スキャンダルのレビュー・感想・評価
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正義や革命とは受け入れがたい
正義を発信すべきジャーナリズムが巨大権力と対峙する実話。アルパチーノ演じる『インサイダー』という自分の仕事観にも強く影響を与えられた映画を想い出す。巨大スポンサーの煙草産業に怯え、真実を隠蔽する組織を去る勇敢なジャーナリスト。そういった正義の物語を期待したが男目線?なのか?終始どっちもどっち、持ちつ持たれつなのでは?としか受け入れられない。結果セクハラの代償に20億円の報酬は正義や革命とは受け入れがたいのは自分だけ?豪華女優達の洗練されたスーツ姿は華やかでビジュアルは満たされるもののどこかスッキリしない感想
Noを言うことの難しさ
2016年、アメリカのFOXで実際に起きた話
退職した元人気キャスターが、CEOをセクハラで訴えた事件を基にした映画
原題はscandalじゃなくて、bombshell
この事件、聞いたことあるかも?くらいの私には、前半のいろんな人たちが出て来る展開が少しついていけなかった
恐らく、本国では有名なキャスターたち、有名な事件だから、その戸惑いはないのだろうなと推測
でも、映画自体は、面白かった!
深堀する感じではない進行ではあるものの、それがかえって全体像をみさせてくれてよかったと感じた
セクハラされても、キャスターとしてのし上がる道を選択した彼女たち
それを責める気にはなれなかった
涙目でスカートをたくしあげる姿や、後半、ひとりの主要キャラが号泣するシーンを観れば、傷を負わずに、気楽にそれをやってのけたわけではないことがわかるからだ
その世界に入ってしまうと、客観性を失う時がある
そうなってしまうと、異常なことや、避けられることにすら気づけなくなる
判断力が鈍る、奪われる
被害にあった彼女たちはまさにそうだったのではないかと思える
それでも、ひとりの声が、最初は顔を背けていた女性たちを立ち上がらせた
キャリアを捨てる覚悟で立ち上がり始める人たち
そして、取り戻す自尊心
自分のためではないセクシーなタイトな服やミニスカートや足を痛めるハイヒール、それを本当はどう思っているのか、それは、後半でさり気なく画面の中に現れる
ある人の服装や、別の人の服装で
多くを語らずに、ポイントを描き出したこの作品、私はとてもよかったと思う
↑作品の質を反映した★ではありません。
まず、アメリカにおける政党とメディアの関係、FOXニュースというチャンネルの政治的スタンス、日本でいう「アナウンサー」「キャスター」「アンカー」の明確な違い、無数に登場する社名・人名(それも名前で呼んだり名字で呼んだり)…特にその中にはアメリカのメディアでは「超」の付く有名人や、非常に大きな影響力を持つ実在の人物もサラッと登場する。
そういった知識が不十分であった(もちろんFOXニュースが共和党・保守寄りであることや、あのメディア王の名前くらいは知っていたんだが)せいで、私が堪能できた度合いは上記の★で示した60%といったところ。
とにかく前半50分くらいは情報の洪水を頭で整理するのに必死。中盤辺りでようやく大きな流れが見えてくる感じ。
したがって、このマイナス分の多くは私自身の不勉強が原因であることは間違いない。
もちろんスクリーン上で起こっていることも作品が伝えたいメッセージも十分理解できるので、「予習が必要な」「難しい映画」などということは決してないことは申し添えておく。
そして、誤解を恐れず(いや、ご批判を覚悟で)書くとすれば、マーゴット・ロビー扮するケイラへの最初のセクハラシーン。
心のどこかで「セクシーなシーン」として捉えていた自分を否定できない。「このクズジジイ!」と思いながら、一方でドキドキしている。
私は、そんな自分を厳しく正すべきなのか。
この、様々なジェンダーが(依然多くの差別と戦いながらも)少しずつ認められ始めたご時世においてもなお、私は「男性」としての見解しか持つことができない。「男性」として相手がどう思うかを想像し、配慮し、言動を律することしかできない。
作中のラスト近く、いつもスカートだった女性に「今日はパンツだね?」と声をかけて「F○CK!」と返された男性。
ひとまず決着のついた流れだったので軽いコメディシーンにはなっていたが、世の中のセクハラ事象はむしろ圧倒的にこういったケースにこそ存在するのではないか。
実はあの彼は私ではなかったか。
