余命10年のレビュー・感想・評価
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2022年1番泣ける感動作になる
RADWIMPSが奏でる音楽とキャスト陣による
繊細な演技が見事に調和していて、素晴らしい映画でした。これほど心を動かしてくれる映画は今まで無かったと思います。平日でも満席なのが納得いく映画です。まるで茉莉と共に10年を過ごした感覚になりました。
藤井道人監督は実話系感動ストーリーもいける!
病気がからんだ、実話系感動ストーリーって少し苦手だったりする。でも、これは原作を読んでいたし、「新聞記者」「ヤクザと家族」と観てきた藤井道人監督が作って、小松菜奈が出るんだから観るしかない。
原作を読んだときは、ベースは恋愛だけど残りの期間を「生きる」ことの意味について作者のリアルな感情が書かれていた印象がある。映画となると恋愛一辺倒になるかと思っていたが、家族との関係性がうまく織り込まれていた(そりゃそうだ)。
小松菜奈はやはりさすが。元気なときのかわいさや小悪魔的な態度とかもいいし、迫ってくる死と向き合う苦悩や闘病しているときのはかなさの対比も素晴らしかった。
それにしても、藤井道人監督はすごいな。ちょっと社会派の監督と思わせておいて、こんな王道の感動ストーリーを、真っ当に作り上げてしまう。マイナー系の映画にせず、キチンとメジャー系の映画にすることって大事。これからもいろんなタイプの映画を作ってほしい。
タイトルがハードルを上げている
タイトルが「余命10年」とストレートなだけに、大半の方は自分の中でぼんやりとしたストーリーができて映画を観るのではないでしょうか。
私は、映画の中でストーリーが進むにつれて、自分が作った、ぼんやりとしたストーリーが、だんだんとハッキリ見えてくる感じでした。
人を愛する事は、この世で1番素晴らしい事だと思っています。反面、1番苦しいものであるとも思っています。
この映画は、そのどちらも表現されていて個人的に凄く好きな感じでした。ただ、少し物足りないなさもあり、中盤で茉利が和人を好きな気持ちをもっと表現しても良かったのではないでしょうか。
当然、自分は病気なので、和人の前では好きな気持ちを押しころしているのはわかりますが、もっと内に秘めた好きという気持ちを表現できたら、もっと素晴らしい作品になったかもと思ってしまいました。
この映画を見て色々考えさせられました。別れることが本当に良かったのかと。
例えば、80歳ぐらいになって同年代に愛する人ができたらどうだろうか?平均寿命からいうと余命何年だろうか?その時に残りの人生が短いからと言って別れるという選択をするだろうか?とか、普通に付き合っていても2、3年で別れるカップルは沢山いる。当然それまでの感情とかは、苦労とかは全然違うけど、結果だけ見ると数年後に隣にいないという事では同じではないかとか、実際にその状態になってみないと分からない事なんだろうけど。
PS リリーフランキーいいですね!
自分のために書いた小説。
原作者は亡くなっているからこれはドキュメンタリーなのかとまず思った。しかし小説だから自身の願望(妄想)をフィクションにして生きた証を残したのだろう。難病で長く生きられないと知った主人公の心の動きが美しく描かれている。家族や友人達との関係もリアルである。最初の内は、淡々としている茉莉に、寿命が短いことをあまり深刻に受け止めていないのか、半ば人生を諦めてしまったのかと感じていた。しかし、そうではないことが和人との関係が進展していくにつれて明らかになっていく。本当は泣きたいし叫びたいのに無理に抑え込んでいただけ、自分の理不尽な境遇に怒っているが、感情を露にしたら家族を悲しませるだけだと思っている。和人に対しては、自分を愛してくれたことに感謝して、彼の為を思って別れてしまうのは切ない。命の終わりが近づいた時、本当なら将来二人に訪れたであろう幸せな時間を想像する姿は悲しすぎるが、確かな幸せがあったことを思うと幸せな人生ではなかったかとも思う。
主人公の目線で自分のために書いた小説だと思う。茉莉以外の人物は、作られた感が強い。茉莉に対しては、内面を理解するとどんどんキャラクターに入っていけるが、和人は都合のいい相手役にしか見えない。まるで、路傍に捨てられていたのを茉莉に拾われた「ポチ」のようである。不器用だが真面目なのが取り柄である。
映像も音楽も美しい作品でした。
私たちの余命はあと何年だろう?
