望みのレビュー・感想・評価
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心理描写に心が苦しくなりました。
大好きな役者さんの堤真一さんと石田ゆり子さんの演技に心が締めつけられました。
もしそうなってしまったら…を想像するとゾッとしてしまう内容でした。
父親としての考え、母親としての想い。加害者だとしても被害者だとしても最悪の覚悟が必要。感情移入してしまうと本当に辛かったです。
映像表現と役者さん達の演技は見応えありだと思います!
重い、重すぎる。現実にあるだけに怖い。
始まりからすごく重くて。
「早く解決してくれ。」と思いながら観たのは初めてです。
誰からもうらやまれる家庭がたった一つの出来事で地獄に落ちていく。
今の日本に無いことではないだけに怖い。
俺の今までの人生の中に、こういうことがなかったことに、不謹慎ですが
よかったと思ってしまいました。
マスコミは怖いというよりひどい。SNSも。
監督はそういうことも主張したかったんだと思います。
清原果耶も石田ゆり子も迫真の演技でした。
堤真一はさすがです。
考えさせられた
マスコミの自分勝手な正義感には腹が立つ
真相がどうであれ、一度でもでもマスコミに疑われたら、対象になった人間の人生が変わると言うことを分かって欲しい
犯罪者でないと信じるが、生きていて欲しいと願うのか
自分にが同じ立場になったらと思うと、、
辛いけど
救いがないわけではない。そう言う話でした。
自分だったらどういう考え方をするだろうと思いながら見ましたが、父親のそれに近いと感じました。
母親の最後のセリフが、この物語の全てだなと思いました。
母親の「生きていてほしい」という気持ちは特定の対象に向けられたものというより、神のような対象に向けられたもののように感じたので、タイトルの「望み」は彼女のものなのかなと感じました。
父親の「無実であってほしい」という気持ちは息子に向けられていて、かつ「望み」というよりも「信じる」という行為に近いなと思いました。
どちらも愛
なかなか時間が合わなかったがようやく観られました。
殺人犯だとしても生きていてほしい、息子は殺人犯なのだと腹を括る母も、
殺人犯ではない、と信じる父も、
どちらも愛ゆえにの想いや行動が切なく泣けた。
最初は明るい画がだんだんと暗くなっていくように感じたところもよかった。
このやり切れなさ。
嗚咽を堪えるのが大変でした。
信じること。
ホッとしたのか、悲しいのかわからない。。
良い子だから、救われたのか。。
良い子でもそうでなくても、世界で1人でも子供の味方でいたい。
でもね。。
もし、加害者であったなら。。
ただ生きていて欲しい。。
そう願うのは、だめなのかな。。
許されないのかな。。
マスコミ、ネット。怖いな。
望みと信頼の狭間で
雫井脩介さんの同名ベストセラー小説を堤幸彦監督と主演の堤真一さんの初タッグで映画化した本作では、瀟洒な住宅で平和に暮らしていた家族が凶悪犯罪に巻き込まれ、究極の二者択一を迫られるまでをサスペンスタッチでスリリングに描いていく。
長男の行方不明に始まったものが、やがて長男の同級生の殺害事件に結び付き、メディアをはじめとした喧噪や周囲の目が家族を徐々に追い詰めていく様は観ていて心痛むものがある。
果たして長男は事件の加害者なのか、それとも被害者なのか?
どちらにしても悲劇的な結果になってしまうのだが、家族は、彼に犯人だとしても生きていて欲しいという望みと、被害者になっていたとしても彼を信じたいという思いに千々に乱れていく。
殺人事件は主犯の逮捕と共に思わぬ〝真実〟を我々に解き明かしていく。
疑心暗鬼の中で揺れ動く望みと信頼の狭間で、本作は力強く家族の絆を打ち出して胸熱にします。
気づきたくなかった感情
いろいろ、本当にいろいろな思いが交錯しまくったのちに、結局どうでしょう、ほっとした人は多いんじゃないでしょうか?
