護られなかった者たちへのレビュー・感想・評価
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夢も希望も…
佐藤健主演で、阿部寛と清原果耶が脇を固め、倍賞美津子に吉岡秀隆に緒方直人に…
その他、有名どころがぞくぞくと登場してくる。これに主題歌が桑田佳祐…
もの凄いお金かかってるよね 苦笑
別に皮肉ろうとは思ってなくて、寧ろその豪華俳優陣はそれぞれBestを尽くしたと思う…
なのに、観賞後に感じた〝物足りなさ〟は何故なんだろう…
災害で失われてしまった家族
弱者に寄り添えない行政
行政を悪用する不埒者
支援制度の限界
様々な立ち位置の登場人物全てが〝護られなかった者たち〟ということか…
「誰も悪くないんだよ。悲しいけれど」
そう言われているようで…
綺麗なようで、何だか夢も希望もない物語に思えた…
暗くて捻れている阿部寛!
妻子を震災で亡くし、いつもと違う雰囲気の阿部寛。こういう役も良いですね。動機と殺害方法に無理がありすぎて犯人がわかりませんでした。原作もあの通りなのでしょうか? うろ覚えですが「(助けを求める)声を上げればいいんです。誰かの耳には届きます。世の中は捨てたもんじゃありません」のセリフは良かったです。不正受給する人もいれば、申請すれば救えたはずの命もある。難しい問題です。子役のお嬢さんは上手ですね
犯人の心理描写が支離滅裂
犯人がなぜ、残酷な殺人を犯さねばならない心理状態になったのかがさっぱりわかりませんでした。
しかもこのタイミングに?です。
犯人は「護るべき人を護りたい。そのためには自分が犠牲になっても良い」と考える人で、だから、「護られなかった人」の悲しみを晴らすために殺人者になったのだ……と、理屈では理解できます。不自然さ満開ですが。
さらにストーリーの中でそれがまったく語られず、唐突感でいっぱいです。
また、それぞれのキャラクターが、まったく深掘りされていないような気がしました。
林遣都さんが被害者たちのことを「何が人格者だ!何が善人だ!!」と憤慨するシーンがあるんですが、なぜそう感じたのかがわからない。
震災で膨大な生活保護申請者がある中で、厳格に審査をせざるを得なかったのは、この映画を観なくても理解できるし、窓口での対応を見たなら余計に「断るのはつらいんだろうな」と共感できるのではないか?????
登場人物の思考や行動があんまりにも浅すぎやしないか……と、違和感でいっぱいになりました。
でも、震災は多くの犠牲者を出し、役所は膨大な問題を抱えさせられ、二次被害、三次被害を生み出していったことを、被災地から離れた人間に再認識させてくれたことは良かったと思うので、星一つおまけです。
家族の絆より強いものは❗️
いや〜良かった〜。倍賞さんの枯れ方も良かった。み〜んな良かった。今季、1番だよ!
完成披露やTVで清原果耶ちゃんが出ないからチョイ役かと思ったら、何と何と。朝ドラとの関係で出られなかったのかな?
時期を同じくして気仙沼市民て市民じゃん。
この前は長沼に行ったので、今度は勾当台公園の後ろから3番目に行こう。
凄い偶然で刑事と後の犯人が避難所で声を掛けていたなんて、刑事の子供の最後を見ていたなんてグッと来た。
近くにいたおばちゃんなんか、後半からず〜と泣いてたよ。
俺はエンドロール聞きながらた、また泣いた。
声を上げないと護られないのか?
