余命10年のレビュー・感想・評価
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もどかしさがたまらない
確かに、余命10年と言われてどうするんだって感じ分かる
自由がきかない体で、終わりが見える体で生きていく
この映画は二人と周りの人たちの物語
主演の二人が良かったのは当たり前だが、リリーさんがいい味出してた
でも和人君、この後の人生、焼鳥屋だけで生きていくのかな?
泣かせにくる作品。しっかり泣ける。
まず、冒頭から終わりの瞬間を示唆したような演出。
話の流れもくど過ぎずちょうどいい。時折はいるBGMに心を打たれ、ビデオを使ったシーンはエモくこの映画をより良いものにしてくれてる。
内容は終わりが見えている泣かせ作品。一人一人の想いが伝わってきてなんというか、、、。
邦画で恋愛系と危惧する勿れ、映画館で実際に見て感じ取って欲しい。実寸大の病気・恋愛・友情・青春・成長を。語りきれない想いがここにある。
病との向き合い方の葛藤がリアル。肝心な恋愛要素も◎
病気を患った当事者と周囲の人達の温度差やどう向き合えばいいのかという葛藤がリアルに感じられた。主人公の友達が軽薄に男を紹介するシーンを見てると、この人には病気の苦しみが理解できないんだなと気が遠くなる。一方でこの人の想像力は主人公とは違うベクトルに広がっているんだなとも思え、そう考えれば幸せな人なんだなと羨ましくも思えた。友達は離れた存在だから割り切れるけど、当事者に近い存在である家族にとっては悩ましい問題だなとつくづく思った。要所で挟まれる主人公の笑えない冗談や冷めた目も印象的。Yahooニュースには「私は重篤な病気に掛かっても前向きに生きてる!周りの人達に感謝!」的なキラキラした記事をよく見かけますが、実際には本作で描かれているような漠然とした諦めの感情からは逃げられないと思う。
…と、シニカルな感想に駆られる一方、肝心な恋愛の要素でグッとさせられた事実も忘れられません。毛色は違えど同じ絶望に対してより広い視野で向き合っている主人公の言葉にハッとさせられ、そんな彼女を信じて疑わない彼氏の純粋で誠実な心にはお涙頂戴の演出を通り越してヤられました。普段この手の映画には興味を示さないのですが観れてよかったです。
一生に一度の大恋愛に振り切って欲しかった。
◼️この映画のジャンルについて
この映画は、どうくくればいいのか、余命もの 難病恋愛もの。
さまざまな見方がある。
難病恋愛ものは、セカチューに代表されるように愛する人が難病でした。と言う男性目線の物語が定席。君の膵臓をたべたい、君は月夜に光り輝く 桜のような僕の恋人 などはその系譜でいずれの物語も男性は恋愛経験ゼロ、他人に興味なし、地味だけれど、自分の内面には相手を思いやる芯があり、そんな彼が一目惚れや、その他の動機で一生に一度の初恋をして、一途に愛を全うする。
だいたいは、年齢が高校などに設定されておりプラトニックな物語が定席だ。
この「余命10年」も、男子の地味さ、草食さ、ダメさ、と言う点では、同じ系譜。主人公の和人も、ヒロインに恋をする。しかし、
まず、この動機がイマイチよく掴めず、鑑賞していてもギアが入らない。
このギアというのは、恋愛映画を鑑賞する際にはめちゃくちゃ大事で、ようは「なぜ好きになったか?」という恋愛の動機の発端部分に関わり、これに説得力がないと恋愛が発展していくための鑑賞ギアが観客側に入らないのだ。
和人は、昔から茉莉が気になっていたのは何となく分かるし、自殺後の帰り道、「もう死のうとしたりしないで」と、小松菜奈に言われ、心掴まれたのだろうことは推測できる。
しかし、冒頭の恋愛パートの掴みとしては、和人もだし、脚本も草食系すぎる。描写が弱いのである。
夜桜を見ながらの帰り道。風が吹いて、ハイスピードの映像の中で風に煽られた2人が見つめ合う。これで恋に落ちた、と言う表現のつもりなら余りにも作者たちは草食系すぎないか。