観客である我々に限らず、お父さんや、妹さんや、そしてそんな筈のないお母さんまで…
あまり気づきたくない感情です。
とても複雑でいびつなものだから。
でも突きつけられるのが作品を観るということです。
気づかされた自分の奥の方のモノがショックで、最後の10分くらいの良いハナシは少し邪魔でした。涙を誘う種明かしエピソードだったのかもしれませんが、それどころではありませんでした。こんなグロテスクな感情が自分の中にすくっていたのかと。
妹ちゃんが真っ先に直面し、果敢に向き合っていたことが本当に痛々しい。
『加害者であるよりは死んでいてくれ』
と思ってしまった自分。
実際の似たような事件では、こんな風に綺麗な種明かしはないままで、決着のつかない思いを抱えて生きていかなければならない方々もいるんじゃないでしょうか。
キャスティングが最高ですね(^ ^)
松田翔太さんの使い方もツボでした(^ ^)
かやちゃんは本当ハズレなしです。過剰でない演技がとてもナチュラル。ユリゴコロから俺の話は長いまで、いつも好き!でもそろそろ、中学生はキツいかな 笑
ごはんを食べさせたい
もう長いこと、人が死んだり病を得たりなどから始まる映画は観ていなかった。
そんな私が映画館の予告でどうしても気になってしまった。
二人の息子(もう成人しているが)を持つ身としては、断然石田ゆり子演ずる母親側の視点からは逃れられない。親という立場からは父親も、また妹という立場からの兄へ視点もある程度は理解できるような気がする。
ただひとつ、息子だけはムリなのだ。思春期10代真っ只中の男子の思ってもみない行動やあやうい感情の爆発は理解や想像を越える時がある。
マスコミ、ネットに踊らされる世間の好奇心だらけの無責任な反応と仕打ち。ガラリと崩れていくそれまでの日常。
母の思いが胸に響く。
何があろうとも……
親の在り方に正解などない。
観ている間ずっと考えさせられて、苦しかったし悲しかったけれど、それぞれの役を演じている俳優たちの真剣さが伝わってくるよい作品だと思う。
交錯する家族の願い
被害者で亡くなっていることを望む父親と加害者でも生きていて欲しい母親
まだ加害者かも分かってないのにやたらと厳しい世間の目とマスゴミ
107分という短い時間にぎゅぎゅーっと詰めた素晴らしい映画でした
長くなったら少し飽きてつまらなくなりがちな内容だったのをぎゅっと詰める
監督の素晴らしい采配ですね
最後のインタビューが必要なくなったとはどういう意味だったのだろうか?
そこだけが分からなかった!
途中すごく家族が暗くなるところがあり観客の私もドキドキしました
映画好きなあなた、おすすめですよ
その時家族は
幸せな一家を襲ったトラブル。家族が殺人事件に巻き込まれて行方不明に。その時何が起こるのか。
建築士の父親(堤真一)、校正の仕事を家でこなす母親(石田ゆり子)、サッカーに情熱を燃やす高校生の長男の規士(岡田建士)、難関校への受験を控える長女の雅(清原果耶)。ステレオタイプな幸福な一家。
長男が怪我でサッカーを諦めたところから、少し雲行きが怪しくなる。ある晩「ちよっと」と言い残して外出したまま、帰らなかった。そこへ、長男の同級生が殺されたと言うニュースが。仲間数人も行方不明になっているようだ。果たして、長男は加害者なのか、被害者なのか。
崩壊していきそうな家庭と家族。それぞれの心情が入り混じり、途中から心理ドラマの様相を呈してくる。身心喪失状態の母親を石田ゆり子がじっくりと演じる。たとえ犯人であっても、生きていて欲しいという負の感情に押しつぶされそうな、母親の抱える心情の闇を、よく表現していた。朗らかなイメージが強い女優さんなので、途中ミスキャスト感があったが、最後まで見て納得。
長男を信じてはいるものの、ネガティブの要素から浮かびあがる疑念を払いきれない父親役の堤真一。嫌がらせや仕事への障害も重なり憔悴していくさまを、こちらも熱演。
犯罪者の家族というレッテルに怯える長女の清原果耶も、しつかりと存在感があった。出番は少ない本来の主役の長男岡田健士、内心が見えにくい男子高校生を好演、爽やかです。