人間は総じて寿命というものに対して楽観的だ。
人生は有限だということをわかっているはずなのに、今日やらないといけないことは明日に回し、今やりたいことは老後にやろうと我慢する。大切な友にはいつか会おうと言い、自分の寿命を縮めるような無理をする。
この作品はタイトル通り、余命が10年しかない女性の生き様を描いた作品だ。
この作品を見たときに多くの人は儚さや憐れみの情を抱くかもしれない。しかしこの作品を見ている全員にも余命があることを忘れてはならない。これを書いている私も、これを読んでいるあなたも、数十年後、10年後、5年後、明日死んでいるかもしれない。人生の終わりは必ずあるのだ。
寿命があと何年あるかを知ることができるのはある意味で幸福だ。残りの時間に向き合い、生きていくことができるのだから。
主人公は愛を知り、そしてそれを最後に伝えることができた。
10年という時間は長いようで短い。彼女はそれを憂い、涙を流していた。この涙はきっと死ぬことではなく、やりたいこと、実現したいことを実現できないことに対する悲しみだ。
しかし十分すぎる寿命が残っている(と考えている)私たちは、自分達がやりたいことを、実現したいことは今から実現しきれるのだろうか?人生を全うしたとき、いい人生だったと笑顔でこの世をさることはできるだろうか?
重要なのは残り時間ではなく、今この瞬間まで送ってきた人生を振り返り、悔いのない人生が送れているかなのだろう。
今あなたは会いたい人に会えているだろうか?
愛を知ることができているだろうか?そして伝えられているだろうか?
大切な人を大切にできているだろうか?
今死んでも良いと思えるような人生を送れているだろうか?
私たちの余命はあと何年だろう?
予告編は何だったのか…
全く薄い内容で小松菜奈演じる主人公が「死にたくない」というセリフ以外に感情移入する要素なし。
この手のテーマは、泣ける感動みたいな物語が多いと思いますが、ここまで酷いのは構成もさながら、主人公2人の演技も微妙でした。
小松菜奈は美しい。
が、余程作品を選ばないとこの先女優としては難しいかもレベル。セリフ少なめの役柄ならいいんじゃないかな。
家族役などバイプレイヤー揃いも、内容の薄さとそんな馬鹿なと言ったお約束の偶然演出でぶち壊し。
配信で見るべき映画ですね。
散る桜が哀しいほど美しい
「泣けるか/泣けないか」でこの映画を評価しようとしてしまうと、おそらく「人間の死をリアルに知っているか/知らないか」の違いになってくるのかなと思いました。
ですから、この映画をみて「感動しなかった」「ありきたりだ」と感じてしまう人たちがある一定数存在するのは致し方ありません。
映画を観てすこしだけ残念だったのは、人間が‘死’という現実を受け入れるまでの心情変化に関して、なんとなくの雰囲気でしか伝わってこなかった事です。終始、演じている小松菜奈は綺麗でしたが。そもそも恋愛映画なので、「愛する人が死んでしまう運命を嘆く」という意味では目標達成していたのかも。
ストーリー展開だけで言ってしまえば、よくある難病系映画とさほど大差はなかった印象です。
しかしこの映画がここまで評価されているのは、音楽や映像としての美しさがわたしのような素人にでも分かるくらい目を引くものに仕上がっているというところにあるんでしょうね。
咲いたり散ったりする桜と共鳴するように、人の物悲しさや切なさ、恋しい気持ちや前向きな心の変化を感じ取れるようなシーン構成になっていたところがとても良かったです。
個人的にやさぐれてる坂口健太郎が好物なので、物語前半は心臓がギュンギュンできました。ご馳走様です。
小松菜奈が好きなので鑑賞。思ったよりはまらず。病気のことを打ち明け...
小松菜奈が好きなので鑑賞。思ったよりはまらず。病気のことを打ち明けられないのはわかるが、打ち明けて以降の二人のストーリーが無いのでなかなか感情移入できなかった。
多くの人へ届いて欲しい
作者が残された時間の中で
多くの人へ届いてほしいと書いた小説の
映像化。
映像はとてもとても綺麗に
丁寧に撮られており、
坂口健太郎も小松菜奈も
まわりの父母姉、友人、
担当医、焼き鳥屋の主人
俳優陣全員が
素晴らしかった。
悲劇のように派手ではなく
当事者のそこにある現実を
みせてくれた。
余命10年
絶対涙が止まらない作品。
見る前からそう確信していた。
だから見るのは勇気が必要だった。
しかし、作者の多くの人へ届けたいという
願いがこうして叶って私の胸に深く彼女の人生が残ったことは意味がある出会いだったと思う
とてもいい作品でした。
生きてることで丸儲け
高い評価に鑑賞。『生きてることで丸儲け』明石家さんまさんの名言。生きていくことってあらゆる困難が降りかかる、恋愛だけでいっても想うようにいかないこと、辛いこと、情けないことがたくさん。でも愛すべき人と出会えた幸せ、その人が元気でいてくれる幸せを感じることができることは素晴らしい。
誰の目線で観るか?
