劇場公開日 2020年10月9日

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「違和感」望み はるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5違和感

2020年11月2日
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母親の立場だが、父親に常に共感していた。
どんな状況でも生きていて欲しいと強く願うとは思うが、そんなにも母親が、息子が加害者であって欲しいと願うことにずっと違和感を感じながら観た。信じてないじゃん。
そしてラストで言い訳がましく「思い込もうとしていた」との告白。
祖母まで最初から孫が犯人だと断定しているところは笑ってしまうほどだった。
正反対の考えの父親と母親という対立構造を際立たせたかったのだろうが、それを嫌というほど押し付けてくるから、観てる間中違和感を感じたのだと思う。
息子の行動も最後だけはザ・模範的というオチもちょっと…
石田ゆり子が何日も着替えもせずやつれていく状況なのに、肌艶がよくてそこも気になってしまった。追い詰められて精神的に落ちていくと同時にツヤを抑えてマットなメイクにするぐらい極めて欲しかった。
ドラマ「1リットルの涙」で生死の狭間にいるのにマスカラバッキバキの沢尻エリカを思い出してしまった。
俳優陣の演技力などはよかったんだけどなぁ。。違和感の印象が残る映画だった。

段差インザダーク