余命10年のレビュー・感想・評価
全401件中、261~280件目を表示
今ある幸せに気づかせてくれ、生きる意味を再度考え直した
涙なしでは観られない。
開幕5分でもう泣いてしまった。
主人公、恋人、友達、家族(親、兄弟)、どの人にも感情移入できて泣けてしまう。
所々に出てくるビデオカメラと桜の演出が10年の月日を感じさせてくれて、良い仕事していたと思う。
生きるってどういう事なんだろう。
普通の毎日ってなんなんだろう。
愛する人がいて、友達と遊んで、仕事をする。
そんな毎日が叶えられない人がいるって現実。
自分は何のために生まれて来たんだろう・・・
生きる意味について考えた。
自分が幸せに感じる事は何だろう。
何の為に生きているんだろう。
ずっと続いてほしいと感じる日常って私にとって何だろう。
愛する人や友達、家族や仲間がいるってことは、特別な出来事がなくても、いつもの日常にちょっとしたスパイスが加わって彩りをもたらしてくれる、大切な存在だと改めて気づかせてもらった。
そんな私の周りにいてくれる、当たり前と思っていた家族や大切な人達を大事にしていきたい。
そして、私の周りには一緒に何かをする仕事の仲間や習い事で出会う人たち、子供を通じたコミュニティーの仲間がいる。
そんな中で特別に信頼し合える親友や恋人関係に発展する、そんな出会いがあったらとても幸せな事。
「愛する人に出会えるなんて奇跡のようなものだ」のセリフはグッときた。
恋に盲目なカップルが、周りから見たら、ちょっと落ち着いて冷静に、と思ってしまう行動を起こすと稚拙に思えてしまって、今まではあまり共感できなかった。
でも突っ走ってしまうのは大切な人を手放したくないから。
そんな人がいるって幸せなことだと思う。
そんなふうに人を好きになってみたい、そんな人に出会ってみたい、そんな憧れから、恋愛映画や小説、ドラマにハマって疑似体験したくなるんだろう。
もしこの先今の日常に少しでも不満や物足りなさを感じてしまったら、スパイス不足だと認識して、誰かに出会う為に小さな一歩を踏み出そうと思う。
明日死ぬかもしれない、と心の中で呟いて、自分を鼓舞し、行動する勇気を出したい。
涙なしでは見られない
待ちに待った映画「余命10年」を見に行った日は亡くなった友人の誕生日でもあったため終始涙堪えられず見ていました。
友人が亡くなってから人生について考えさせられることが多かったのですが「余命10年」を見て改めて命について思い起こされました。
生きたくても生きられない、余命を告げられる主人公さんの葛藤、それを支えてくれる周りの人々。全ての人の気持ちが汲み取れ、また亡くなった友人も想いも知れたような気がした作品でした。
何が言いたいのか分からなくなってきたけどとにかくおすすめです。
命を大事にしよう。家族、友達、知り合い、離れていてもたまに連絡しよう。誕生日を知っているのなら躊躇せずお祝いメッセージを送ろう。と心に誓いました
今なき作者がこの映画を見て納得するか監督?
原作もっと尊重しろよ!!改変するにしても、天才で家業を継ぐために必死に足掻く和人をメンヘラ野郎にする必要あったか?社会人を満喫してる友人達と会うことで辛くなるけど、周りを気にせず好きなことで生きていく事を教えてくれた沙苗に救われた茉莉の設定も時間がないからって雑にまとめて良かったのか?
焼却炉に思い出を置いていくシーンを見たかったよ。茉莉が和人のために別れる決意に涙が止まらなかったよ。なぁ監督、原作が知れ渡るなら良いとかほざいてんのか?世間からの評価が良ければいいのか?
この涙は何の涙?
「短い人生だったけど、愛し合える人と出会えて、かけがいのない日々を過ごすことができた」というのが、この映画のテーマであろう。(主人公が書いた小説にも、そのような一節があった。)
しかしながら、主人公は、余命が幾ばくもないことを、なかなか恋人に打ち明けないし、そのことを告げられた恋人が、病魔と闘う主人公に寄り添うこともない。
自分が苦しむ姿を見せたくないし、相手が苦しむ姿を見たくもない。お互いに、美しい思い出だけを心に焼き付けておきたい。そうした気持ちは分からないでもないが、それが、本当に、愛し合う者たちの姿と言えるだろうか?
そう言えば、この映画で一番泣けたのは、主人公が、「もっと生きたい」と素直な気持ちを吐露するシーンと、叶わなかった結婚生活を幻視するシーンであった。でも、それって、未練を残しながら死んでいく者に対する「哀れみ」の涙ではなかったか?
