地獄の黙示録 ファイナル・カット

劇場公開日:

地獄の黙示録 ファイナル・カット

解説

「ゴッド・ファーザー」のフランシス・フォード・コッポラ監督が1979年に発表し、カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞したほか、膨大な製作費や過酷な撮影環境、CGなしの壮大なスケールの映像など、数々の伝説を残した戦争映画の傑作「地獄の黙示録」を、コッポラ監督自身が望むかたちに再編集した最終版。79年のオリジナル版より30分長く、2001年に発表された特別完全版より20分短いバージョンとなり、新たにデジタル修復も施された。ベトナム戦争が激化する1960年代末。アメリカ陸軍のウィラード大尉は、軍上層部から特殊な任務を与えられる。それは、カンボジア奥地のジャングルで軍規を無視して自らの王国を築いているという、カーツ大佐を暗殺するというものだった。ウィラードは部下を連れてヌン川をさかのぼり、カンボジアの奥地へと踏み込んでいくが、その過程で戦争がもたらす狂気と異様な光景を目の当たりにする。出演はマーロン・ブランド、マーティン・シーン、ロバート・デュバル、ローレンス・フィッシュバーン、ハリソン・フォード、デニス・ホッパーほか。

2019年製作/182分/PG12/アメリカ
原題または英題:Apocalypse Now: Final Cut
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2020年2月28日

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映画レビュー

3.5お尻が痛かった。。。

2020年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ようやく通しで観ることができた。 なるほどこういう映画だったのか。

いろんな狂った人が出てきます。ボートに同乗した若い兵隊達も結構イッテると思ったが
 ・カーボーイハットでサーフィン命の「将軍」
 ・主人公のウィラード「少尉」
 ・ラスボスのカーツ「大佐」
これら偉い人たちの狂い様はその比じゃなかったな。
「人を殺すということ」 「いつでも殺されかねないこと」
この極限の状況下では確かに狂わないとやっていけないのであろうことがよく分かる。

「DolbyCinema」で観る。
後半はすっかり慣れてしまったが、前半のヘリの編隊飛行のところはさすがの迫力。度肝を抜かれた。

「プラトーン」「ランボー」などベトナム戦争の悲惨さを描いた後発作品を多々知っているだけに、正直なところ目新しさはなかった。 でも、これらの映画の土台となったのがこの「地獄の黙示録」なんだよな。リアルタイムで観た人はさぞ衝撃であっただろうと思う。
(リアルタイムで観たかった。当時7歳だったけど。。)

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momokichi

3.0映画オタクがおっさん、になって25ぶりに本作を観たよ

2020年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

往年の名作を4KやIMAXで観ることができ、その映像や音響を楽しむのにもってこいの作品が登場。

ただし、本作を名作と言っているのは俺ではない。

高校生の時のVHS鑑賞が初見。ベトナム戦争映画ブームのやや走り。当然のことながら、ベトナム戦争映画にハマっていた青臭い高校生にとっては、前半最高。後半最低。

25年ぶりの鑑賞にて、ただのおっさんの、本作への評価は変わったのか?

「地獄の黙示録 ファイナル・カット」



結論からいうと、変わってない。

おっさんになって思ったのは、これは「特別なもの」ではない、ということ。ただ後半はやはり撮りたいものが撮れなく、こうなってしまった感のほうが強い。奥に行けば行くほど、狂気に近づいていく、という風には見えない。

キルゴアだってしっかりイカレているからね。カーツもキルゴアも二人とも狂っているが、タイプはまるで違う。

カーツはきっとキルゴアのことが嫌いだろう。キルゴアもドロップアウトして引きこもったカーツを気持ち悪がるだろう。カーツは「考えすぎのめんどくさいじじい」。ウィラードは、キルゴアにはついていけないが、カーツには憧れた。ウィラードもやはりめんどくさい奴だ。

キルゴアはブラック企業のなかで、舌の根の乾かぬ内に行動を変えて立ち回る。それでも陽気なキルゴアに部下はついていくだろう。

銃弾にも爆撃にも当たらない、恵まれた星に生まれた男だ。カーツはこうはいかないだろう。

カーツは出世したものの、望むべきものが上にはなく、兵士たるもの、といき勇んで現場に戻ったら、居場所がなくなり、こんなはずじゃなかったと、引きこもった、というだけだ。ただし、元来優秀なその彼のうんちくは、同類には響く。ゆえの王国。そして、それゆえの破滅願望。

キルゴアはその「願望はない」。銃弾が避けていくだけだ。

ゲーム感覚の殺戮と生首ゴロゴロの生々しい殺戮。どっちも同じことだが、サーフィンできるなら、焼き払え、というほうが生きやすいかもしれない。

だが、そんな「アメリカ」は願い下げだ、という気持ちも当然ある。

そんな世界で、若い「フィッシュバーン」クリーンが「めんどくさい奴ら」に振り回されつつ、生き残るほうが意義はあったと思う。

CGない時代の映像にお金をかけまくり、とんでもない迫力と音響はほかにはないものであることは紛れもない事実だが、面白いか、傑作か、と言われるとそうでもない、といったところ。

追記

ラストのエンドクレジットは、通常版は確か王国を焼き払う映像で終わっていたはずだが、そうでなくなったのは、カーツが悪、という結論付けをしたくなかったからだろうか。ただ、あの映像自体はとっても印象深いものだった。

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しんざん

4.0国家と戦争と欺瞞・・・

2024年10月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

知的

難しい

2022年9月20日のBSプレミアムでの放送録画をようやく鑑賞した。
様々考察させられる映画。特に欺瞞という言葉が印象的だった。ベトナム戦争には欺瞞があふれている。それが、直接的にも間接的にも語られていた。国家による欺瞞から戦争の最前線での欺瞞。あの民間カメラマンもマスコミの欺瞞の象徴だったのかも。すぐに連想したのは、太平洋戦争での日本軍や国家の欺瞞。・・・そうか、アメリカだって同じようなことを経験したんだな・・・と思った。が、日本やアメリカに限らず、そもそも戦争というものに純粋な大義や正義はなく、欺瞞に満ちていくものだ、ということに思い至った。始める時は大義があっても、続けるうちにいろんな思惑でねじ曲がったり、局所的に見ると倫理に反する行動にあふれたりしてくるのは、これまでの戦争でよく見聞きしたこと。戦争を始めたら最後、欺瞞に満ちた国家と化す。国民はそれに翻弄されて地獄を見る。カーツの最期の 「恐怖・・・恐怖・・・」とは一体何のことか明確ではないが、そんなことなのではないかと思った。あらためて、戦争は絶対に始めてはいけないと強く思った。

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A.Camelot

4.5大迫力

2024年8月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ロバートデュバルの狂気

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K3

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