もし仮に彼女の言葉に和人は心を掴まれるとするなら、言われた後の彼のリアクションの芝居、それを捉えるショットで強く表現するべきではないか。(風が吹く表現も、ショットが足りなすぎて成立していない)
遠回りしたが、、
男性目線の「ヒロイン難病恋愛もの」とするなら和人の視点から丁寧に描かれて、やがて彼女が難病だと発覚する定席の運びになるのだが…。
しかし、「余命10年」はクレジットの順番や、タイトルから分かる通り、余命もの、闘病もの、の側面が強い。こちらも、先行する作品群を挙げるとキリがないが、
つまりこの作品は、難病を患った茉莉が主人公であり、彼女が余命をいかに生きるか、
そして闘病に関わる家族や、友人の苦労や絆を描く作品となる。はずである。
しかし、
やはり恋愛という要素は必須であるという要請から、坂口健太郎をその相手役に迎えて、「難病恋愛もの」の側面も織り交ぜつつ、主人公の家族の苦労も描きつつ、ようは余命10年を生きるのだが、メインは「余命闘病もの」であり、「難病ヒロイン恋愛もの」とのハイブリッドでもある。(「桜のような僕の恋人」とジャンル的にはかなり近い)
◼️恋愛映画としての問題点
この作品では、和人との恋愛要素に比重が置かれるわけだが、とにかく茉莉が、恋愛に対しても、和人に対しても消極的で,もちろん愛した相手に対して、秘密を抱えているからさまざまな配慮や、葛藤があるのだろうが、
「それなら恋愛するなよ。」と言いたくなるほど、一歩進んでは30歩ほど下がるほど消極的な姿勢をみせる。
よくあれで、和人はついてきたな、ドMだな。とフォローしたくなるほどだが、
茉莉が主人公なら、
「彼女が余命10年の人生を生きる上で、予定外の恋に落ちた」という描写がなくてはならない。
だから、これは、和人が恋をする物語というより、茉莉が和人に恋をする物語でないといけない。
(どうやら、原作では、和人は茉莉の初恋の人らしいが。)
それは、和人と同窓会で出会った際に、彼にはどこか波長が合う何かがあるな、と茉莉に感じさせる必要があり、それなしには自身の病ゆえに恋愛に興味がない茉莉が和人に関心を振らないわけだから、
例えば、
余命10年しかないということで厭世的だったり、諦念があり、健全な同級生とは疎外感があったりしてる茉莉。
和人は、逆に生きていることの辛さ、故の厭世観や、健全な同期生たちとの疎外感があり、
2人の動機は真逆だが、2人が世界に抱く感情は共通しており、だからこそ茉莉はどこか、和人に近いものを抱き、関心をもつ。
茉莉は彼をどこか放っておけない。
いずれは彼に惹きつけられる。という
そういう演出、視線、ショットが足りなすぎる。
例えば
タイムカプセルを見たとき、彼女は10年前の自分からのメッセージを見て、10年前の自分への申し訳なさと、夢と希望への落差から、涙が溢れる…
ふと、隣を見やると、彼も同じように涙を流していて、惹きつけられる。
というような演出は必要ではなかったか?
◼️恋愛ドラマとしての展開スピードの遅さ
やはり、闘病だろうが、余命幾許だろうが、メンヘラだろうが、恋愛はする。「恋愛もの」としての側面は必定である。
しかし、この作品の恋愛面は、
恋愛感情のドラマを積み重ねる上で、展開がたるく、みていてすっきりしない。
冒頭、お互いを意識してから、
それぞれの友人たちが先に恋人になっても、
手もつないでもらえない和人、普通の精神じゃない。(普通ならもっと早くに脈なしリタイヤするよな。。)
そのようなモヤモヤじらし展開が2回ほどつづき、ようやく銀杏並木の下で、しどろもどろに予告白らしき形になり、拒否されるが、
マツリが倒れた事により、ようやく病状が和人に伝わる。
よかったこれでオープンな関係になるじゃん。と思いきや、塞ぎ込むマツリ、、
もうその時点で、マツリの本心が見えてこない。
どうして、踏み切らせないのか?
ホントに人に惹かれていたのなら、余命や、病人だから恋はしないなんていう体裁には、抗えないんじゃないか?本能のままに、好きになり、愛し合うのが、生きるということではないか?その方が魅力的な物語にならないか?