基本的に悲しい、やるせない話なんだよね…。
もちろん、登場人物達の選択に異論をはさめる訳もなく、ただただ、せめて最後は幸せに…となるのだけど、例えば、親の目線で観ると、また別の辛さがあるかも?
RADWIMPSすき♥
RADWIMPSの曲が詰まっててRADWIMPSの世界観があった。
リリーさんも三浦透子さんも居て
洋次郎繋がりかな?って思えた。
最初の同じ病気?の小学1年生の子を持つ母のシーンで序盤で泣いてしまった。
なかなか、二人がくっつかなくてモヤモヤしたけど、家族が良かった。
黒木華さんの姉役が無償によかった
この病気
どっちが可哀想なんだろうね
やっぱ今の無し!!
私はここが一番グッときた。
タイトルからしてズルいと思う
余命10年なんてイカにもなタイトル。
もうタイトルから泣かせに来ているじゃないですか。ズルいですよね。
こういうズルい映画はできる限り避けるようにしているんだけと、やっぱり観て泣いちゃいました。小松菜奈っていい演技しますね。
やっぱりズルいな。
素晴らしい作品
素晴らしい作品だった。
脚本、キャスト、映像、音楽、全てがよかった。
点描シーンでは、素晴らしい音楽が合わさり、切なくも幸せな時間があった時を伝えてくれ、同時に別れを想像してしまい、悲しくなった。
茉莉の夢の中のシーンが、病気でなかったら実現してた未来で、切なくなり、泣いてしまった。
小松菜奈の一粒落ちる涙が美しかった。
別れることになったが、亡くなる前に、和人が会いに来てくれて、少し救われた。
ひとつだけ要望としては、エンドロールで、ビデオカメラで撮影したシーンを編集して、流して欲しかったかな。
総評としては、本当に素晴らしかった。
やっぱり駄目ですね…。ww
泣かない…、泣かないと考えて観ても…、やっぱり泣いてしまいました。
ただの泣きでなく号泣ものでした。
小松さんの今回の演技なのか?女性の感情的なところや、家族として、人としての演技なのか、脚本なのか、原作を読んでいないので本質は図りかねますが、色々なことがマッチして感動作です。
原作の小坂流加さんに捧げられた映画なのだと実感しました。(T_T)
フルボッコされた
タイトルとRADWIMPSで察したが、PROレビューアの高得点が気になり鑑賞。
自分を試した。
想像よりも私の心をじっくり確実にほぼ最適な方法で仕留めてきた。やり方がガチだった。エグいとすら感じた。
ほぼ泣きかけたが必死の抵抗をしてしまった。なんと器の小さい私の心…。
観賞後のこの語彙力のなさはつまり、ネタバレしたくないし多くの人に薦めたい。
この「私はバカでザコのくせに日頃の生き方から何からナメてかかってました」丸出しの文章を書かせた作品は忘れないだろう。
だが、バカだから数年で忘れるかもしれない。
焼き付けるためにリピートしなければ。
人生一度きり、やり直せない。
エンドロールの音楽までが作品という素晴らしい映画
音楽が彩る映画はありますが、うるうびとの曲の終わりまでが作品でした。
歌詞に込めまれた思いも素晴らしく良かった。
映画は近年でもベスト3に入るくらい泣けました。
【カズくんの独白 うるうびと】
野田洋次郎がこの物語に書き下ろしたうるうびとでは、カズくんの視点からまつりちゃんへの心境が綴られている。その中に
「あといくつ心臓があれば 僕は君の手を掴んで この胸に攫えるだろう」
とある。
カズくんとしては、まつりちゃんと心から通じあえた実感がなく、彼女の全てを知って受けとめて、救ってあげられなかったという無力感があっただろう。
でもまつりちゃんの独白には確かにカズくんのことがたくさんあったし、彼女が目を瞑るたびに思ってしまう叶わない未来は、カズくんと生きる人生だった。
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