堤監督の真面目な方の作品なので、ラスト15分ほどは賛否ありそうだが、正当な落とし所ということで、観賞後の後味はすっきりした。
何も、してこなかった大人ですが…
先日「異端の鳥」を観たのですが、自分達と異なる(と、思い込んだ)個体を排撃したがるヒトの業は、時空を越えて繋がっているようです。
思うことは、2つ。まず、私の家族が、加害者になったどうするのか?。罪人が、自分の罪を受け入れるかどうかは、文字通り親身になって、自分の存在を受け入れる人がいるかどうかが、重要だそうです。
次に、私の家族が、被害者になったら、私は何を求めるのか?。
殺人事件の報道が、絶えません。しかし、何故事件が起きたのか、下手人が、どんな環境にいたのか、ろくに報道されません。被害者家族の怒りの叫びも、報道業者のメシの種状態。その後、逆にバッシングされても、誰も守ってくれません。結果、偏った情報から、正しさを見つけようとする、罰を与えようとする。それが次の過ちになることに、気づくことのほうが、少ない。知る権利と、限られた情報から、私達は、一体何を選択しているの?。
義憤という言葉があります。私、正しいことをしているから、間違ってない。つまり、義憤が有れば、何をしてもいい。そんな無責任な義憤と、向き合う覚悟が、要求される時代のようです。
何もしてこなかった私ですが、事件に巻き込まれたら、どうしよう?。大変!。家の周りに、報道業者が溢れています!。無責任な義を退治できる弁護士と、カウンセラーって、出前できますかね?。ウーバーで頼めば、来てくれますかね?。ごはんしか、ダメなの?。
「誰も守ってくれない」
本作と似て非なる作品。人の無力さと、その先にある(と、思われる)何かを見いだすお話。自分に家族がいるように、よそ様にも、家庭がある、それを義憤で破壊する権利は、いつ、誰が、どのようにして行使するのか、ご考察ください。
幸せを守る難しさを改めて考えさせられる物語
男の子を一人前に育てるのってほんとに難しいんだろなって痛感する。ナイーブでデリケートで、でも成長が女の子よりも遥かに遅い。成長の過程でいろんな外圧に巻き込まれて時に法律も犯してしまう危うさ。鑑賞しながら親へ感謝の想いが身に染みる。
映画はそんな男の子の成長の過程で生じる微妙なボタンの掛け違いで幸せな家族が崩壊してしまう誰にも潜在する日常を描写。幸せを守る難しさを改めて考えさせられる物語
言葉『望み』
『望み』という言葉はいつ使いますか?
よく耳にするのはドラマやマンガで
"大丈夫だ! まだ望みはある!"
という希望を含んだ言葉で解釈されると思います
この映画では数少ない『望み』が発せられます
どのような場面で、
どんな感情が吹き込まれての『望み』なのか
注目してみると面白いです
これとは逸れますが、
長男と同じ年頃の私は
"ちょっと" とか親に対しての
話し方もリアルで少し気持ち悪かったです
いい意味で
自分もそーゆー人の1人なのかもしれませんね
広い意味で
大事な人の事、毎日大切にしようと思った。
辛い、辛いし泣いた。でもそういう映画ってのは承知の上で観たからそれは仕方ない。
作品としてはちゃんと丁寧で文句のつけようは特にありませんでした。キャストも好きな人しか出てないしね。だからこそ辛い気持ちが強くなってしまうんだけど…。2回目はもう観たくないなぁ。幸せな家庭が崩れていくストーリーは本当嫌だよ…でも一寸先は何が起こるか分からないし、だからこそ家族や友達や同僚の、些細なサインや警告は絶対見逃したくないなぁと強く思うきっかけにはなった。私は本当どうしよもない人間で、人の事より自分の事ばかりで今まで生きてきたから、大事な人達を守ることも考えてこれからは生きてこうと思ったよ。
目の前にいる大事な人、遠くにいる大事な人、いざと言う時だけじゃなく、毎日毎日、大切にしていきたいし力になっていきたいよ。この映画観終わった後は辛過ぎて、そう思う事で何とかショックな心を保っていた気がする。
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