そうじゃないなら、なぜマツリは和人と交友関係を続けるのか?みていてもどかしいのは、和人だけじゃない。そんな調子がずっと続くから見ていて怠かった。
シナリオ的にも、後半、余命闘病ものへとスイッチさせていくには、難病恋愛もの要素をズルズル引きずると怠くなるだけなのに…。
冒頭の出会いのパートについても、触れたが、マツリの和人への恋愛の動機描写が弱すぎるから、マツリが和人をホントに好きなのか、観客も、作り手も、わからなくなるんじゃないか?
さらにそのあと、日暮里で和人が本告白をし、2人は結ばれたが、
2人の関係は非常にプラトニック。
予告を見る限りでは2人は同棲カップルかと思っていたが、
友情関係の延長みたいな点描が続き、どうやら、ふたりは後のスキーに行く件まで性交渉もしていない。
これもまた、先に挙げた作品群は高校生を主体にしていることから成立するピュアさ、制限、制約、が描けたが、大の大人2人の恋愛にしては拗らせすぎ以外の何ものでもなく、RADの曲が流れて尚更、中二病の様相が増す。
これはもはや恋愛映画でもないな、と思った。
どうしてもっとオープンに描かないのか、
青春を、生を謳歌するように、開放的に愛し合う姿を描かないのか?
路上でキスする2人や、ベッドで愛し合う2人を開放的に描いて、病気の枷なんて今は忘れさせて欲しかった。その方がのちのち、もっと切ない展開になるのに…。
その方が幸せの合間に時たま覗かせる、不安、現実、増えていく薬が、ずしりと重くなるはずなのだが…
さらに驚きなのは、スキーにいったロッジでの出来事である。
和人は茉莉にプロポーズする。
願望をいえば、
茉莉はもう病気のことも忘れて、嬉しくてOKして、夫婦になる2人が家族としてマツリの余命10年に向き合っていってほしかった。
しかし、
なんと、和人は病気のことは知ったものの、余命については知らされていなかったのだ。
余命についてとうに知らされてる観客であるワタシはまたもや、肩透かし、
ここまできて、まだその件を引っ張りますか…と。2段、3段と、「余命だから」の枷を引っ張る必要があるのか。こちらの気持ちは、さらに先に向いているのに。
2段3段にするにしても、そこまで描く映画時間が長すぎて、正直ついていけなくなった。
観客の得ている情報と、和人の得ている情報にギャップがある上、
ワタシは和人はそこまで知らないとも思っていなかったため、マジかよ…と和人と別の意味で驚かされた…。
とまあ、和人の成長や、観ていて嬉しい描写、美しい描写はたくさんあり、感動させられたが、「恋愛もの」を描く上でのシナリオの動機の弱さ、尺の長さが、全体の足を引っ張り、すっきりとした気持ちで鑑賞できなかった。
もっと病に左右されず、和人と茉莉には、一生に一度の大恋愛に振り切って欲しかった。
恋愛映画好きのわたしには物足りず、故に涙もでなかった。
数年に1度の神作
「行かなかったら損するよ」って言う人は多いので俺はあえて「行った方が得するよ」って言う。
自分、実写映画なんて映画館までわざわざ行くことないし行ったことないんですよ。でも余命10年だけ初めて実写を映画館で観たし何回も行きました。
中々無いですよ、こんな映画。
ノーフィクションでありフィクションで実話では無いけど実話だと思ってしまうほどの作品。特に泣きシーンはリアルだった。あんな泣きシーンは見たことない
人の意見それぞれだけど、この映画の魅力を感じない人は勿体ないって感じしますね。本当に。
凄く良い日本映画🤟🥲
死の恐怖心を払い除けようと懸命に生きる女性👩🍼
とそんな女性を支えようと努力する男性👨🍼が紡ぐ物語を日本映画という形で描くこの作品に多くの日本人が共感するはず。sad movieをこよなく愛する日本人が日本人のため作られた映画に私も多くの方同様に冒頭からsobbingの連続でした。
封切りして2ヶ月の館内は超満員。
この映画が齎す感動が静かに日本に広がっている
ことを実感しました。
予告だけでも泣けそうなのにRADWIMPSの曲が拍車をかけます。良...