その一方で、ラストシーンで泣けなかったのは、人生を精一杯生ききった主人公に対する「ねぎらい」の涙が流れなかったから。それは、共に病気に立ち向かった者にしか流すことのできない涙であり、この恋人には流すことができない涙であると感じたからである。
どちらかと言えば「賛」
小坂流加さん原作の半自伝的小説を藤井道人監督で映画化した本作。
正直自分は"余命もの"は苦手な作品が多いです(無論、泣かせようとする感じが苦手だから)。特に近年公開されてる作品は国内外問わずに良い余命映画を観ていません。
そんな題材を、好きな映画監督である藤井道人監督が務め、更に撮影監督を今村圭佑さん、音楽をRADWIMPSが手掛けるという事で観てみようと思いました。
内容はいわゆる典型的な"余命もの"ですが、自分がここ最近観た新作の"余命もの"の映画では一番良かったと思います。
「余命10年」ということで、小松菜奈演じる茉莉達の約10年間という長い年月で主人公の生きざまや人間関係をラブストーリーとヒューマンドラマ要素で綴っていきます。
10年間という長い年月を2時間という短さでまとめていたので正直描き方が薄い所もあります。ただ、茉莉と和人の恋愛描写や家族との関わりを多めに描いた事で、主人公とのやり取りに終盤は感動が大きかったです。
また、演出面については藤井さんの演出術や今村圭佑さんの見事な映像が所々光っていました!
特に、会話のシーンで即興演技を重視したリアルな会話が良かったです。
今村圭佑さんの撮影で特に良かったのが、予告でも使われた花火の場面。
それから、終盤のとある場面ではテレンス・マリックのツリー・オブ・ライフを思わせるような、ファンタジックな夢のシーンを見ることができました。
また、小松菜奈の演技が素晴らしい!
茉莉という病気で数年しか生きられないという難しい役どころを表情豊かに演じられていました。
友達役の山田裕貴や奈緒、そして父役の松重豊も良かったです。
...ただ、小松菜奈の相手である和人を演じた坂口健太郎に関してはイマイチです。
所々で悪くない部分はあるものの、全体的に"演技してる感"のあるわざとらしさが目立ちました。
また、脚本は今回岡田恵和さんが担当されています。
岡田さんは、同じく余命ものの「雪の華」でほぼ事故レベルの駄作を書いたので、今作での一番の懸念材料でした。
そして、その不安はある程度的中してしまいました。
半分くらいは藤井さんの演出でカバーされてたものの、「雪の華」と同じようにのぺっとしていて臭い台詞が多いので、そこの部分で気持ちが映画から離れました。
これは完全にプロデューサーの意向だと思うのですが、「泣かせよう」としすぎ!
俳優陣の泣きの演技を過剰に多く入れたり、RADWIMPSの音楽が無駄にバラードの多い曲ばかりになっていたりと、感動を力ずくでさせようとする魂胆が透けて見えて嫌でした。
総評として、
よくある少し陳腐さがあるメロドラマ的な"余命もの"を、藤井さんのシャープな演出術や映像美、茉莉の生きざまを強めに描いたストーリー構成、そして俳優陣の演技でかなりカバーされていて結果的に良作になったと思います。
評価が高く、「泣けた!」という声が多数ですが、自分は正直目が潤むほどの感動は出来ませんでした。
RADのファンです
RADWIMPSが好きなので、最初は本当に
ミュージックビデオのノリで見に行きました。
途中、そっちを忘れるくらいストーリーに引き込まれてたし、普段恋愛映画は全く興味がなかったのに泣いてしまいました。
そんでやっぱり、そっと寄り添うように始まるBGMも良かった…
ただの恋愛映画ではなく、ひとりの生き方…幕の引き方の話でした。
10年って何か始めるには、短すぎて…何もせずだと長すぎて耐えられないと感じました
久しぶりの邦画みました、54歳のおっさんですが、泣きました。マツリ...
久しぶりの邦画みました、54歳のおっさんですが、泣きました。マツリが生きたいと言う思い心からしみました。かずととの思い出!彼女にとっては最高の10年であったと思い願っています。最高の作品ありがとうございました。
どちらが可哀想!?
