護られなかった者たちへのレビュー・感想・評価
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誰が悪いのか
観ているうちにわからなくなるような、考えさせられるテーマでした。東日本大震災後の被災地で、生活保護のこんな現実があったのかと思うと、感情移入してしまい胸が痛くなって涙が出ました。震災当時の2011年と、その9年後の現在のシーンが入り替りたち変わりしますが、分かりづらいことはなく、話がうまく繋がり理解しやすかったです。
アイ・アクティング
佐藤健さんの目の演技(Eye Acting)にしびれました。
どいつもこいつも黒目を左右にすばやく動かす感情表現が主流の昨今、まるで何も視ていないかのようでそれでもしっかり感情を表現する佐藤健さんの演技に1票です。
殺人事件にはちょっと無理があるかなぁ
役者も豪華で、佐藤健くんの演技力が素晴らしかった。言葉で表せない表情とか凄く伝わる、とても素晴らしい役者さんでした。内容も良く、伝えたい事とかとても伝わりやすく、重たい内容でしたがとても良かったし、とても考えさせられました。
ただ、ストーリーは良かったから、殺人事件を絡めなくても良かったのでは、ないのか?と、ちょっと思いました。ちょっと、無理があるというか・・・。それか、人を殺さなきゃいけないところまで追い詰められたストーリーとか、想いがもっと、描かれてても良かったのかなー。
あっという間に
2時間以上があっと言う間に終わりました。
最後の桑田佳祐の歌のエンディングに涙がとまらなかった。
震災の映画はもうやだなと思ったけど、仙台にいるので、見ないといけないと思い見ました。
やはり阿部寛の熱い刑事役はいいな。
おまけ映像無し
とてもとても観てよかった。
殺された二人も、押しよせる不正受給者達から護られなかった者なのかもしれない…と最後の墓を治す三雲の表情で思いました。
中盤になんとなく真犯人に気付いてしまった(笑)
まさかこの人が!でもやりすぎ!
久々の邦画本格ミステリーというか、サスペンスを期待して鑑賞。震災と生活保護という重い
テーマが物語の本筋。その中で起こる猟奇的殺人に隠された強い家族愛がラストで泣かせると思いきや、いくらなんでもやりすぎ感があり。殺し方が半端ない。しかも2人も。死刑確実。
原作は読んでないけど、脚本に無理があったのかなあ?役者さんは良かったですよ。佐藤健の
刑務所上がりの表情の凄み。鉄板の刑事役阿部寛。やっぱり完璧な清原果耶ちゃん。市役所職員がメインだが、高校生のシーンでは一瞬でそう見えるところが凄い❗️自転車の2人乗りのシーンの笑顔が印象的。阿部寛のバディ林遣都は
少し演技がうるさくて相性が悪かったように思う。結局誰が誰を護りたくて、誰が護られなかったのか?自分的には真犯人は自らを犠牲にしてまで、社会全体に生活保護の実態を伝えたかったのだと思う。あと、最近よく使われるコンテンポラリーダンス。意味ありげで特に何もない。大体。😅
人生捨てたもんじゃない〜カンちゃん〜
見応えありました。
生活保護申請……。
そっかぁ、本人の意思決定がないと申請できないのか…。
それを逆手に取る職員。
これからの、日本のあるべき姿を考えさせられる作品でした。
演技に引き込まれ、見たあとに少し心が“ズーン”ときました。
違った意味で泥臭い、あんな佐藤健さん初めてみました。
とても、素晴らしい作品で出会えて感謝です。
怒りのエネルギーは人を、、、そして切ない。
怒りのエネルギーは人を変えることがある。
非力にみえる者であっても侮ってはいけない。
弱って追い詰められている者にとっては助けて貰える筈の場所に所属する者の言葉や態度がおざなりでいい加減だったり、冷たかったり、嘲笑を含んでいたら(或いはそのように感じたら)奈落の底につき落とされる。
自分にとって大事な者がそんな扱いを受けても。
災害時や直後は混乱で助けられない者が出ることもあるだろうが、そうでない時には真摯な対応をしなければ生涯恨まれる。
言葉や態度には気をつけていきたいと改めて思った。
生活保護の仕組みの問題点も浮き彫りになっていて、考えさせられた。
殺害された者たちの殺され方。
「思いしれ、こういう苦しみを与えたんだぞ」
と、犯人は言いたく、呪いながら大胆に決行してしまった。
でも、
切なすぎる。
#ただいま
3.11 あの日の震災は色々な人の人生を変えてしまったモンスターだったんだ。
生活保護の必要な人や護るための制度、それを逆手にとった不正受給者達。
上からの闇の圧力とそこに所属している職員の葛藤は知られざる問題。
本当に護られ無いとならない人々の何割助けてもらえたんだろうか・・
震災、生活保護を題材としていてとても考えさせられるメッセージ性の強い作品でした。
護られるはずの者たちへ
公開2日目で早くも鑑賞できたけど、土曜日のレイトショーで結構人が多かったな。私は震災等の被害の少ない地域に生活してるので報道や特番等の情報でしか認識する事出来なくて、本当の意味での被災の悲惨さは理解出来無いのかも。安易に大変だねなんて、安全な場所で生きる自分が言えるはず無いと思っていて。この映画は震災によって生活が一変してしまった、特に高齢者や身体的精神的に障害を持っている人を対象にした生活保護に焦点をあわせていて。本来保護を受けるべき人が受けられないという現実、権利があってもそれを利用しようとしない理由、観てとても考えさせられた。殺人事件も起きるんだけど血が飛び散るような凄惨さはなく、でもじわりじわりと時間をかけて追い込んで行く手口が、生活困窮者の訴えに思えて逆に怖かった。そういう悲しい時間の中で、利根君とカンちゃんとケイさんの血の繋がりの無い心の家族の触れ合いが余計に涙をそそった。最後の阿部さんの「助けようとしてくれて有り難う」って言葉は、息子に対してだけの言葉では無かったと私はそう感じた。
護りたくても護れなかったモノ
東日本大震災をきっかけに、知り合った3人(利根、カンちゃん、ケイさん)を中心に話は進みます。
震災による被害者
生活保護を受ける人
生活保護を受けたくても受けられない人
生活保護の担当を担う福祉関係者
それぞれ護りたいモノ、護れなかったモノがあり、葛藤しながら生きている。
今は、普通に看取られて死にたいと思っても、出来ない。
死ぬときは1人だから。
みたいなセリフがあり、確かに孤独死も増えている現状。
結末は「まさか……」と予想外でしたが、3人(佐藤、倍賞、清原)の演技力に魅了され、感動し涙しました。
清原果耶さんは、ココ最近注目している女優さん。表情が表現力が、素晴らしいです。益々成長が楽しみです。
最後の海辺のシーン
瀬々監督らしく、最後の感動シーンでも涙……
「震災は猛獣」
全てを破壊する
色々な意味で、自分の事しか考えていない人も、今の社会に生きる猛獣達ではないでしょうか?