予告だけでも泣けそうなのにRADWIMPSの曲が拍車をかけます。良い映画に出会えました。
まあまあの映画
藤井道人監督の作品は過去に『デイアンドナイト』『新聞記者』の2本を観たんですが、どうも相性が悪いというか、正直あんまり面白くなかった(笑)
なので、この作品も公開から日にちは経ちましたが、ずっとスルーして来ました。評判が良いようだなぐらいには思ってはいましたが、別に見逃したからといって、最近はあんまりそういうのも気にならなくなって来ました。『新聞記者』は映画賞をいくつか獲っていたようですが、「だからどうした?」です(笑)
この作品も、ゴールデンウィーク休日前で、仕事帰りにたまたま時間が合ったので、観てみた…という感じです…小松菜奈が主演というのも、ちょっと観てみようかなという動機です。正直、クレヨンしんちゃんとこの作品、どちらを観ようかなと迷ったぐらいです(笑)
で…
ん…よくある"余命もの"かなと。
それなりにウルっと来る場面もあって、まぁ、こんなものかなといった感想の作品でした。
まあ、それでも、小松菜奈は相変わらず良かったですね。この人が出てるからという理由だけで、作品が観たくなるし、気にはなります…笑
*小松菜奈演じる茉莉が、鏡越しに自分の胸の傷と向かい合う場面があります。色んな感情がリアルに浮かび上がって、痛々しいというよりも、虚しさと悲しみが感じられた、なかなか秀逸な場面でした。あと、茉莉が母親に抱きついて涙を流して本音を語る部分は、素直に泣かされました。
*この作品の良いところは、茉莉を最後に殺さなかったところだと思いました。
ただ、観客にはもうダメだダメだと思わせるような、なかなか思わせぶりな演出がされていましたが、正直、この監督には"愛"が無いなと思いました…。
*今、日本中で色んな疾患や病気と現在進行形で戦っている人たちが沢山いると思います。余命何年とか何ヶ月とか宣告されている方もいますが、疾患の特質上そういうのが予見出来ない疾患を患っている場合もあると思います(生命リスクの高い疾患は色々あります)…。
この作品を単なる素敵な恋愛話だけとせず、もし身近にそういう人がいるならば、私たちも彼ら彼女らに心を少しでも寄り添えることが出来れば…と思いました(生意気なこと言うようですが…)。
だから、悲しいだけの作品にはしないでほしいと思いました(ラスト、病室のベッドに一人横たわる茉莉の姿は、なんかあまりに悲しすぎました)。
生きようとする
めちゃめちゃ泣かせると同時に、生きることについて考えさせてくれる映画だった。
心情描写が細かに描かれていて、登場人物が泣いていると自分も釣られて泣いてしまうところが、中盤以降多々あった。
それほど脚本と監督、小松菜奈はもちろん、その他の俳優陣の見せ方が素晴らしかった。
スノボ旅行の後、茉莉がまだ死にたくない、生きたいという心の内を初めて母に告白するシーンは号泣だった。
心臓に病気がある友人を紹介したいという場面は、なんで作ったのかよく分からなかった。
生きることについて。
自分も序盤のカズくんのように、自分と他人を比較して幸せじゃないなーと、何のために生きているのだろう、考えるのをやめるために全部終わらせたい、と思ってしまうことがある。
しかし茉莉の「ズルい」という言葉にハッとさせられた。
「死にたい」なんて言葉は、そんな簡単に言ってはいけないものだと改めて気付かされた。
「私も頑張るから死にたいなんて思わないでください。」という言葉に、自分が一番辛いはずの茉莉が生きようとする姿に胸が打たれた。
自分も精一杯生きていこうと思った。そんな風に思わせる名作だった。
原作も読んでみたいと思う。
余命10年は長過ぎないか
もはや半世紀も前の名作『ある愛の詩 (Love Story)』を、ある意味で彷彿させます。
本作は、38歳で早逝した小坂流伽氏のベストセラーとなった自伝実話小説の映画化であり、封切り後2か月経ってもヒットしている作品です。
主人公の女性が不治の難病に罹患し、その最期までの日々を綴ったストーリーは、過去にもよく見られた一類型ですが、本作はその期間が10年間という非常に長いことがユニークといえるでしょう。