涙なしでは見られませんでした。
作者はこの病気で亡くなっていますが『余命10年』は、作者が作った物語なのですね。
家族に向けた言葉で「どちらが可哀想なのかな?」
これは余命宣告されたどんな病気でも言えることだと思いますが、本当にどちらも辛いですよね。
恋愛して幸せなひとときがあった事を生きた証と思えるのなら少しでも良かったと思います。
彼にとってはどうなのか私には分かりませんが。
目が印象的な小松菜奈さん、とても素敵でした。
素朴さがある坂口健太郎さん、とても良い味出てました。
冒頭のシーンから泣いてしまいました^_^;
今日は、シネコンで一番大きなスクリーンで、密な状態の鑑賞となりました。
春休みで若い方々が多く、隣の席の女子高生らしき2人連れは、ハンカチなしでずっと泣いていました。
エンドロールが終わるまで、誰も席を立つことなく、シネコンスタッフさんに退場を促されました。
私も、珍しく涙を拭いて、鼻をかんでからゆっくりと退出しました。
桜や花火、紅葉など、春夏秋冬の映像と音楽が素晴らしくきれい。
マスクなしの飲み会や結婚式、花見や夜店などなど、コロナ前の日常を懐かしく感じました。
この風景にはいつ戻れるのやら?
20歳という若さで、余命10年の難病を発病する主人公、茉莉。
以前と変わりなく見える彼女の退院祝いでは、友人たちは同じ明るい未来があることを前提として盛り上がります。
病気や障がい、心身の不調は、外見から分かりにくいものも多く、「大丈夫?」と問われたら、「大丈夫」と答えることが礼儀みたいなところがあります。
この場面を観ていて、私は、「大丈夫?」「頑張ってね」を安易に使わないようにしようと思いました。
惜しむらくは、予告編の方が作品の美しさが際立っていたこと。
予告編を越える映像を見たかったです・・・。
泣きたい時に
実話を元にしているのが原作となると、評価が甘くなりがちな内容だと思うので、そうゆうのを全てとっぱらって、一つの作品としての感想を述べます。
日本映画にセカチュー以降流行った病気系お涙頂戴系です。よくありがちな内容です。
とにかく役者がみんな泣く。自然な涙で、本気涙なので違和感は感じないが、全体通して泣いているシーンが多いかも。
泣きたい映画を観たい方にはピッタリです。
あとは、まつりの心情がちょっとわかりにくい。
恋愛に対する心の動きとか、ちょっと雑。
2人でスノボ旅行行って、朝、まつりだけ荷物持って出て行くのとか、ドラマっぽくしようとしすぎ。1人で出て行くとか、追いかけてほしいんですか?っていう。まつり、隠れナルシストか?そこはプロポーズしてくれた人にちゃんと話して応えるべきでしょ。朝シレっと出て行くって、かまちょかメンヘラ。付き合うのを決めた時点でちゃんと覚悟決めて話すとかするべきでしょ。かずくん振り回されすぎて気の毒。
生きざま
見る前から最後が分かっている映画。
涙なしには見られないことが決定。
そういう映画は、気持ちが耐えられないので本当は見たくない。
でも、映画のチケットが当たってしまったので、仕方なく見に行きました。
思っていた通りのストーリー展開なのに、心が掴まれる。言葉は少なくゆっくりと流れているのに、息つくひまはない。
自然とそのストーリーの中に吸い込まれて、同じ時代を生きたという気持ちで映画館を出てきました。
言葉なんていらないと思わせる映画。
最初、この家族に小松菜奈生まれる?と気になった。姉は母似で、茉莉は父似かなと納得させ、見ていたが、見ているうちにそんなことは気にならなくなった。
この作品は、ただの恋愛映画ではなく家族に重きがある。そこにリアリティがある。
だって、死を宣告されたとき一番近くで寄り添うのは家族。たまに恋人が寄り添う作品があるが、それは現実じゃない。
ラストの「小坂流加に捧ぐ」にグッとくる。
どんな人だったのか、知りたくなる。
エンディングに流れるRADWIMPSが余韻を癒してくれました。
ありがとうと言いたくなった。
しばらく帰りたくなくて、現実に戻りたくないのかな? 雑踏の中に居た。
そんな映画です。
生きるという事
とても考えさせられる映画でした。タイトルの通り余命10年自分が宣告されたらどう生きるかと問われてる気がしました。
映画の中で小松菜奈さんが余命10年が長いか短いか分からないと言ったシーンが特に印象深いです。
清々しく気分の良い映画