「思うこと」と「行うこと」では当然違う訳だが、もう「思うこと」もモラルに反するとすれば、私はもっと高いレベルで異性に対してのハラスメントについて考え・感じ・想い・学ばなくてはならない。
そして作品ラストのメッセージ、となる訳だ。
この作品を観て、「あのジジイ、クソだな」「アイツが席を追われてスッキリ」で終わってはいけないのだ。
あらためまして。
これは決して開き直っている訳ではないのです。
年を重ね、いろいろな場面で後輩や部下と接する機会が増えると共に、自分が気付かないところで相手を傷付けてしまっているのではないか。より高いモラル(いや、それが当たり前なのだが)と意識を持たなくてはいけないんだ。
そう思いました。
繰り返しになりますが、この映画を否定した意味での★3つ…ではなく、自らの不勉強や不見識を思い知って「グヌヌ」となった故の★3つであることをダラダラと言い訳させて頂きました。(誰への言い訳なんだろ…)
良質な社会派映画
良質な社会派映画でした。このテーマを興味本意な娯楽映画としてでなく、重厚な社会派映画として制作したところにこの映画の意義を感じます。
権力の集中はパワハラ・セクハラを招く元。それにしてもこのテレビ界の帝王のセクハラはヒドイですね。こんな卑劣なセクハラが闇に葬られずに明るみにでて良かったです。声をあげた女性たちの勇気に敬意を表します。
あと豪華ハリウッド女優陣の共演でしたが、そのメイクスタッフのひとりが日本人だなんて誇らしいですね。
2016年って、最近…。身の毛もよだつ恐ろしさ
1,900年代じゃなく、最近の話しというのが本当に恐ろしい。日本ではここ10年で、外国に遅れてやっとセクハラ撲滅が根付いてきたと思っていたが、わずか4年前の出来事とは…。ハリウッドでのセクハラスキャンダルにも残念な気持ちになったが。
恐らく命がけで訴訟を起こしたであろう、グレッチェンの勇気に心から称賛を贈りたい。
また、シャーリーズ・セロンの恐いくらいの美しさと低音ボイス、あの演技は凄味があった。アカデミー賞受賞のカズ・ヒロのメイクと相まって、作品内での存在感がものすごかった。
ジャイキリ
41本目。
トランプとか実名出してしまう所がアメリカらしくて好き。
真っ直ぐ来たかと思ったら変化球来て、困惑したり。
男として恥ずかしく感じる部分もあるが、自分も金とか権力とか持ってしまったら、自信ないな。
あとジェニファー・モリソン出てたね、Dr.ハウス以来か?
お気に入りだったから観れてメッチャ嬉しい。
ある種のホラー並みに怖い
米FOXのメディア王、最高経営責任者(CEO)のロジャー・エイルを、元キャスターのグレッチェン・カールソンがセクハラで訴えた事件を、シャーリーズ・セロンがプロデュースして映画化。
日本におけるセクハラよりひどく、女性キャスターへの性交の強要!
応じれば出演させ、拒否すればクビか左遷という露骨なことを何十年も行ってきたと暴露する内容。
2017年にロジャーが亡くなっているとはいえ、高額示談金を伴う和解の末に、守秘義務契約を結んだ経緯を考えると、なかなか斬り込んていて……
というか、ある種のホラーでしたよ。
組織の独裁者、こわい!
実際のキャスターの印象に近づけるような細かな特殊メイクで、シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーが変身しているのも大きな見どころ。
カズ・ヒロ(辻一弘)が特殊メイクで参加し、オスカーでメイクアップ&ヘアスタイリング賞を取ったのも記憶に新しい。
彼のインタビューの翻訳騒動で、映画タイトルの印象が薄くなったかもと思いつつ、これ見逃さないようにした方がいい一本だと思いました。
性の搾取
国が違えど男社会には変わりなく、女性が社会進出しているとは言え管理職以上の女はまだまだ少ない。
権力を持っている者がなんらかの権限を与えてやるから体を開けと言われたら断れる女はいるだろうか?
否
フォックスに来た女達は向上心があり、必ず登り詰めてやると言う意気込みで来てるから、体を開けば番組を上げると言われたら開いてしまうだろう。
全世界的にも言えることである。幾つの企業が、幾つの大物がそれをしてきたことか
現に伊藤詩織さんの事件が本当なら同じような話だ。
見ている間涙が止まらなかった。
いろんな思いが込み上げた。
私はミニスカートにハイヒールというスタイルが多い。これも元はと言えば大人達の態度を柔和にするためであった。
自分の浅はかな考えに、今置かれてる状況に、彼女達の気持ちに、全て涙が出た。
この映画を作ったことは称賛に値する。
日本でも起きてる?