映画は3.11で被災した人たちの悲惨さや生きづらさが描かれて身につまされるが、その中でも人々が寄り添い、擬似家族で身を寄せ合って助け合う姿に救われるが、物語が進むにつれその闇が明らかになっていく…
けいが餓死したことについては、行政側にも落ち度はあると思うが、けいも禁止されている自宅で暮らすことを選んだ手前、国の補助を受けづらかったのかもしれない。
しかし例えばけいが仮設住宅や震災補償、生活保護を拒否して自宅暮らしを希望したとしても、定期的な訪問やケアは必要なのではないだろうか。今回は生活保護担当者だけに押し付けていた感があったが、あんな歴史的大地震、津波の被害があり、かつ我慢してしまう高齢者をほっとく、もしくは生活保護担当者だけに押し付ける神経がわからない。
もしこのストーリーのままが現実なら国の怠慢と言われてもしょうがない。
声を上げる人ばかりいい思いをして、国や周りに助けを求めず必死に頑張る人たちに冷たい制度自体ちょっとどうなのかなと考えさせられた。
これからはそういう欠陥を補填すべく、声を上げなくても権利として、当たり前に、かつ公平にそういう補償を受けられる制度構築を国や自治体に期待したい。
今回はそういうことを考えさせられた映画でした。
倍賞美津子さんに尽きる
ストーリーは、大衆向けに作られ、メリハリを付けつつも、そこに社会問題をポンと振りかける、瀬々監督らしい映画構成だなと思った。相変わらず役者陣は豪華で一流なので、多少ストーリーがチープに感じられつつもやはり見てしまう。
なかでも倍賞美津子さんの役作りは素晴らしかった。おそらくは一番この映画の中で伝えたかった肝となる部分で、一気に見ている側を引き寄せる力がある演技だった。最後は悲しかった。
本作内のケースワーカーが語った「みんなに看取られながら亡くなるのはもはや無理なんです」みたいな台詞が痛烈だ。まあ、お前が言うなよってのはあるけど、実際自分もそうなるのか。年金で賄えるわけもない老後。70歳過ぎても働かなければやっていけない人が多くいるこの国。
どうしてこの国は見せかけは先進国なのに、こんなに将来が真っ暗なのか。
映画を見て少し暗くなった。
自分を曲げる
被災と孤独と貧困。オープニングや所々で流れる、被災当時の回想。これが良く出来ていて、切り替わる度に息苦しくなる。だからなのかわからないのだが、上手い具合に話は進んでいくわりに現代パート俯瞰気味に見てしまい、終盤になっても「あー。」位に留まってしまった。役者陣は勿論素晴らしかったのだけれども、少し物語っぽさが強かったのかな。「あー!…それはやっちゃうよなぁ…」と思える強い何かがもう少しあればな、って感じでした。
それにしても、最近はふわっとした感じで終わるのが多い気がするのは気のせいかしら。
俳優陣に拍手
(以下、事件の核心には触れませんが、予備知識なく観たほうがいいので、一応ネタバレ扱いとします)
震災という絶対的破壊者に全てを奪われた人々が、不正受給や社会的背景のおかげで救われない国。
そして現場でもがく人々が、誰かの為に…と振りかざした正義が、他の誰かを不幸に追いやっていく。
なんという皮肉。
この映画、明らかな悪人は一人しか出て来ない(笑)
物語もさることながら、俳優陣の素晴らしさに尽きる。
※恐れず言うなら、役者の存在感に演出やお話がついていってない感じ。
中でも清原果那のすごさよ。
まだ19歳?
これからの成長が楽しみ。
【蛇足】
コレ観て帰って来たら、その夜に関東で震度5強の地震。
あの時のPTSDが戻ってきた。
被害が最小限でありますように。
51
泣ける
生活保護がテーマの作品ってほんといろいろ考えさせられる。今回はそこに震災の話も絡むから、余計つらい。
人と人の繋がりってほんと”血”だけじゃないし、”血”なんだなぁって思った。やっぱり清原果耶さんは素敵な俳優さん!!!!
ミステリーというよりは人間ドラマだなぁ と思います 自然災害からの...
ミステリーというよりは人間ドラマだなぁ
と思います
自然災害からの人の心を守る難しさ
改めて思います
ストーリーとしては前半は 何を 追いかけてるのか よくわかりませんでした 犯人なのか人間ドラマなのか
後半で犯人もわかってきて そこまでの経緯もわかってきて あぁそうか でした
ラストの二人の結びつき 黄色のパーカーのことは こじつけなくてもよかったよーな?