全体的に美しくまとまっていて、話の展開や
カメラワークに無駄がない。
1人の女性が“生”と“死”に向き合う姿や、
彼女を取り巻く家族や友人、そして恋人との
愛や絆には、自然と涙が溢れた。
また、主題歌も映画の世界観に合っていて
最後の最後まで映画の雰囲気に浸れる
空気間が創られていた。
すこぶる印象的という訳ではないが、
観て後悔はしない映画だと思う。
桜が綺麗でした
原作読んでます。茉莉が自分の生き方を決めた事に惹かれました。
むか〜しだったら 周りの人は悲しく見つめる 可哀想だね〜と 主人公に涙するだけのような表現になるのかな?と思いましたが 人は強くなったなと感じてました。
丁寧に作られていると思いました。
藤井監督は 視線や言葉や動きや その強弱で人の思いを伝えてくれる 見る人に届けてくれる人だと思っています。
キッチンでの母娘の会話は 今思い出しても 悲しいけれど家族の想いが優しくて好きなシーンです。
小松菜奈さんの痩せた背中を見て 凄く頑張ったと驚きました
原作を読んで感じた想いもあるので 涙も沢山しましたが
原作者の思いを伝えたいと言う気持ちを感じてしまい 冷静に見てしまいました。
期待しすぎてしまいました
初めて映画のレビューを書きます。
見終わった後モヤモヤしてしまい、書かずにいられませんでした。
まず初めに、原作者である小坂流加さんのご冥福をお祈りいたします。
上映前からキャストやCMをみてとても楽しみにしていた映画でした。
なので、私が期待しすぎていたのかもしれません。
見終わった後、いつもエンドロールを見ながら余韻を感じるのですが、終わってすぐ映画館を出てしまいました。
私の心にはこの映画は響きませんでした。
同窓会でたまたま再開した人たちと仲良くなって思い出作って…というキラキラしたシーンがざざーっと流れただけで驚きました。
茉莉が余命10年という長いような短い人生の中でどう考え、どのように家族や友人、そして和人と歩んでいったのかもっと細かく描いて欲しかったです。
側にいたであろう沙苗が友人の余命を知った時の感情も全く描かれておらず、薄っぺらい関係にしか見えませんでした。
結局、茉莉は病気がわかってから誰にも心を開かなかったということでしょうか。
そして和人のキャラクター。
草食系すぎて、理解できませんでした。
いっつも後悔して走り出すけど、どこに向かってるんだ君は?
和人がなぜ実家を継がずに東京に行ったのか、等の背景を描いてくれていたらもっと見方が変わったとおもいます
和人が別れのシーンでうずくまりながら『わかりました』と茉莉と離れたシーン。
茉莉の気持ちを尊重したのかもしれませんが、私には理解ができませんでした。
そんなあっさり別れるの?大好きな人が余命僅かなんだよ?いいの?と突っ込まずにはいられませんでした。
そして、店の名前を元カノの名前にするのって重すぎないか??
ただこの映画で素晴らしかったのは小松菜奈さんの演技です。お母さんの肩に頭を置いて泣きじゃくるシーンは胸を打たれました。
すごく重たい役柄を真摯に向き合って演じられたんだと思います。舞台挨拶のようすも見ましたが、涙を見せて話す姿をみて本当に大変だったんだろうなと思いました。
あと、桜の映像もとても美しかった。
あと最後にもう一つ残念だなとおもったところが、ラストのシーンの和人の髪型。なんだあれ。風にあおられてとんでもないマッシュルームヘアに…
大事なシーンなので、きちんと撮影する前に髪型を直して欲しかったです。
生きる
余命10年と
題名からしても
想像できる映画だろうけど
キャスト好きだしまぁ観よう
って感じで観に行きましたが
思った以上に感動した
小松菜奈ちゃんやお父さんも寡黙で優しくて。
なんかほんま良かった
良かったとしか書けない語彙力を呪いますが。。。
ぼんやり毎日が過ぎて惰性で生きている感じがするが
先がわかってるからこそ
懸命に生きる。
辛いだけじゃない
人として大切な事を感じた映画でした
平日なのに
半席以上埋まってるのにはびっくりした
白アスパラ〜😍
坂口健太郎いいわぁ❤️
飲食店に居そうにないけどね
愛する人と日々を過ごせるって本当に幸せ。
好きな人に告白するのもなかなかなのに
想いが通じ合ってってすごい偶然。
そんなひと時が過ごせたなら
長くて短い10年にも意味があったと
なるのかな。
号泣まではなかったけど
静かに涙した。
作者のお話?