かけがえのないものを失った悲しみ
公務員の悪い面が強調されている作品だったので、感じるものがありました。
公務員は良い意味でも悪い意味でも「原理原則」に縛られる。
そうすることで公平な対応ができ、特別扱いをなくすことができる。
この作品でもケースワーカーの対応は間違ってはいない。
あくまで本人の意思、届出に基づいた処理。
足りなかったのは人を思いやる気持ち、福祉の気持ち。
この人が生活保護を辞退したらどうなるか、疲弊していて想像できなかった。
公務員は削減されているのに業務は増える、災害時なんて特に一人一人に深くなんて関わっていられない。
でも、そんなときこそ人に寄り添う気持ちを忘れてはいけないんだなと感じました。
避難所で孤独だった2人を救ってくれたけいさんは、2人にとってかけがえのない存在だったのでしょう。
あんな悲惨な状況で一緒に寝食を共にしてくれる人がいるだけで、どれだけ救われたか想像できません。
そんな人を失って、震災で傷ついた気持ちすら掻き消すような殺意。
救いのない作品ですが、けいさんの「おかえりなさい」だけには救われました。
表情が語る
震災と生活保護をテーマとしたサスペンス。
最後まで油断できない秀逸な映画でした。
阿部寛さん、佐藤健さん、清原果耶さん、倍賞美津子さんのそれぞれの表情を映す描写が多いのですが、全てが緻密なストーリーが含まれていて引き込まれました。
汚名を挽回しちゃダメですね、どんな意味で使われた台詞なのだろう。。
感動巨編ではなかったが・・・
意図的なミスリードなのかそういった方向性なのか、予告から感じた感動大作の印象からはやや外れ、どちらかというとまっとうなサスペンス映画であった
震災の被害から現在に至る中で浮き彫りとなった、生活保護や身寄りのない弱者に目を向けた部分はまさに今の時代に見るべき内容、知っておくべき知識なのではないか、たとえそれが脚色された内容だとしてもだ。
前半の導入部が長く物語が動き出すのが遅い、サスペンス部分にひねりが無く展開が読めてしまう、時系列が(混乱するほど複雑ではないが)わかりにくい、劇場用作品としては展開が大人しすぎる点は残念であるが、そこに重きを置いて鑑賞したわけではないので落胆は薄い
主演の二人の演技もさることながら、倍賞美津子の演技と存在感は見事としか言いようがなく、ただ居るだけで目頭が熱くなってしまうのはおばあちゃん子だった自分だけではないはずだ
野外劇場のダンサー、あれは・・・何だったんですかね?
令和版『砂の器』
佐藤健の迫真の演技、阿部寛の抑えた表現がぶつかり合う。周りを固める脇役たちも作品の質を高めていると思う。
個人的には、宮園真琴(西田尚美)の勤務する学習塾で、阿部寛演ずる笘篠刑事が別れ際に言ったセリフに涙腺が崩壊した。話の大筋にはあまり関係ないところなのだけれど。
笑顔でいれば誰かが助けてくれる
震災と生活保護という批判しにくいテーマですが、
同じ職に就いたのなら彼等の立場も理解できたであろうし、むしろ怒りの矛先は不正需給者に向かうんではなかろうか。
生活保護を受けるのが辛いならば、利根が支えてあげることもできたのではないか。逆恨み。
こんな考えだからいけないんだとは思いますが。
途中までカンちゃんは男の子だと思っていた。
端役まで豪華なキャストですが、いい味を出してる俳優さん(渡辺さん、三宅さん)もいれば、?と思う人も。
下手なのか、演出が悪いのか。
重いテーマの映画が割と好きなので、期待が大き過ぎたのか、少し合わないところがあった。
ごめんなさい。
何も考えずに見ていられるテレビドラマの劇場版よりも、こういった社会問題をテーマにした作品をもっと制作公開してほしいです。
暗く重い作品だけに、やすひろ兄ちゃんとカンちゃんが自転車に乗ってるシーン、二人の笑顔が目に焼きついて離れない。
切ない
たまたま時間が合ったという理由で、予備知識なく鑑賞。
重厚でサスペンス要素もありながら、東日本大震災の後の、大切な人を亡くした人たちの悲しみを軸に描かれる。
佐藤健の演技が素晴らしくて、悲しみを讃えた無表情の中に、数度だけ見せた笑顔が、この映画の光だったように思う。
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