うん でも 豪華キャストが引きすぎず押しすぎず いい作品 だと思います
見ごたえありました スクリーンでみて欲しい
#81 そこに繋がるのか〜
実に良くできたストーリー。
幹ちゃんと刑事の息子が同じ色のパーカーを着ているのは、最後にそこにたどり着くからなのね。
ってゆうか絶対最初は幹ちゃんが男の子だと思ってた。
震災後で誰もが心に傷を負った中で、善人と悪人が出来上がり、殺人に至るまでになる人間の心理がよく描かれていた。
佐藤健って、カッコ良い役より殺人者とか悪人役の方が絶対似合うよね。
護られなかった者たちへ
セリフも演技も丁寧に作られているただ最後まで人を美化するほうにバランスが行き不埒な奴が少ししか出てこない。
突然暗い夜の公園の会話シーンで背景の無観客の野外ステージで若い女性ダンサーがレオタードでスポットライト受けて踊っているさすがに違和感を感じ後のストーリーまでしらけてしまった。迫真の演技も台無しにする制作者の安易な演出で途中から醒めしてしまった。この後はベストセラーを台本どおりやるテレビドラマに見えて残念だった。
護られた者から
ドラマとしては、かなりの良作。素晴らしいと思う。なのに、なぜか満足感が薄いのはなぜだろう。ひとつひとつが綺麗なパーツの、立体パズルを組んでいったら、これまた綺麗な形にピタリと収まった感覚。ただ、あまりに整い過ぎていて、触れずに置いておきたいような感覚だ。
ストーリーは、震災の心の傷と、その後の貧困問題を取り上げた社会派。それでいて、それぞれ抱える過去があり、震災の同じ傷を持つ登場人物達が、物語に深みを与える。そしてそれぞれの関係が、救いや悲劇を生み出す。展開は綺麗に流れるようで、伏線も収まるところに収まり、しっかり決まっている。
役者陣は最高。阿部寛が、津波で妻と子供を失った刑事笘篠を迫力の熱演。特にラストで佐藤健の独白を受けた後、数刻の沈黙のシーンは圧巻。感情の大きな動きを沈黙の中で伝わって来て、本作の幾つかの名シーンのひとつだ。過去に大きな心の傷を負った青年利根役の佐藤健も、三白眼と稀に見せる優しい眼差しを武器に好演。震災で、唯一の肉親である母を亡くした幹子役の清原果椰が絶品。朝ドラからガラリと変わった雰囲気で、最初はあれ?別人か?と思ったほどの名演は素晴らしい。大女優への道を着実に歩んでいるようだ。幹子の子供時代の石井心咲ちゃんもしっかりしていた。
避難所でそれぞれ孤立していた利根と幹子に関わり、交流し始める"けい"は、倍賞美津子。2人に手を差し伸べ、特に、誰も寄せ付けない利根の閉ざした心を開かせる、自立した老女に、安定感抜群で扮する。
他にも林遺都、永山瑛太、緒方直人などもがっちりと役をこなして隙が無い。
これらの人々から全てを奪った震災と、セーフティネットからも漏れて護られなかった人々という社会の課題。心の傷を負った過去を絡めながら、現在の連続殺人事件を解決していく。いくつもの要素がありながら、構成が巧みで混乱は全くないし、ストーリーも無理なく追える。心揺さぶるシーンも随所にあり、エンドロールを盛り上げる桑田佳祐の主題歌と、どこからどこまで完成度が高い。スタンディングオベーションの要素は満載なのだけど…。
「楽園」「友罪」などを創り、日常に潜む、非日常や闇とのまだら模様を描かせたら天下一品の瀬々敬久監督。完成度はやたら高いが、個人的に相性が合わなかった作品なのかな。
3.11と生活保護
関東大震災をテーマにしたものは、いくつか見てきたけど、生活保護やそれにまつわる事件に焦点を当てたものはあまりなかった気がする。
佐藤健、清原果耶、倍賞美津子の演じる3人がそれぞれの辛い過去を持ちながら、避難所で出会い、肩を寄せ合って過ごしていくうちに本当の親子のようにお互いを思いやってるの入ってとてもよかった。
予告での佐藤健の水溜りに顔を浸かってまで「ふざけんなっ」と叫んでいるシーンが印象的で見てみたいと思った。
本当に生活保護が必要な人たちが、国に保護を受けるなんて恥だとか考えて保護を受けずに死んでしまったり、かと思えば不正受給している人たちもいて、多分これは今も問題視されていることなんだろうなと思った。
ただ、映画内で生活保護を受けれなくて佐藤健が怒るシーンで、いやいや、お世話になっていたのに、栃木に働きに出て仕送りもしてなかったの?とは思ってしまった。
それとも服役していた間だったからなのかな?