原作小説を読んで映画視聴。
小説の作者は発刊前(後?)に亡くなられたようで、小説の内容は編集者によって改変されたものだった気がする。
2年前くらいに読んだこの本が、大好きなRADとのコラボで、映画化されると聞いてみるしかない!と。
結論から言って、内容は良い。リアルな「生」への欲望と諦めが話の流れと出演者の演技で表れている。
映画は2時間という縛りの中でどうしても恋愛をメインにして語らなければ物語が締まらないから、仕方ないが、個人的に原作の主題はやはり、「生きる」ことそのものにあると思う。
映画では、「10年で死ぬけれど、それと向き合う男女」というテーマになっている。これはこれで良い。
個人的なテーマとして少し合わなかったので2.5の⭐️なだけで、良い作品なのだろう。
原作の話に作者自身の物語を重ね合わせて映画として作り直されていると感じた。
また、音楽は全てRADが提供。
ピアノの音がほとんどの中、ピアノだけであれだけの情緒を表せるのは本当に感激する。
特に、一音一音、和音ではなく単音で表現する際の、鍵盤を叩く音がなんとも、寂しさと悲しさを漂わせている。
ただ、やっぱり音楽の癖があって、鑑賞しながら「天気の子」を思い出してしまったのは仕方のないことなのかもしれない。
主題歌の「うるうびと」は映画にマッチさせた曲。という感想。私はRADが大好きなので、すっと染み込んでくる曲に感動したが、一般の人には映画だけの曲と思われるかもしれない。
ただ、一つ言いたいのは、この曲は映画だけでなく、RADのこれまでの曲の内容にもとても良く似ていて、RADが大切にしている思いを総集したものであるということだ。
I'Novel、マニフェスト、4645などなど。
RAD好きには共感してほしい。笑
映画も良かったが、ぜひ、小説の苦悩と楽しさの入り混じった人生を味わってほしい。
そして、私は今日という日を大切に生きようと思う。「今日で人を愛せるのは人生最後だって思って生きれたら、一生分毎日愛せるから。」(byヒキコモリロリン)
このレビューは参考外です。私は藤井道人監督のファンです。
藤井道人監督でなければ私は観ていなかっただろう。
『青の帰り道』では、主要キャストのクランクアップ間近での降板という苦難を乗り越え、若者たちの感情をリアルに描き、『デイアンドナイト』では私に清原果耶と言う才能を教えてくれ、『新聞記者』では日本映画ではオブラートに包まれがちである政権への問題提起、そして『宇宙でいちばん明るい屋根』では私は歴代で一番泣き、『ヤクザと家族』では反社という題材を用いて、不器用な男たちの生き方で心を揺さぶられた。
私は藤井道人監督のファンである。
その藤井監督が『余命10年』という、実在した方の小説を原作とし、ワーナーブラザーズ配給の元、映画を撮ったと聞いて、『藤井監督、ずいぶん大きくなったなあ』と古参のファンぶった感情を抱いていた。と同時に、社会や泥臭い生き様を描いてきた彼の映画の良さはどうなってしまうのだろう、という不安もあった。
さて、本編。
主人公の2011年からの人生最後の10年をほぼ年代を追って構成されており、自分が観ている映画の中でもすさまじくわかりやすい映画だった。描写やセリフがわかりやす過ぎて、日本の大型配給ってこういうものか、と新しい発見。
小松菜奈は相当この役柄を考えて、かなりの努力をなさったのがわかる。本当、小松菜奈は毎回凄いところに行く。
心情や感情の変化も、うまくこなしていて本当凄い役者さんだ。
他キャストもみな、感情が伝わってきた。
ただ、私は藤井監督というフィルターを通して、どうしても観てしまう。そういう見方しか出来ないのは、本当稚拙だし、情けないと思う。ただ、それも自分だと認めたとき、やはり本作は藤井監督の傑作にはなりえない。
泣くシーンが多すぎるし(それが日本おセンチ)、セリフがあまりにもストレートだし(それはみんなが理解するため)、RADWIMPSはヨナ抜きのメロディーが多いので、ワビサビにはぴったりだし(それは別にええやんけww)、肝心なシーンでスロー映像とか(この手法は本当使ってほしくなかった)
もうおセんチのど真ん中である。
仕方ない。藤井監督も仕事なんだし。
おそらく、多くの人の傑作にはなっただろう。これを機に藤井監督の作品を観る方も多くいると思う。それはとても嬉しい。
ただ自分はどうしても、感動の指揮者がいるような映画が受け入れられず、どうしても天邪鬼になってしまう。多分自分の生き方、だと思う。
あと、ツイッターとかでよく目にしたが、本作を観て『今をちゃんと生きないと』とかいう感想も好きではない。
なんで義務なんよ?それを感じるなら映画でなくてもいいじゃないか、と思ってしまう。
最後だが、一番良かったシーンは松重さんが歩行器具みたいなものを作りながら表情変えず涙を流したシーンでした。
全401件中、261~280件目を表示