伊藤詩織さんの提訴裁判でのネットの反応には絶望的になりました。
「山口某に取り入るためにやったくせに」とか「ハニトラだ」とか。
世間に訴えることに、どれだけの決断とエネルギーと時間が必要だったのか、それを想像するだけでもクラクラしてくるのに。
日本でもセクハラ問題をもっと真正面に捉えた映画を、(良い意味でエンタメとして)東宝あたりがオールスターキャストで制作できるような度量がないのか、日本映画界も試されている。
米国を揺るがすセクハラ被害
リベラルの象徴のような米国がセクハラの巣窟だった黒歴史のひとつ。映画の世界にも色々あったタイムリーな作品で豪華三大女優の共演。
内容的には文句なし。でも字幕を追うのに苦労させられた。セリフのスピード感に追いつけない。
久しぶりに英語力を上げたいと思った。
メイクアップの威力とニコールの敢えてのスッピン。演出も見事でした。
是非映画館で🎦
年齢や性別によっても感想は変わる
少し前にニュースで話題になっていたme too
この映画はヒロインの女性3人の強い決意が、
FOXだけではなく社会と大きく変化させていきます。
映画のなかではパワハラ、セクハラ、、映画なのに観ていて嫌悪感と共にヒロイン達に対する共感が高まります。大小あれど、(逆に男女差別だと言われるかもしれませんが、、)女性は少なからず感じたことのあるあの気持ち悪さ。スクリーン越しにでも伝わってくる恐怖。涙を流すシーンはかなり心に刺さりました。
選択を間違えれば憧れていたこの社会から消される。
秘密を明かしてしまえば今の生活が、自分自身だけでなく家族や同僚さえも巻き込んでしまう。
女性達が抱える悩みがグリグリ伝わってきて痛いくらいでした。
me tooが話題になっていた頃セクハラに対する運動ということは知っていましたが、この映画がで改めて考える機会ができたと思います。
大企業の中に潜んでいたセクハラ問題と、トランプの女性軽視を交えながら表現している面についても、国のトップがこれでいいのか、?リーダーとして優れている者が人間として優れている者ではないと感じました。
丁度用事が終わって友人を待つ間の時間がかなりあったので、予告が出た時からずっと観たかったこの映画を観ることにしました!
実話を元にした洋画は個人的好きなジャンルなので、
今回も鑑賞できて正解でした。
最後に余談、、
映画が終わった後に同じスクリーンで見ていた高校生くらいの子たちや後ろに座っていたカップルは「え?なんやったん?これ誰が悪者やったん?」とか「ケリーって誰だったの??途中から分からなくなった、、」と言っていました、笑、、確かに登場人物の関係性とか脇役でも名前が出てきたりするので途中でややこしくなるのかも。
劇場を出た後、後ろに歩いていたおばさま方達の感想は「大袈裟にしすぎじゃない?冗談っぽかったら流せばいいわよね〜。まあ、強制は良くないけど。」とおっしゃっていて、この映画でもやはりかなりの考え方に違いがでるものですね。
すみません、立ち聞きをしてしまった方々。
1人で観に行ったんで他の方の生の感想を聞きたかったんです!ごめんなさい。
まあまあ
このニュースは知らなかったです。
権力あるゲス野郎に立ち向かうのは
怖いでしょうね、、
記事を読む以上に映画だと伝わるものがありますね。
観て良かったです。
勉強になりました。
(この手の映画って字幕読むのに必死で画面見てられないのでツライ)
テーマは分かるが、心に響かす
かの国特有の、被害者も加害者も周りを一切無視して、一方的に自分の主張を押し付けるだけだから、誰にも感情移入出来なかった。
力作は分かるが映画としてはノレなかった。
自分がセクハラとは無関係だからかもしれないが…
訴える、って想像以上に大変なんだ、と。
実話ベースのセクハラ訴訟のおはなし。
訴えればすむ話、と思いがちだけど裁判が進めば、された自分もさらけ出していかねばならず、かつ、権力者相手だと思わぬ余波が関係者におよび簡単な話ではないんだとわかったな。
それにしてもさすがに三人とも綺麗。
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