殺害した理由はまあわかるとして、殺し方似てる?二人目の方がえげつなくない?あんな風に縛ったり、羽の意味がなんだったのかなーとは思った。
でも全体的にいろんなことを考えさせられるいい映画でした。
震災で被災した人達が心配になった
悲しくて苦しい話でした。
ストーリーとしては最後のドンデン返しもあり、全くのフィクションであれば、はいはいって感じですが、この話は本当にあった震災が根っこにある。
あの震災の被災者は今どうしているんだろう。
心の傷は少しは癒えたのだろうか?
生活保護の話や餓死した老人など、本当にたくさんいるのではないだろうか。などなど。
映画の後も考えさせられました。
声をあげてください。
本当に、辛い苦しい!助けて!と。
心からそう思いました。
俳優さんも良かったです。
特に倍賞美津子さん、阿部寛さん、佐藤健さん、清原果耶さん、素晴らしかったです。
生きる
本作では容疑者視点(主に2011年)と捜査視点(主に2020年即ち現在)の二つの視点が並行して進んでいく。
この事によってミステリーとしては少し弱いかな?
ストーリーで魅せる映画かな?と思っていたが最後の方で意外な展開を迎える。
もちろんストーリーでも十分魅了してくれる。
やはり瀬々監督の作る映画の重厚感がこの原作にぴたりとハマったんだろう。
そして役者さんはみなさん素晴らしい
特に佐藤健さん、清原果耶さん、永山瑛太さんが印象に残った。
清原さんの生活感あふれるナチュラルな演技、佐藤健さんのいかにも悪くて怪しそうそれでいてその人物の不器用さも表現する目付きと表情、永山瑛太さんの残酷な笑顔、その全てが印象に残る。
ちょっと苦しくなった
震災当時の様子やその後の生活、生活保護申請をする側受ける側の心情を見事に描いている。
震災は人生や心を狂わせ生きる活力さえ奪う。いろいろ考えさせられた。
実力俳優がさらっと出てきて安心して観れる作品。特に清原果那と倍賞美津子は最高すぎる。
昨日の仕事帰り、集中して観れました。
市民とトップの板挟みになるケースワーカー
憲法25条生存権が劇中語られ、セーフティネットである生活保護 今のコロナ渦でも「他法優先」の原理原則によって、制度はあるけれどなかなか申請にはたどりつかない現実がある たどりつくまでに、あきらめ、恥ずかしさ、他の親族への照会、申請主義と言いながら「自発的な取り下げ」を待っているかのような仕組み・保護決定までの過程があり、本人以外の立ち合い・同席が認められないので、余程「強い意志」がなければ生活保護開始にはならないという現実がよく描かれていると思う 現場の生保のケースワーカーの中には、福祉職としてきわめて良心的な方もおられる一方で、一部の不正受給が殊更に取り上げられ不正を取り締まることが評価されたり、強引な就労支援などで「保護率を下げる努力」が評価されるケースワーカーもいる 困っている人に出向いて行って制度の適用を働きかけるべきところが、申請主義で役所の窓口でしか受付をせず、扶養や資産調査の委任状をたくさん書かせる「法令順守」は、良心的なケースワーカーですら管理されることで委縮してしまう 一人100ケース以上の担当を持たされれば、細かい支援などできるはずもなく、新規申請はケースワーカーの仕事を増やすだけと現場が思えば、ますます相談に来る市民に冷たい対応を取ることになる 私が就職した昭和の頃は保護に要する費用は、国が全て負っていたのが、今は自治体負担もあり、保護が地方財政圧迫かのような非難のされ方もある
たくさんのケースを持たされたり、不正を取り締まることが指示されたり、現場ケースワーカーの苦悩もよく取材されていたと思いました この映画を観た方が、ケースワーカーが殺されたり、狙われて当然と思われないことを願います(10月6日 イオンシネマりんくう泉南にて鑑賞)
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