ただ期間が長いことは小説では話に膨らみと奥行きを加えられ読み応えあるボリューム感を導けますが、映画では如何にも冗長で、尺に間延び感がしてしまいます。主人公が派手で活動的ではないため、スジに抑揚があまりなく、特段のヤマ場がなく、見せ場も少ないままに、ラストがあまりにも予定調和の定型的エピローグで収束します。
ただ『ある愛の詩』も、50年前でも既に定型パターンの恋愛悲劇にも関わらず大ヒットしたように、たとえ結末が分かっていても泣かせてくれるドラマ、当事者たちが如何とも出来ない運命的別離に、観客は強烈に惹かれてしまいます。
そのために本作には随所に工夫が施されています。
BGMはピアノのソロのみで哀調を醸し出す一方、人間ドラマゆえに多くある会話シーンにはBGMを全く挿入せず、一言一言に重みを持たせ画面に緊迫感を与えます。
寄せカット、顔の大写しカットが、特に後半、悲愴感を盛り上げていく中で多く使われ、而も長回しが多いので、勢い観客を抒情的な気分にさせます。主人公と恋人二人のロッジ園庭シーンでの長回しはその典型で、非常に情感に満ちた名シーンでした。総じて、回想場面での短いカットをつないだシーンは、非常に美しく撮られていました。
『新聞記者』『宇宙でいちばんあかるい屋根』『ヤクザと家族 The Family』・・・、幅広く多様な引き出しを持つ藤井道人監督の、また新たなメニューを見せてもらいました。
運命という道を歩む
余命10年という、運命を生き抜いた女性の物語。
余命10年という時間は瞬く間に過ぎてしまいますが、
その時間を精一杯生き、前向きに立ち向かう主人公の姿が印象的でした。
そして、その姿が周りの人たちにも前を向く理由を与えてくれる。
勿論、苦しみや葛藤もある。
でも、今を向き合う事の大切さ、そして何より、「生きる事」の大切さ。
そんな事をこの作品は教えてくれているような気がしました。
前向きに進もうとする人生
前向きに進もうとする10年。
過ぎ去る時間の大切さ。哀感や好奇な目では見られたくない彼女の強さと前向きに進もうとする人生に拍手を送りたい。
病人として扱われることのマイナスではなく普通に扱って欲しい望みと、その現状にあがらう生活。
淡々と彼女の日々を描き、その時々の喜びと不安がとても身近に感じられた。
そして誰しも考えさせられる想いを伝えることの大切さ。
近くて遠い2人の関係性が先の見通せない未来を暗示してるかの様でなんとも儚く虚しい。
その積み重ねにより、後半ビデオカメラに残る情景と共にその時の彼女自身の感情が溢れ出し、病室で映像を削除する姿が自身の存在を消すことに繋がる行いであることに感情を揺さぶられ涙が溢れ出す。
観終わったとき彼女の人生に共感を憶えると共に見守る家族、友人との繋がりの大切さを感じさせられた。
情景描写が素晴らしい
始まって数分間で、主人公の背景がわかってしまう演出が秀逸。日記のようなものだったり、友人達との語らいの中にしっかりとこれまでの経緯がわかる。ふたりが出会ってからは、しばらく夜が続く。心を通わせてからは夕焼けだったり、雨の中だったり、霧の中だったり。太陽と日差しに意味を持たせているのかな〜と思いながら、ラストに近づき理想の未来を思い描いたふたりには眩しいほどの太陽の日差しが降り注ぎ、ラストの坂口健太郎にも、、、あとは、時の経過がスライドショーのようにいきいきと描かれていてこれまた素晴らしかったです!余命10年普通なら短い時間と思ってしまいますが、本人でなきゃ分からない「長い」の意味。
いい意味で裏切られた。
「余命10年」タイトルからして御涙頂戴感満載。正直、この手の映画は苦手だ。
だけど小松菜奈ちゃんが主演とのことで鑑賞。
絶対泣かない。と思っていたが…
小松菜奈ちゃんが泣けば私も泣いていた。
めちゃくちゃ小松菜奈ちゃんの演技にひきこまれてしまった。
綺麗事は何一つなく、リアル感満載。
だから、大恋愛映画とか素敵な奇跡が起こった!を求めてる人には物足りなさを感じるかもしれない。
なによりも小松菜奈ちゃん、坂口健太郎くんをはじめとする役者さんたちが本当に素晴らしかった!
全401件中、101~120件目を表示