
さすがに現役時代は知らんけど
バタ臭い美人さんやったんですね
バタ臭い?
死語ですね
歳がバレましたか
哀しくも優しい物語
「病に侵される少女」系は嫌いではない。 でも無理やり泣かせようとしてくるから、現実味が無くなる
はじめての鑑賞
以前、原作が書店で平積みにされているのを見たことがある
主人公の茉莉は肺動脈性高血圧と言う難病に侵され
余命10年を宣告されていた
自分は長く生きられないのだから、恋愛はしないと決めていたが
同窓会で出会った和人に後に交際を申し込まれる
という物語
基本的に、「不治の病に侵された主人公が、残された時間をどう生きるか」
というドラマは嫌いではない
病気の有無は別として「人がどう生きて、どう死んでいくか」
は、避けて通れないテーマだから
ただ、こういう不治の病系の作品は
無理やりに泣かせようとして、
無茶な設定にするから
シラケてしまう
原作を読んでないし、作者がどのような経験をし、どう生きたかを知らないので
事実と映画の違いがわからいが
肺の病気があるのにスノボデート(しかもお泊り)するか?
親がそれを許可するか?
早朝、一人でスキー場から帰るか?
和人が一人でスノボして、茉莉がゲレンデの下で待ってるデートってあり?
風邪ひいたらどうする
「これ以上和人君といると、死ぬのが怖くなる」
と言う発言はものすごく考えさせられるのだが・・・・
一滴も涙は出ませんでした
世界感を彩る音楽が美しかった
小松菜奈さんの名演を堪能する
10年は長いか短いか
小松菜奈の瞳だけでも見た方がいい
桜が咲く度思い出すだろう…
死にたい人と死にたくない人の出会い。
映画館で観た時も、げんさんの言葉「愛する人に出会えるなんて奇跡みたいなもんだよ。お前は運がいいよな。そういう人に出会えたんだから。」が心に留まった。
余命宣告されてからの、その余命10年をどう生きるか?
誰と生きるか?
こういう内容の映画、どこまで共感出来るか…今の私には分からない。
ただ、持病が再発したら、きっとその時は余命◯年と宣告されるだろうという恐怖心を、この映画を観た頃から持つようになった。
最後の時、自分の隣に誰が居てくれるだろうか? 愛する人は存在するだろうか?
スノボに行った翌朝から、お家に帰り母親に本当の気持ちを告白するシーンまでずっと…涙腺崩壊😢
あんな、まるごと受け止められる母親でいられるだろうか?
桜が咲く度、どの春を思い出しますか?
その時、愛する人は居ましたか?
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